「後生可畏」
こんにちは。土田です。
8月末に上海にて中国語カラオケのコンテスト決勝に出ます。
中国語でラップを歌います。
さて、今回も性懲りもなく。
故事的成語の時間、参りたいと思います。
4回目の成語は、
あの、「論語」からの言葉です!
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「後生畏る可し」(こうせいおそるべし)
意味は、こんな感じです・・・
若い世代は、無限の将来性を秘めている。
今は小さい存在でも、今後、先人をも越える
大きな存在へと成長していくパワーを持っている。
それが、若者だ!!
というような意味です。
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これって、まさに、新卒社会人、
ひいては、就職活動生に当てはまるんではないでしょうか?
わたしも、社会人になって日々感じております。
学生がポンッと社会に出ても、何もできない。
学校で「勉強」したことは何にも役に立たない。
社会で、仕事で、大事なことは学校では誰も教えてくれなかったなあ、と。
そんな、社会ではまるで役立たずの学生。
それでは、なぜ、企業は新卒採用をするのでしょう?
しかも、多額のお金をかけてまで?
その答えが、今日の成語「後生畏る可し」にあると思います。
企業が学生に期待しているのは「将来性」。
諸先輩をも超える存在へと成長していく「エネルギー、熱意」
がもとめられているのではないでしょうか。
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孔子と言えば、理想の社会・国家を打ち立てるため、
教育に生涯をささげた偉人。
数々の弟子を輩出し、孔子が核となってつくり上げた思想は、
のちに「儒教」とよばれるようになり、現在の中国はおろか、
日本、韓国等のアジア圏にも多大な影響を与えました。
その孔子でさえ、下の世代の可能性には、一目置いていたのです。
いや、教育者の孔子だからこそ。というべきでしょうか。
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私個人は、孔子と比べるべくもありませんが、
最近「後世畏る可し」と感じることが良くあります。
学生に就職活動の相談を受けることも多いのですが、
「この頃の自分と比べたら、ずいぶんしっかりしてるなあ!」
と、後輩の熱意や、行動力に驚かされることが多いです。
負けてられませんな。励みになります。
私も、誰かから「後生畏る可し」と思わせる存在であるのか?
ちょっとうまくいかないくらいで、
小さくまとまっている暇はないのではないか?
若い世代が、上の世代の活性化を促し、
さらに、上の世代が、若い世代に手本を見せる。
こんな正の連鎖ができれば、世の中変わりますね!
自戒もこめて、今回は書いてみました。
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今日の「成語的世界」は以上で終了です。
次は、最近酔っ払うと屋台に自然に足が向かってしまう、
長崎です。