自責

土田です。

突然ですが、私は@ayumu_tsuchidaというアカウントでtwitterをやっていま
す。先日、twitter上で知り合った方のお誘いで、企業の採用担当者、採用
支援会社、大学職員、学生によるディスカッションに参加する機会がありま
した。

 
テーマは「学生にとってよりよい就職のために、やるべきことは何か」。非
常に活発な意見交換が行われ、有意義な時間でした。特に、とある企業の採
用担当者であるKさんの言葉が印象的でした。

 
「ここには、立場の違う方々が集まってます。僕らが、立場の違う相手を批
判しあっても何も生まれない。自分たちのフィールドから、よりよい就職と
採用のためにできることは何なのかを考え、そして実行していくことが大事
だと思います。」

 
なるほど…これには本当に感動しました。確かに、ディスカッションの途中
で新卒一括採用というシステムが悪いだとか、法律が悪いだとか、大学の教
育が悪い、家庭の教育が悪い、という「他責」の意見が多く出る場面があり
ました。でも、他人を責めているだけでは、何も解決しません。

企業の採用担当者、採用支援会社、大学職員、学生が、よりよい就職と採用
のために「自分の立場からどんなことができるか?」を考えること。問題解
決の第一歩は、「自責」の視点を持つことだと感じました。

メディアをにぎわせている、「新卒採用を4年の夏休みから」という主張も、
単純に「就職活動が早期化しているのが悪いから、時期を遅くしよう」とい
うことでは、結局問題の解決にはならないと思います。学生が就業力をつけ
る機会が大学教育の中に充分にあり、皆が「社会化」をした状態で就職活動
に取り組めるのであれば、別に就職活動を長期化させる必要はありません。

現状の問題点は、就職活動をはじめるまで「社会とは」「はたらくとは」を
学生がリアルに感じる機会が充分に確保されていないということにあると思い
ます。それが現状なら、3年生の時から徐々に社会に触れ、社会のことを理
解する期間をクッションとしてはさんで、4年生から本格的な選考がスター
トする、という今のシステムもある意味理にかなっていると思います。

現状、学生を社会化させる、という機会は、家庭でも、学校でも確保するこ
とが難しくなっています。それなら、採用活動をする企業や、我々のような
立場の就職支援会社がその役割を担うべきではないでしょうか。

それを、企業が単に採用活動の時期を遅らせて、学生を社会化させるという
役割を放棄してしまったら、充分に社会化していない学生が、イメージだけ
に引かれ、超大手企業に群がり、中小企業は採用ができなくなってしまうの
ではないでしょうか。採用と就職のミスマッチは逆に増えるのではないでし
ょうか。

企業が「採用活動は4年の夏休みからやります。学業も邪魔しません。その
代わり学生の社会化は、大学や家庭教育でちゃんとやってくださいね」とい
う風になってしまったら、問題は解決するどころか悪化するのではないでし
ょうか。というのが個人的な考えです。

一方、就職活動も同じです。就職氷河期だから、大学のキャリアセンターが
何もしてくれないから…。「他責」にすると、言い訳ばかりが口から出てき
ます。行動の伴わない他者批判は、ニュース番組のコメンテーターと一緒。
現在の状況で自分に何ができるかを、考えてみてはいかがでしょうか。

次は、長崎です!

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