面接対策を練り上げるよりも

はい、ぎっくり腰になってしまった大橋です。
パフLIVEの準備中に、少し重たい段ボールを持ち上げたら
ピキッときてしまいました。情けない限りです。

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さて、先日、東銀座でのアポを終え、
会社まで歩いて帰っているときの出来事です。

突然、見知らぬ男性から声をかけられました。
見るからに異国の人で、雨がっぱを着ていたので、怪しさプンプンです。

「ツキジ フィッシュ マーケット」 と言っているようです。

後ろには小さな子どもたちとそのお母さんと思われる人がいます。
どうやら築地市場に行きたいようです。
ちょうど築地市場は、そこから真っ直ぐに道沿いを進むと辿り着けるところでした。

苦手な英語で、 「ゴー ストレート」 と言ってみました。

しかし、何やら聞き返してきます。
「どれくらい真っ直ぐ進めばいいのか?」
というようなことを聞いているようです。

方角的には、会社のほうでしたし、
英語で正確に説明する自信がなかったので、
「ゴー ウィズ ミー」と言って、案内してみました。

***

道すがら、いくつか言葉を交わしました。
そこからわかったことは、

 ・シンガポールから家族で観光にきている
 ・英語は少しできる
 ・日本語はほとんどできない
 ・2週間の滞在予定
 ・すでに大阪と越後湯沢に行った
 ・今日、東京に来て、これから原宿と秋葉原に行く
 ・シンガポールではアメリカの企業でIT関係の仕事をしている
 ・日本は気温が快適だ(シンガポールは暑い)

といったことでした。
私は英語が流暢に話せる人間ではないし、
英語を使ったのは本当に久しぶりで
中学生レベルの英語もきちんと話せませんでした。

言葉が通じないからか、
この方は歩きながらも、私のほうに体を向けて、話してくれました。
その真摯な姿勢とつぶらな瞳から、私はこの人にすごく興味が湧きました。
いろいろ話してみたいと、自然に思っていました。

最後のほうに、彼は、
「お昼休み?なのに悪いね」
というようなことを言ってくれました。

私は、少しでもこの一家のためになればと、
「ここからなら、先に原宿に行くより、秋葉原からいったほうが近いですよ。
 築地駅から電車で秋葉原に行くには、この道を真っ直ぐですよ」
ということを伝えました。

お互いにたどたどしい英語でのやりとりでしたが、
彼の感謝の気持ちと気遣いは私に伝わりました。
私の気持ちもきっと届いていると思います。

自らの英語力の低さに危機感を抱きつつ、
言葉を正確に伝える練習は必要だけれど、
人に何かを伝えるためには、

 「伝えよう、わかろう」
 「伝えたい、わかりたい」

という気持ちが、
何より大切なのではないかと思わされた出来事でした。

次は、腰痛ではなく風邪ウイルスと闘っている木村です。

 

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