「○○とは?」
みなさん、こんにちは。
難しいことを簡単に、簡単なことを面白く伝えられる人物に憧れる吉川です。
先週末は、私の父の誕生日でした。
最近知った父の携帯アドレスに「おめでとう」と送ったら、
「ありがとう。今日で64歳になった」と返ってきて、
改めて父親も歳をとったな~と感慨深い気持ちになりました。
父はまさに団塊の世代。高度成長期に働きざかりだった父は、
ものすごく働いていましたし、ものすごくお酒を飲んでいました。
古き良き昭和の時代の象徴のような人です。
私がまだ学生だった頃、父はお酒を飲んで帰ってくるといつも、
寝ている私を叩き起こして、こんなことを聞いてきました。
「おい、アユ。人生とはなんだ?」
「仕事っていうのはな~」
「おまえは、なぜ勉強しなきゃいけないのか」
答えのない議題をバシバシぶつけてきては、長々と説教をされていました。
私はこの「○○とは?」という難題をぶつけられるのが、大嫌いでした。
なんでそんなこと考えなきゃいけないの?父の説教を聞いても答えがわかるわけでもないし。
私にそんな話をする父の意図がまったくわかりませんでした。
でも30代になった今、少しだけ父が伝えたかったことがわかる気がします。
社会とは、用意された正解がない世界。
仕事のほとんどは、目標だけ決められていて、それを達成するためのプロセスは、
自分で考えてやってみて・・・、日々試行錯誤しながら目標が達成するよう努力する
ということの繰り返しです。
答えのないことを追いかけているうちに、そのプロセスを遂行することだけに集中してしまい、
時々、本来の目標や目的、何のために今この仕事をやっているのかを見失ってしまうことがあります。
そんな時、「○○とは」と、その仕事の本来の目的や意味、意義を改めて考えると
本当に大切なことが何なのかが見えてきて、正しい方向に進める、という経験がこれまで多くありました。
いや、仕事って難しい・・・。
でもだからこそ、楽しいんですが・・・。
中堅の出版社に新卒で入った父は、数年後には、先輩と一緒に会社を辞め、
小さな出版社を自分たちで創りました。
経営者として、私が想像を絶する大きな壁にぶち当たることが多々あったのだと思います。
そんな時、父はいつも「会社とは、仕事とは、はたまた人生とは」を原点に返って考えていたんじゃないかな。
今は、そんなおおらかな気持ちで、当時をそう思い返しています。
就職活動とは
働くとは
人生とは
内定とは
企業とは
学生とは
社会人とは
いろんな切り口で、皆さんが今取り組んでいることの意味、意義、目的はなんなのかを考えることは、とても大切なことです。
ぜひ改めて考えてほしいです。
「お父さん。人生とは、なんですか?」
半世紀以上生きた父は今、なんて答えるのだろう?今度、聞いてみようと思います♪
明日は、先週あたりから花粉症で相当辛そうにしている岩崎です。