偉大な孫子兵法

こんにちは、土田です。

メルマガが説教臭いので、今日は趣味に走ろうと思います。

何かというと、孫子は本当に偉大だという話です。

2000年以上前の人ですが、今でも通用する至言の数々。
現代に生きていたら、すぐにでも総理大臣になってほしいです。

今日は、皆様を悠久の古典世界へといざない、
皆様とともに彼の至言をじっくり楽しみたいと思います。

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1.兵は拙速を聞くも。未だに巧の久しきを見ざる也。
(クオリティより、スピード重視だ!)

→ビジネスは、スピード勝負ですね。

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2.戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者也。
(戦わずして敵兵を屈するのが最良である) 

→自分の主張をするために、相手を論破するのが目的になってしまうことがよくあります。
しかし、戦うのはあくまで手段の一つであり、目的を達成するためにどうするかが大事なのですね。
別に戦わずに目的を達成できれば、それが一番なわけです。

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3.凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るは之に次ぐ
(目的を達成することが大事であり、相手を打ち負かすのは次善の策でしかない) 

→同上。孫子は戦いに勝つための、戦闘ノウハウではなく、
為政者のためのアドバイスをしているところが深いですね。

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4.上兵は謀を伐つ。其の次は交わりを伐つ。其の次は兵を伐つ。
其の下は城を攻む。城を攻むるの法は、已むを得ざるが為也。
(いちばんよいのは相手の作戦を無効化することであり、相手を
打ち負かすのはやむを得ない時のみである) 

→正面衝突は得策ではなく、最後の最後の手段ということですね。
これは組織の調整なんかでもそうですね。

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5.十なれば、則ち之を囲む。五なれば、則ち之を分つ。敵すれば、則ち能く之と戦う。
少なければ、則ち之を能く逃る。若かざれば、則ち能く之を避く。
故に、小敵の堅は大敵の擒也。 
(数で勝っていれば相手を包囲する・多方向から攻める
数で負けていれば、戦いを避ける。) 

→自他の戦力をよく見て、戦いを挑むかを決める、ということですね。
ビジネスに限らず、人間の営みすべてに共通しますね。

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6.勝を知るに五有り。以て戦う可きと、以て戦う可からざるとを知る者は勝つ。
衆寡の用を知る者は勝つ。上下、欲を同じうする者は勝つ。
虞を以て、不虞を待つ者は勝つ、将能にして、君御せざる者は勝つ。 
(勝利を得るに大事な事。戦うべき時を見極められること。
自他の戦力に応じ適切な戦い方ができること。上層部と末端が同じ目的を共有していること。
万全の準備をして、相手の油断を待つこと。個々の部門リーダーが有能で、トップが口出しをしすぎないこと。)

→戦争に限らず、組織って全部この通りだなあ…
「上下、欲を同じうする者は勝つ」特にこれは本当にそう思います。

「虞を以て、不虞を待つ者は勝つ」
ビジネスは準備で8割勝負が決まる!なんてことも言われますが、
昔からそうなんですね。 

「将能にして、君御せざる者は勝つ」これなんかは理想形ですね。
  私も有能な将軍になりたいです。 

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7.彼を知り己を知らば百戦殆うからず。
彼を知らずして、己を知らば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし。
(相手と自分を熟知していれば、どんな時も負けない。
自分の事を熟知していれば、半分は勝てる。
相手も自分も知らなければ、必ず敗れる) 

営業も就職活動も本当にその通りだと思います。
己を知っていれば、絶対5割勝てる!

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8. 戦い勝ちて、天下善しと曰うは、善の善なる者に非ざる也。
(「勝ち組」と世間からもてはやされているものが、実は最良なわけではない) 

就職活動のとき、大きな会社にも、創業者の仕組みで爆発的に
伸びているイケイケで学生にも人気の新興の会社にも、
なぜか入社したくないなあ…
と思ったのは、このためだったんですね。 

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9.古の所謂善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者也。
ゆえに、善く戦うの者の勝つや、智名も無く勇功も無し。
(本当の戦上手は、勝てる戦いをして勝つのだ。
本当の戦上手は、有名だったりもてはやされることはない)

尊敬する経営者・フリーエージェントの方々のお話を聞くと、
本当にそう思います。

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10.兵に常勢無く、水に常形無し。
能く敵に因って変化し、而して勝を取る者、之を神と謂う。 
(いつも通用する、成功の方程式など無い。
環境に適応し自分を変化させる。) 

『蒼天航路』で、若き日の荀彧が言っていたやつですね。
この言葉が大好きです。

私は、相手によって変化しすぎて、
たまに本当の自分の人格が分からなくなります… 
「絶対やりたいこと・実現したい夢」もありませんし、
固定するのはつまらないとも思います。
自分が勝ち組かどうかは分かりませんが… 

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11.君命も受けざる所あり
(トップの命令であっても、鵜呑みしない)

でも、やりすぎると怒られます。

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自分を見失いそうになった時、
孫子を読み返すことにします。 

次は、長崎です!

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