営業という仕事の話_1
こんにちは、高田です。
社会に出て以来、ずっと営業の仕事をしてきた。
営業の仕事からは、「仕事」の全てを教わったと思っている。だから、とても感謝をしている。営業という仕事の持っている役割や機能は、ビジネスやもっと言えば社会を作っていくうえで欠かせない物であると思っており、それを担っていることには誇りすら感じている。
だから、営業を毛嫌いしている学生を見ると、一人間からの素直な感想では「正直、センスないな」と思う。(もちろん、就職事業者としては「営業の仕事の面白さを伝えられていない力不足を感じる」ということなのだが。)
ただ、最近は「営業ってどうよ」と思っている。
・Webサービスを紹介するHPには、大体、映像とフリートライアルがついている
http://www.co-meeting.com/
https://trello.com/
http://www.dropbox.com/
デモ画面を通じて、機能のサマリーを見せるものから、開発者や利用者のインタビュー、紙芝居のようなものを通じて、サービスの利用シーンを伝えるものまで様々な映像があるけれど、これらを見ると大体そのサービスのことがわかる。そして、フリートライアルでサービスを使ってみれば、もう完璧にそのサービスのことがわかる。誰かに直接説明してもらう必要なんてない。
・ライフネット生命は、インターネットを通じて生命保険を販売している。
生命保険といえば、少し前は営業社員の独壇場であったように思う。また、その人の生涯設計を支援するコンサルティングセールス的なものが主な販売手法だった。とにかく人が必要だった。しかし、インターネットだ。どこかでライフネット生命の出口社長のインタビュー記事に「コンピューターに勝てるコンサルティングを本当にしているのか」と書かれていたのを覚えている。本当にその通りだと思う。
・リブセンスには営業が2人しかいない
アルバイトの求人サイト「ジョブセンス」などを運営していて、先日上場をしたリブセンスさんには、営業社員は2人しかいないそうだ。
うちは正社員36人のうち営業は2人だけ。彼らには大手飲食店などを回ってもらっています。営業マンを必要としないビジネスモデルです。
http://www.toyokeizai.net/business/column/detail/AC/4aee5845dd464f7b375ac20a778074a2/
人材業で成功する一つの重要な要素は、「最高の営業組織を作ること」だと思っていた。でも、リブセンスは営業2人で上場している。インターネットが他の業界を破壊し、再構築するのを横目で見ていたら、とっくに隣まで来ていたという感じだ。もちろん、アルバイト人材の募集はかなり定型化しやすいものなので、インターネットとも相性は良かったのだと思う。でも、たぶん、すぐに、本当にすぐに新卒業界にも同じことが起こるはずだ。
営業社員が日々行っている、企画書を作って、何度も通って信頼関係を構築して、ヒアリングをして、提案して、その提案を修正して、受注する。これってものすごいコストがかかっている。もちろん、そのコストは販売価格に乗ってくるので、その商品は高くなるので、お客様は得をしない。
営業の仕事って、いらないのではないだろうか。事実、上記のように「営業がほとんどいらない」ビジネスモデルがどんどんできつつある。
と、ここまで書いたところですが、ちょっと長くなってきたので、続きは次回に書きます。
次は、田代です。