職業に貴賎なし
皆さん、こんにちは。吉川です。
先日、電車に乗っていたら、就職活動生とそのお母さんらしき二人組がいました。
多少混んでいたので横並びで座ることができなかったのか、向かいあうシートに座って、かなり大きな声で話を始めました。
車内で大きな声で話すことも、息子の「○○で~」と語尾を伸ばす話し方にも多少イラッときていたのですが、以下の会話を聞いてムカつきすぎて、電車を降りてしまいました。
息子「明日は、●●企業と△△企業の面接準備で~、明後日は~、
××企業のエントリーシートを書かないといけないんだよ~」
母 「そうなの、たいへんね~」
息子「そうそう、言っておかなきゃいけないことあるんだけど。
オレ製薬会社受けてるジャン。それで…
ごめん!研究開発職はたぶん無理だわ。MRであきらめて」
母 (「仕方ないわね」という表情で無言でうなずく)
とても気分が悪くなりました。
まず自分の進路なのに、親に「ごめん」と言っていること。
もちろん「これまで育ててくれた方々の期待にこたえる」という企業選択基準はあるかもしれません。でも「その親子関係、なんか違うよな~」とがっかりしました。
さらには、MR職と研究職とで、優劣をつけていること。
MR職をしているたくさんの素敵な大人を知っているだけに仕事に序列をつけるような物言いには、心底腹が立ってしまいました。
職業に貴賎なし。
どんな仕事でも、自分の仕事に誇りを持っている人は輝いている。
仕事を貴いものにするも、卑しいものにするも、それは自分自身の考え方次第。
その人が、一生懸命、誰かのために取り組めているかどうかなのだと思う。
これは、職サークル伝統の「うまれよ塾」 で社長の釘崎が毎回学生に伝えていることです。
その場で、息子の胸ぐらをつかんで、こう一喝していれば、また違ったかな。
そんな反省をしつつ「世の中にある仕事のすばらしさ」をもっともっと多くの若者に知ってもらえるよう、目の前の仕事を頑張ろうと思ったのでした。