新人を育てるという「余裕」

おはようございます。土田です。

いよいよ、納品のシーズンがやってきました。

営業も引き続き佳境ですが…
これからは、営業をしつつ、お客様の納品を滞りなく高品質に進めていく、
一年で最も忙しいシーズンになります。

 

突然ですが最近、思うことがあります。

それは新人を育てる、という「余裕」を持つ難しさです。

現在弊社では、バリキャリとハピキャリを見事にアウフヘーベンした平原が
産休に入ったこともあり、3人の新入社員が営業にも納品にもいきなり最前線に立って
仕事をする状況が続いています。

プロ1年目でいきなりスタメン出場と言う感じですね。

 

新入社員3人ともプロ一年目から大活躍の元ジャイアンツ・上原のように獅子奮迅の活躍!
…とはさすがにいかないのですが、カープでかつて新人ながら抑えをつとめた小林幹英並の
活躍をしてくれていると思います。
※つまり新人ながら一軍の試合に出て結果を出している、ということです。
 わかりにくくてすみません。

もちろん、初めてのことでうまくいかないこともたくさんあるわけですが、
日々の経験を糧に急速に成長していく彼らを見るのは、
ハラハラ・ドキドキで面白い毎日であります。

 

私自身は、いままでレポートライン直通の後輩がいなかったこともあり、
彼らとのやり取りも、日々勉強であります。

どこまで口を出すべきか、任せるべきか、

結構短期的な成果が求められるので、悠長なことも言っていられないが
あれをしろこれはダメだというと、やる気をそいでしまう。

叱った後もあのいい方はまずいのではないかとか、
やっぱりあれは口出ししないほうが良かったのではないか、とか
試行錯誤の毎日です。

 

そんなあるとき、新入社員に引継ぎをした某S社のYさんから
「土田さん、もうウチの打ち合わせは来なくていいですよ。来ると、口出ししたくなっちゃうでしょう」
「○○さんは、我々が育てます」
という言葉をもらいました。

時を同じくして、新入社員に引継ぎをした某F社のTさんからも
「○○さんは、我々が責任を持って育てる」
「たっぷりかわいがるので、覚悟してほしい」
という言葉をもらいました。

 

2社とも、弊社のビッグクライアントさんで、決して安くはない取引額。
「お金を払っているのに、新入社員が担当では不安だ。担当を変えてほしい」
「なぜ他社の新人を、ウチのお金を使って育てなければならないんだ」
と言われても不思議ではないのに、なんと
「私が○○さんを育てます」と言ってくださる。

何と有難いことでしょう。

 

改めて「新人を育てる」と言うことは、心の余裕が必要なのだと感じます。
私も「自分でやったほうが早そう」とか「新人にはこんなことを任せてよいのだろうか?」
と思ってしまうときは「目先の成果にのみとらわれていて、余裕が無い」ときです。

確かに、弊社も含めて現在余裕たっぷりの企業など、そもそも
そんなに存在しないのでしょう。短期的な成果を追い求める気持ちは十分にわかります。
(私も中間管理職見習いなので…)

しかし、「余裕を作る」努力を忘れては、人は育たない。
育てた人が、長期的には何倍ものパフォーマンスで返してくれる。
前述の素敵なクライアントさんたちは、そのビジネスの本質を
知っているがゆえに、あのようなことを言ってくださったのだと思います。

素敵なクライアントに囲まれて仕事をする喜びをかみしめつつ、
自分自身も余裕が無い時こそ、新人を育てる余裕を持つ努力をしようと
思う今日このごろです。

 

 

 

 

モバイルバージョンを終了