就職ナビOPEN前に出るべきイベントを選ぶ4つの判断基準
こんにちは。マジックドラゴンの土田です。
先日の社長ブログにて、弊社のメルマガについて「退化、劣化はしていないだ
ろうか」と公共の場で問題提起されてしまいましたが、めげずに書きたいと思
います。おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
さて、採用活動時期の後ろ倒しを受けて、巷には「就職ナビOPEN前に学生に接
触しよう!」という「イベント」がたくさんあふれるようになりました。
就職ナビOPENが2カ月後ろ倒しになった2013年から、この手の「就職ナビOPEN
前に学生に接触」できるイベントが増えてきたように思います。
採用支援会社が主催するモノもあれば、学生団体が主催するもの、大学が主催
するもの、はたまた企業の採用担当同士が有志で協力して主催するもの、様々
あります。
「いっぱいあるけど、結局、どのイベントに出ればいいの?」
というのが、採用担当社様の悩みのタネではないでしょうか。
今回は、思い切って私の考える「就職ナビOPEN前に出るべきイベントを選ぶ4
つの判断基準」を皆さんに共有させていただきたいと思います。
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1.埋もれない
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やみくもにイベントに出ても、間違いなく埋もれます。
残念ながら、自分が思っているほど学生は自社のことを知りません。特別視も
していません。ナビOPEN前の時期ならなおさらです。
私たちは「最初から自分の会社を志望している学生はいない」と思って採用活
動に従事するべきです。採用担当者の皆様には大変申し上げにくいことです
が、5年ほどこの仕事をしていて、心からそう思うようになりました。現在はお
客様にもお伝えするようにしています。
では、どういうイベントが埋もれないかというと以下の通りです。
・学生が特定の企業を目当てに来場していないもの
(企業ではなくコンテンツそのもののメリットを目的に学生が参加するもの)
・来場した学生全てに確実に存在を認知されるもの
・担当者の腕一本で、企業ブランドの差を覆せるもの
具体的に言うと、以下の通りです。
・特定のテーマについて話すパネルディスカッション形式イベント
・業界研究レクチャーを行うイベント
・少人数形式での座談会形式イベント
・模擬面接&フィードバックを行うイベント
一方で、以下のようなイベントは「埋もれやすい」といえます。
・大会場でブースを訪問する形式のイベント
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2.学生と深いコミュニケーションができる
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イベントで学生に接触できたとしても、コミュニケーションの質が低い(浅い)
とすぐに忘れられてしまいます。
当たり前の話ですが、学生の気持ちになってみると「100人に向けて一方的に
話している」と思って話を聞くのと「少人数で、自分に個別に話をしている」
と思って「対話」するのでは残る印象の深さが違います。
イベントに出る際はどうしても「手に入る個人情報の数の多さ」を重視してし
まいがちです。
数がどうでもいいとは言いません。しかし、それよりも「コミュニケーション
の深さ」が大事です。「非アクティブエントリー」をたくさん稼いでも、
採用成功という意味において益はありません。
(「イベントに出た効果」を社内説明するためには良いかもしれませんが)
究極の理想は「採用者数=応募者数」
これもこの仕事をやってきて本当に実感する言葉です。「たくさん集まった」
「たくさん選抜した」は採用成功とは直接関係ない、むしろ「ミスマッチな
人に時間を取られている」と思うべきです。
「深いコミュニケーションができるイベント」を具体的に言うと、以下の通り
です。
・少人数形式(学生1~10:人事1)での座談会や質問会があるイベント
・模擬面接&フィードバックを行うイベント
・ブースを訪問する形式のイベントでも一方的な説明ではなくブース内で少
人数対話会を実施する
一方で、以下のようなイベントは「コミュニケーションが薄くなりやすい」と
いえます。
・特定のテーマについて話すパネルディスカッション形式イベント
・一方的なレクチャーを行うだけのイベント
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3.事前に学生をトレーニングしている(そのプロセスに関わることができる)
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「少人数で深くコミュニケーション、というのはわかるが、採用対象になるか
どうかも分からない学生と、じっくり話してくださいというのは効率が悪い」
というのが採用をする側のホンネなのではないでしょうか。私もそう思います。
「ならば、学歴 or 学校名などでセグメントされたイベントだ!」
確かに、それが流行りです。何より効果が分かりやすく「見える」し、
結果が出なくても「まあ○○大学が受けてくれただけでも良しとするか」「さ
すがに○○大学は他の会社からも内定が出るからな」となりやすい。
しかし、何度も言いますが、採用に繋がらないと意味がないのです。
(もちろん、短期的 or 長期的という話はあります)
よく「○○大学の学生だけのイベントに出たい」という声をいただくのですが、
そこにはある、根本的な視点が欠落しているように思えてならないのです。
「○○大学の学生があなたの会社を選ぶメリットがあるのか?」
ということです。
表面的なスペックで学生をセグメントしても採用成功につながりにくいでしょ
う。とはいえ「自社の採用基準をクリアする可能性の高い学生」に会えるイベ
ントだという担保が欲しい。
そこでお伝えしたいのが「事前に学生をトレーニングしている」イベントを選
びましょう、ということです。
具体的に言うと以下の通りです。
・イベントの事前に以下のようなトレーニングを受けた学生が参加する
―社会人への質問力トレーニングロープレを実施
―イベント出展企業のビジネスモデルと特徴を事前レクチャー済み
―自分なりの「企業の比較軸」を事前にワークショップで考えて参加
―選り好みせずに幅広い企業に興味を持つマインドを事前に習得
更に言えば「そのトレーニングプロセスに自分も関われる」ものがベストです。
なぜなら「トレーニングを受け、企業の採用基準をクリアする可能性の高い学
生」からしてみれば、自社の選考を受けるメリットは「ない」からです。
「完成品」の出来上がりを待つのではなく、トレーニングのプロセスに関わっ
てあげる。だから学生も自社のことを「特別な存在として見てくれる」のだと
思います。
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4.事後も定期的に接点がある
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2016卒採用スケジュールの特性上「3年(修士1年)の夏や秋に学生に会って
も、4年(修士2年)の春や夏の選考までつなぎ留めないといけない」という、
いかんともしがたい課題があります。
ですから、イベントを選ぶ際も「定期的な接点がある」ものを選ぶことが重要
です。
換言すると「一回会って、はい、さよなら」というイベントは、一時的な効果
(接触人数)は高くとも、採用成果にはつながりにくいということです。
具体的に言うと以下の通りです。
・出会った学生とイベント後も「定期交流会」「近況報告会」などで会える
・複数回に分かれたプログラムになっている
(例:第一回はレクチャー、第二回は業務体験ワーク、第三回は交流会など)
・出会った学生と随時交流できる「場」がある
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◆まとめ
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1.埋もれない
2.学生と深いコミュニケーションができる
3.事前に学生をトレーニングしている(そのプロセスに自分も関われる)
4.事後も定期的に接点がある
つまり、
“ONE OF THEM”ではなく”SPECIAL”な存在として認知される
そんな設計がなされているイベントに出るべきではないでしょうか。
最後になりますが、
「合理化は大事だが、成果のために手間を惜しんでは本末転倒」
ということも大前提として銘記しておくべきでしょう。