インターンシップの本音
こんにちは。パフの田代です。
本日は「インターンシップの本音」をテーマにコラムを執筆します。
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この夏、インターンシップを始める企業様が多いようです。ご存知の通り
2016年採用の広報開始が2015年の3月になりました。企業側としては、少
しでも早く学生と接触する場を設けたいというのが本音です。
対する学生はどうでしょうか。先日、ある企業様のインターンシップを見
学した際、参加学生に聞いてみたのですが、実に、参加者(約40名)の9
割が既にインターンシップに参加したことがあると言っていました。
「早い…学生の皆さんは何が目的なのかな…」
気になる私は学生インタビューを続けてみました。数ある声のうち、一番
多かったインターンシップへの参加理由。それは「広い視野で企業を見て
みたいと思ったから」でした。確かに、学生と会話をしていても、業界や
企業の知識はほぼゼロに近い。まずはアクションを起こそう!という漠然
としたスタートのようです。(無理もありませんが)
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こうした学生状況を見て、私が企業様に申し上げているのは「インターン
シップの目的を明確に伝えましょう」ということです。先ほどお伝えした
ように、学生の多くは「何となく」の行動。「就活に役立ちそうだから」
と言った広く浅くの状態です。
一方、企業側も「学生と早期に接触をして企業認知を広めよう」という思
いで「まずはチャレンジしてみよう」という方々が多いのも事実。学生も
企業も手探り感が拭えません。
このような状態でポイントになるのは、最初の握りです。このインターン
シップを開催する目的は何なのか?参加した学生は何を得て帰ってほしい
のか?学生も何を得ようと思って今日来たのか?この「目的」を双方が最
初に時間をかけてでも握っておく。何となくお互いやってみた…のポーズ
で終わらせないためにも、とても大切なことだと思います。
インターンシップの内容を充実させることも重要ですが、この場にかける
思いのベクトルを合わせる。意義ある時間にするためには、両者が本気で
取り組む必要がありますので、ボタンの掛け違えは避けたいものです。
漠然とした心理状態では、感動(心の動き)も生まれません。
“覚えたことは忘れても、感じたことは忘れない”
インターンシップを成功させるためには、
小手先ではない、真剣な「目的」が必要です。