コンピテンシー面接
こんにちは。パフの田代です。
本日は「コンピテンシー面接」をテーマにコラムを執筆します。
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◆コンピテンシー面接とは…
コンピテンシー面接とは、応募者の過去の行動事実から成果を生み出す行動特性
を持っているかを見極める客観的な評価手法を用いた面接のことです。
従来の面接では、応募者がいかに優秀であり、やる気があるかを見ていました。
すなわち、応募者の学歴と志望動機が重視される傾向にありました。しかし、大
学への進学率が上昇し、筆記試験を通過して大学進学する学生も全体の半分ほど
と言われている現状では、高学歴=優秀という構図も信用できなくなってきてい
ます。
また、学生が就職活動をする期間は一般に大学3・4年生の時期であり、今まで
社会を知らなかった学生にとっては短い期間でどんな企業に入りたいか、つまり
企業への志望動機を明確にすることも難しいと言えます。コンピテンシー面接で
は、学歴や志望動機に左右されることなく、応募者の過去の行動事実をもとに評
価をするので、従来の面接手法よりも社会の変化の影響を受けることも少なくな
ります。
ただ、従来の面接手法にもメリットがありますので、採用選考で複数回ある面接
のうち、一次面接ではコンピテンシー面接、二次面接では他の面接手法を用いる
というように、自社の採用に有効な選考設計をするのがよいでしょう。「コンピ
テンシー」と言われても、具体的にどういったものかイメージをしづらいかと思
いますので、コンピテンシーの要素の一例をご紹介します。
≪コンピテンシーの要素≫
1.計画の遂行
2.チームワーク
≪コンピテンシー要素の定義≫
1.業務の遂行のために計画を立て、滞りなく遂行していく
2.自分の役割を理解し、グループやチームの中で役割をまっとうする
コンピテンシーとは成果を出す人の行動特性のことなので、具体的な要素の定義
は「どういった行動をするか」というものになります。
上に挙げたものはほんの一例であり、必要とされるコンピテンシーは会社、部署、
職種などによっても変わってくるものです。たとえば、飲食店で働いている人が
持っているべきコンピテンシーは顧客満足に関する行動についてかもしれません
し、経営に携わる人が持つべきは会社を俯瞰したマネジメントに関する行動につ
いてかもしれません。
このような考え方でコンピテンシー面接は行われます。
今回のコラムは以上です。
次回は「コンピテンシー面接での質問例」についてお伝えします。