ゴリラ的読書日記之11
こんにちは。いよいよ11回目。マンネリ化が始まるのが、個人的見解だと二桁を迎えてから、というイメージが有り、最初の山場。ピリオドの向こうに、的なノリで何とか乗り切っていきたいと思います。(大河ドラマが全50話位なので…そこを目途にしようかな…と思う今日この頃です)
今回ご紹介する著書は総ページ数、463ページ 汗…
厚さは「少年マガ〇ン」や「別冊少年マ〇ジン」に匹敵します。(合併号でしたら負けてしまうかもしれませんが)
ただし、読み易さも何故か「月間少年〇ガジン」や「月間少年シリウ〇」に匹敵します。(久しぶりに←を読んでみると、むしろご紹介する著書の方が読み易いくらいかもしれません)
それでもこのボリューム。買うか、買うまいか。平積みされた棚を行ったり、来たり。本を開いたり、閉じたり。
少年時代のコンビニのレジに向かったあの頃の勇気を回想し、大きな意思決定を下しました。
■名和高司(2016)『成長企業の法則 世界トップ100社に見る21世紀型経営のセオリー』ディスカヴァー・トゥエンティワン。
■動機:
決して「コミックボン〇ン」を買おうと思い本屋に立ち寄ったわけではないですが、元々別の著書を捜して徘徊している矢先に偶然発見した本でした。
パラパラとページをめくってみると、良い意味で学者が書いた本、ではない本質的な解(当然、これが全てであるわけはなく、個人的な解。ただし著者にとっては真実。且つ、度重なる修羅場を乗り越えた経験則から導出されたパッと出の解とは明らかに異なるもの、である気がしました)を示しているような気を直感で覚え、購入を決断した次第です。(お陰様で読まなければならない本が溜まる一方…勿論、こちらも良い意味です)
■所感:
読んでいくうちに何故、自分がこの著書を購入したか、何となく理解出来ました。
本ブログは企業HPに公開されるシロモノですので、多く喋ることが出来ませんが、心の中のツカエがとれた感を受けました。ちょうど実務でも同様に、スッとなる瞬間が有り、あれだこれだと考え尽しても動かない時は全く動かない。太りに太った不動さん状態。でも進む時はすんなりと進む。物事ってこんなものだなと改めて思います。
この著書で主張されていることは至極シンプル(AppleのThink Simple。あれはいいですよね。自分にとっては逃げるためのSimpleになりがちですが…)。そのシンプルをかる~く描写させないために、これでもかというケースをコンサルティングで実際に内部に入った経験から示し、説得力をその主張に加えています。(特にTOYOTAに関する描写は力強く、他のケースに比べても、一層の筆圧の濃さを感じました)
『初心を忘れてはならない』
『むやみやたらに手を出してはいけない』
『現状に満足してはいけない』
『大義を片足で踏みしめ、もう一方の足で新たな一歩を踏み出そう』
…と一見すると相反する主張が混在しているように見えますが、「事実は小説よりも…」ではないですが、成功しているパターンとは大抵、二律相反する概念を包括して、筋を通してしまっているもの。イノベーションの本懐に通ずる発想のような気がし、それこそが差異化の原点。安直に「当たり前」に引っ張られる我々(自分は特にそう)が肝に銘じなければならない視点であると感じます。
是非「コロコロコミ〇ク」を買うか、買うまいかお悩みになった際には、本書を手に取ってください!
■お薦め本
ゲイリー・ハメル 他(2001)『コア・コンピタンス経営-未来への競争戦略』日本経済新聞社。
トム・ピーターズ 他(2003)『エクセレント・カンパニー』英治出版。
常盤文克 片平秀貴 古川一郎(2010)『いま・ここ経営論』東洋経済新報社。