歯磨き粉のチューブ
こんにちは。田代です。
保坂さんのお話しにもありましたが、
最近、深夜の会議が多くて、
頭がヒートテック、いやヒートアップしています。
今日はアイデアの話です。
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最近、企画設計や資料のアウトラインを考える仕事が多くなってきました。
そういうご依頼を多く受けていると申し上げますと
「田代はアイデアを出すクリエイティブな仕事が好きなのだろう」
と思われがちですが、全然違います。
好きか嫌いかで言えば苦しいので大嫌いです。
けど苦手じゃないです!と答えます。
新しいアイデアを出す時ほどキツいものはありません。
発想を出す時は、ゴールのポイントを押さつつも、
既存の枠を超えたことから持ってこないとツマラナイもので終わってしまいます。
入社当時、全く活躍できなかった自分は、
どうしたら他の人にはできない企画や提案が出せるようになるか、
鬱になる手前まで悩み考えた時期があります。
自分の存在価値を見出すための生死を賭けた戦いだったんですね。
価値提供できないのに会社に居続けるなんて、悪だからです。
そんな中、当時の後輩に言われて忘れられない言葉があります。
それは、下記。
「田代さんの出す企画や商品は、ひねり出した感がありますよね。
歯磨き粉のチューブ、最後にギューって出すみたいな泥臭い感じです。」
この表現、今でも大事にしています。
そもそも企画やアイデアは、ポンポン出てくるもんじゃないと思っています。
考えて考えて試行錯誤して。歯磨き粉のチューブと同じで
これでもかとひねり出して初めて妙案って出てくるものなんじゃないかと。
これは企画に限った話ではありません。
例えば、営業戦略。
目の前に、アポ目標があるとします。
目標に対して日々の行動を振り返る時
「アポ取れませんでした」で終わるのは惜しいし、むなしい。
アポは、取れなくなってからが勝負です。
思い出せば、その当時、私は馬鹿なことをしてアポを取っていました。
私は、Jリーグのクラブチーム「大宮アルディージャ」の大ファンですので、
アルディージャのスポンサー企業を片っ端から調べて、
アポを取りに行ったことがあります。
そしてアポが取れ、訪問時に、
自分がどれだけクラブ愛があるかを前段のアイスブレークで話し、
「こいつ、変な奴だな」と覚えてもらい、
そこから話を進めてお仕事を頂くことが数件ありました。
仕事は泥臭いものです。
クリーンヒットなんて一年に一本打てればいいので、
ファールで粘って内野と外野の間に落ちるポテンヒットで
首位打者を狙ってやる。
自分は天才ではない、どうしようもない凡人だと自覚しているので、
これからも、歯磨き粉のチューブをひねり出して勝ち抜きたいと思うのでした。
アイデアも練りチューブも、
押しても押しても出なくなった時が勝負です。
ギューってやったんか。と
自分自身に問いかけ続けたいと思います。
次は、泥臭く仕事をして頑張っている木村さんです。