『面接』という絵

こんにちは、コバやんです@
先日私の住む地区で花火大会がありました。
蒸し暑いのは相変わらずですが、水辺で涼を取りながら
子どもと「すごいねぇ」と言いながら見る花火は
また違った楽しみがありますね。
(とはいっても子どもが病み上がりだったので、長居はできませんでしたが)
 
私が子供のころの花火の思い出といえば
真下で見たやたらとでかい花火の記憶が1つと
あとは打ち上げ場所から離れた丘の上から眺めた
光だけの小さな花と、かなり遅れて聞こえる雷のような音だけです。
ちょっと自分の子どものころを思い出して
地元のお祭りにも顔を出してみたくなりました。
 
さて、今回は地元・静岡のことを考えていて思い出したことをブログにしました。
 
 

 
 
石田徹也さんという画家を皆さんはご存知でしょうか。
私と同郷の静岡出身の方で
現代社会をシュールレアリスム的に表現した早世の画家です。
私が石田さんの作品と初めて出会ってからもう10年にもなりますが
今でもその時のことを覚えています。それだけ作品が衝撃的でした。
 
最近その石田さんのことをふと思い出しまして
画集をひっぱりだしてパラパラと眺めていました。
 
石田さんの作品のなかに『面接』という作品があります。
顕微鏡の姿をした面接官たちと、
たくさん並ぶパイプの中に一人だけ俯き座る就活生らしき男性。
もう10年も前に描かれた作品ですが
就活生の不安や苦しみを切り取ったような冷たい空気感には
採用に携わる人間としてぞっとさせられます。
 
※石田徹也さんの作品をご存知ない方はどうぞ。
 好みが非常に分かれる作品かと思います。
 苦手だなと感じた方はゴメンナサイ。。
 
『面接』 ※このページ、上から3番目の作品です。
http://monocolor.co.jp/article/199.html
 
石田徹也さんHP
http://www.tetsuyaishida.jp/
 
10年以上前と言えば、就職氷河期などともいわれ
今のような売り手市場とは真反対の状況が起こっていましたね。
学生はどうにか入社できる会社を必死に探し
企業はそんな学生たちをよりシステマチックに選考する。
そんな時代の背景を思い浮かべて作品を見れば
就活生の悲しみがより一層深いものに感じられるようです。
 
現在になり採用の現場もだいぶ変わってきました。
学生自身も就活に積極的になり、学生同士での意見交換も活発です。
今年もたくさんの学生が「100×10チャレンジ」に早速申込みをしてくれまして
このような前向きな姿勢の学生を見るとやはり嬉しくなります。
 
でも、過去の時代には『面接』という作品が
生まれてしまうような事実が、確かにあったことは忘れてはいけませんし
そういった作品をまた生み出してしまうような社会を
私たちの使命として、またつくらないようにしなくてはいけません。
 
その想いを込めて、今日は少しシリアスなお話でした。
 
 

 
 
それではでは、コバやんのひとりごと、今日はこのへんで。
お次の溝渕くん、よろしくお願いします♪

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