仕事に理不尽さは必要か
ドタドタ歩くので、自分的には余裕でも周りからは忙しそうに見えてしまいがちな吉川です。いかんですね。心を亡くさないようにせねば!です。
2018年は本当に過ぎるのが早いです。もう3月とはビックリです。
3月は採用シーズンスタートでもありますが、4月の新人受け入れまでカウントダウンが始まる月でもあります。
パフに新入社員が2年連続で入ってくるのは、実に9年ぶりのことです。
中小企業は、相当なマンパワーと相当な工夫をしないとなかなかよい人は採用できない。
中小企業は、業績が安定しないとなかなか新人を受け入れることはできない。
リーマンショック後の厳しい戦いの中でそれを実感する10年を乗り越えて、今年も2名もの新入社員を受け入れられることは、本当に嬉しいです。
で、新人研修、どーしましょーかね。
今、様々な本を読んだり様々な人にヒアリングしたりしながら、今年のプログラムをウンウン言いながらつくっています。
(あ、今ごろそんなこと考えてるのがバレてしまった。阿久根、石河、ゴメンよ)
先日のカカの日記であった「成長に理不尽は必要」という話。
その場に私も居たのですが、その後「本当に大切なのか」ということをさらに考えていました。
プログラム設計のために最近読んでいる書籍「成人発達理論による能力の成長」にもこんなことが書いてありました。
(以下、吉川意訳)
既存の研修など、能力開発には以下の3つの問題点がある。
●単純な作業を延々とさせられるなど、その仕事の意義を見出せないもの。
●研修やトレーニングが、実際の現場とどのようなつながりをもっているか分からないもの。
●取組む本人が自分の性格や能力に合わせた様々なプロセスで課題を達成することを制限されているもの。
この3つが育成される人間のモチベーションダウンにつながり、教育効果が薄れるというのです。
学生が言っていた「理不尽」という言葉を分解した3つのことかな?と興味深く読んでいました。
育成側としてはこの理不尽さをつくらないよう能力開発を設計する必要がある!と学んだ一方で、さらなる疑問が生まれました。
仮に育成される側が、どんな状況に置かれてもこの3つを乗り越えることができれば、それはそれはスゴイ成長するのかな?と。
イベント当日にある学生が言いました。
「『理不尽さが必要』とは、その理不尽さを乗り越えた人にしかいえない」
なぜか頭にずっと残っていた言葉。
きっと彼は、理不尽な状況におかしいと思いながらも、目の前の状況に自分なりの意義を感じ、この経験を次の現場でどう活かそうか考え抜き、与えられた制限ある環境の中でも自分らしいやり方を模索したことで「今後同じようなことが起きても乗り越えらえる」という自信を持てたのかなと思いました。
上で紹介した書籍には、こうも書いてありました。
「成長の本質は、問いに答えるというよりもむしろ、問いを立て続けていくことにあるのだと思います」
さて、「成長には理不尽さが必要か」の答え。
考えれば考えるほどモヤモヤして答えには辿りつきません。
ただ、それをキッカケにいろんなことを考えていくことは、自分や周りの成長につながるのかもしれないとも思えてきました。
とにかく、
今年のパフの新入社員には、早く綺麗な答えが出せる人ではなく、
常に問いを持ち続けられる人になってほしい!
さあ、ゴールは見えました。
理不尽さを自力で乗り越えられる人材になるプログラム。
つくれますかねぇ。頑張ります!
明日は、お客様にも自分にも、常に問いを投げかけているホサカです。