マネジメントのあり方
私は元来、マネジメントというのをするのもされるのもあまり好きではない、組織対応力が極めて低い人間です。
前々前職の時、たまたまとても売上が上がった年に、当時の上司から
「今、やりたいとお前が言えば部長にしてやる」
と言われましたが丁重にお断りしたくらいです。
何故か?と問われれば自身の中で[マネジメント=余計なもの]という固定観念があったからです。
私が最初に所属した文化放送ブレーンという会社は、(前にも言ったことがありますが)まさに動物園で、全員が違う方向を向いていて、でも個々の能力が高いがためにやりたいようにやって成果を出す、というのが普通の組織でした。
当然マネジメントなんて効いていません。
人が集まらなくて会議開始が予定時間より30分遅れるとか当たり前でした。
故にバブル崩壊で転がり落ちて言ったわけですが。
また、後に所属した某社の時は、現場の仲間は大好きでしたが経営の連中を微塵も信用していなかったので、組織としての力をつけて売上を最大化させるなんてまっぴらごめんと思ってました。
また、そこにあるマネジメントと言われていたものは上からの指示をどうにか聞かせるためのあれやこれやでしかなく、現場の邪魔にしかならない指示であふれていました。
パフに来て、この人たちと共に頑張ろうと思える組織に初めて属し、立場としても最年長で役職もいただいたことでマネジメントからは目をそらすわけには行かなくなったわけですが、ずっとこの組織で先頭を走ってきた吉川さんのマネジメントを見て「なるほど、これなら意味がある!」と思いました。
大方針を出すことはもちろんだけど、マネジメントはそれをブレイクダウンした上での行動管理が基本。
目の前のお客様のために、仲間のために今すべきことをやる。それが個々のミッション。
それを自身で的確に判断できる人には多くを語らず、経験不足ですべきことが判断できない若手のために何をすべきかの指示をする。
ベテランでも判断に困ったらどういう行動に落とすべきかという視点で相談に乗る。
そして、その行動をしっかり見続ける。
指示通り頑張っていても成果が出なければそれは指示を出した人間の責任であり、「なんで売れないんだ?」なんて意味のない詰めは決してしない。
指示が不的確ならすぐに変更する。
指示した行動を一所懸命にやらないときだけ怒る。
なんてわかりやすくて的確なんだろうかと。
的確な指示でしっかり行動した結果でも、すぐに成果が出る出ないは時の運なのがこの業界でもあるので、会社の評価軸がボーナスは数字、給料は行動となっているのもすごく納得感があります。
褒めてばっかですみません。
なのに数字が上がってないのは私たちの責任です。ごめんなさい。頑張ります。
営業の仕事は結果を出すことだけど、その過程は信頼関係を作ることに尽きるわけで、信頼関係が築ければいつか結果はついてくることはベテランなら皆が分かっていることだから、それを早く若手にも経験してもらいたい。
その本質を見失わずに、迷わず仕事に邁進できる、そんな組織でありたいなと改めて思いました。
こんな話、本読めばどこでも書いてあるんですかね?
すみません、インプットが苦手なのも相変わらずでして。