釘さん日記

小火(ボヤ)騒ぎが起きた日

朝10時ころ、事務所の非常ベルが、「ジリリリリリリリ~ン」と、けたたましい音で鳴り始めた。

「なんだなんだ?」と一瞬社内がざわめく。

僕は、きっとどこかの階で、誰かが間違って作動させてしまったのだろう、と思っていた。

少ししたらベルは鳴りやんだ。

やっぱり何かの誤動作だったんだな、と思った。

しかし、しばらくしたらまた、「ジリリリリリリリ~ン」と鳴り始めた。

ったく、いい加減にしてくれよな。うるさくて電話もできないじゃないか。なんてふうに、皆も思っていた。

 

ところが!

 

本当にボヤが起きていたのだった。わがビルの地下1階で……。

消防車のピーポピーポの音が、ビルの前でとまったときにはビックリした。

幸い火はすぐに消し止められ、何の被害もなかったようなのだが、もし火が広がっていたらと、ぞっとした。

と同時に、自分たちの危機意識の低さにも反省させられた。

まずは「非常ベル=きっと誤作動だろう」なんていう、ノー天気な思い込みを捨てるようにしなきゃいけませんな。

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