釘さん日記

感慨深い福井出張の日

朝8時の新幹線に乗って、米原経由で福井に向かった。福井県とふくいジョブカフェ主催の合同企業説明会にゲスト参加するためだ。

福井(ジョブカフェと商工会議所)とは、ずいぶん昔からの縁で、学生向けのイベントや企業向けのセミナーに、毎年一回は呼んでいただいている。

が、いつもは学生の就職活動がピークとなる3月が多く、この時期の福井は初めてだった。

実は主催者側も、この時期の合同説明会は初めての試みだとのこと。学生の内定取得状況のあまりのひどさに、急きょ開催に踏み切ったというのだ。体感値として、内定を取得して就職活動を終えた学生は、まだ半分にも満たないのではないかとのことだった。福井県内では、まだまだ多くの学生が就職活動を行っているのだ(もちろんこの状況は福井に限ったことではない。今年の内定取得率は全国的に芳しくない。就職情報各社が発表している数値以上に悪い状況である)。

 

僕の本日の役目は、そんな就職活動を頑張っている学生たちを対象とした講演を行うことだった。主催者からは、「ぜひ彼らを励ましてあげてください」というリクエストをいただいていた。

会場には、黒いリクルートスーツを着た学生たちがぎっしりと集まっていた。皆、真剣な面持ちだ。

   

 

講演のタイトルは、『就職活動の成功って何なのか? ~会社選び、仕事選び、キャリアづくりで大切なこと~』。いつも『うまれよ塾』で語っていることを、きょうの来場者のみなさんに聞いてもらった。

講演ののち、僕も企業ブースを回らせてもらったり、関係者の方々と話をさせてもらったり。

予想以上の学生が来場してくれたのでイベントとしては大成功なのだが、逆に、この時期に、まだこれだけの学生が動いているということには、皆さん複雑な心境のようだった。

いずれにしろ、きょう来場してくれた学生諸君には、焦らず、慌てず、もうひと踏ん張りしてほしい。そして来年の春には、社会人の一員としてのスタートを切ってほしい。

 

イベント会場を後にした僕は、同じ福井県の美浜に向かった。福井から敦賀まで特急で約30分。そこから小浜線に乗り換えて約20分。

五木ひろしの出身地としても、原子力発電所の所在地としても有名な美浜。静かでのどかな漁師町で、駅を降りると、まるで“ふるさと”に帰ってきたような佇まいだった。

なぜ僕が、この美浜までやってきたのか。

そのことについては、今週末の日記でたっぷりと書きたいと思う。きちんと説明しようとすると、いまから10年以上も前にまで遡る必要があるからだ。

いま敦賀のビジネスホテルに戻ってきてこの日記を書いているのだが、パフをつくってホントに良かったなと、感慨深く思えた一日であった。

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