最近、(「白洲次郎」や「官僚たちの夏」のような)骨太なドラマや映画を観たり、(世界の政治や経済関連の)本を読んでいて、「なんて自分には学や教養がないんだろう」と、痛切に思う。
大事を成すには、学問や教養が必要だ。物事を理解し、判断するためには、先人たちの幾多の歴史から学ぶことが多い。人と議論をするためにも幅広い知識や言語が必要となる。
そのベースとなるものは高校時代に学べたはずだ。高校時代の勉強が、社会に出たあと直接役に立つことはさほどないにしても、大量の情報を記憶したり、難解な論理を組み立てたり分解したりすることの「癖」は、一生懸命勉強することで身についたはずだろう。その「癖」が大事なのだと今にして思う。
今からでも遅くないと自分を慰める一方で、すでに脳細胞の半分以上が死滅してしまったのではないかと自分の忘れっぽさを嘆く日々を送るに至っては、もういちど高校一年生に戻れたらなあ……と、痛切に思う。
高校生のころは「学ぶ」ということの大切さを本当に理解していなかった。「良い大学に入る」ということだけが目的となってしまい、勝手にシラけて、勝手にそこから逃避してしまった。
自分の怠惰や逃避を学校や教師のせいにはしたくないが、「学問の本質」や「学問の面白さ」を教え諭してくれる先生に出会いたかったなぁ……。
まさに「人間老い易く学成り難し」である。
脳細胞が成長過程にある20代未満の少年、少女諸君!! 勉強するのは今しかないよ。携帯やゲームをいじっている場合じゃない。たっくさん勉強して、将来の日本を支えるのだ!!