釘さん日記

熊ちゃんの結婚披露パーティーだった日

パートナー企業である就職エージェントの名物社員に熊沢匠という人物がいる。僕はいつも熊ちゃんと呼び、親しくしている。

熊ちゃんは現在32歳。超就職氷河期と言われていた時代(新卒の求人倍率が1倍を割り込んでいた、今よりも遥かに厳しい時代)に大学4年生だった。

僕が彼と知り合ったのは、ちょうどそのとき。彼は、「500人キャンプ」という学生団体を立ち上げており、そのスポンサー探しをしていた。パフを立ち上げて3年目だった僕のところに、彼はある日突然、飛び込んできたのだった。

当時のパフには資金的余裕など一切なかったはずなのに、なぜか僕は活動資金を提供した。でもそんなことは、その後すっかり忘れていた。

ところが、それから6年ほど経った丸4年前。新宿にある就職エージェント社に打ち合わせに伺ったときのことだ。

廊下を歩く僕の後ろから、 「釘崎さん!お久しぶりです!!」と大きな声で呼びとめる男の声。

振り返ると暑苦しい男の顔。一瞬誰かはわからなかったのだが、 「自分が大学生の時にお世話になった熊沢匠です。あの、500人キャンプの!」と言われて、やっと思い出した。

「あー、あのときの!」

「はい。その節はたいへんお世話になりました!」

「なんでここにいるの?」

「はい、縁あって、このたび就職エージェントにお世話になることになりました!」

「へー!そうだったんだー(びっくり)」

と、とても運命的な再会を果たしたのだった。

聞くところによると彼は、大学を卒業後、人材系の企業に入社し、その後ラーメン屋さんの店長としてしばらく過ごしたのち、都議会議員の秘書を行っていたとのこと。

人材系企業の会社員と、ラーメン屋の店長と、議員の秘書という、めったにないキャリアを積んでいた彼に目を付けたのが、就職エージェントの下薗社長だったという訳だ。

下薗社長は、4年前の都議会選挙が終わったタイミングで議員秘書だった熊沢匠を口説き落とし、就職エージェントに引きずりこんだったのだった。下薗社長は、僕と熊ちゃんに前述のような接点があったということを知らなかった訳だから、これもまた不思議な縁なのである。

で、本日。この熊ちゃんこと熊沢匠の結婚披露パーティーが行われた。

実にめでたいことである。

パーティーの場所は、なんと東京都庁の45階の展望フロアー。こんな場所を結婚パーティーで使うなんて…。さすが議員秘書出身者はスケールが違う。

下薗社長から少し前に、「熊のパーティーで長渕をサプライズで歌いたいので、協力してほしい」との依頼が、僕と、福岡のネオ倶楽部(就職エージェント九州)柳川社長にあった。

下薗社長と柳川社長と僕の3人は、三九会という組織(?)を結成しており、定期的に会合を開いている仲でもある。

「じゃあ熊のために、急きょオヤジバンドを結成するか!」ということになったのである。

しかし、タイムスケジュールの関係で、我々がサプライズで登場するのは難しいということになってしまった。

が、しかししかし。急きょ前日に、一転やっぱり歌えるということになった。実はこれが昨日の日記の種明かしなのである。

ずいぶんと前置きの長い日記になってしまった。

ということで、本日の結婚披露パーティー。素晴らしい内容だった。

なかでも感動したのは、熊ちゃんの出身高校(春日部高校)の応援団の連中の出し物。

これには身震いがした。

赤褌で会場内を練り歩いたあと校歌を熱唱していた。特に団長役を務めていたのは熊ちゃんが1年生のときの3年生の偉大な先輩らしいが、全身から溢れるオーラに痺れてしまった。ただものではない。今度ぜひじっくりお会いしたいものだ。

肝心のオヤジバンドの出来はというと、まあ、まあ、まあ・・・という感じかな(苦笑)。

それでも下薗社長の熱唱は、きっと熊沢夫妻の心を熱く揺り動かしたんじゃないかと思う。

いやあ、熊ちゃん、ホントにきょうはおめでとうございました。キミとキミの仲間たちはすごい。ますます、キミが好きになった。ぜひこれからも同業界の同志として、いっしょに頑張っていこう!

三九会のやなさん(柳川社長)、昨夜から2日間お疲れさまでした。やなさんのギター、痺れましたよ。

そして下やん(下薗社長)、弟分の熊の結婚、ホントにおめでとうございました。彼への祝福の歌の協力ができて光栄でした。長渕のTomorrow、いい曲ですね。次回ライブには、絶対盛り込みましょう(次回は奪いませんのでご安心を、苦笑)。

モバイルバージョンを終了