釘さん日記

『うまれよ塾』のルーツを発見した

僕がパフを創業して1年が過ぎたころ(いまから15年ほど前)に始めた学生向けの塾が『うまれよ塾』。

この『うまれよ』には、

う・・・うそをつくな

ま・・・まけるな

れ・・・れいぎただしく

よ・・・よのためひとのため(※もともとは「よわいものいじめをするな」)

という意味が込められていた。

これは、僕の30年来の悪友であり、師でもあるムライさんという方から、僕の起業間もないころに教えてもらった言葉。

で、そのルーツは、ムライさん(当時リクルートの人事責任者だった)が面接しているときに、とある学生から聞いた言葉だった。その学生は幼いころから、この「うまれよ」を、お父さんから毎日のように「おまえ、きょうは嘘をつかなかったか?弱い者いじめをしなかったか?」と、確認されていたのだという。

実は、ここから先のルーツがあった。

いや、推測ではあるが、きっとそうだったのではないかと思えるものを発見したのだ。

先日、鹿児島県指宿市での「いぶすき菜の花マラソン」を終えた翌日、帰りの飛行機まで時間があったので、鹿児島市内の「維新ふるさと館」という施設を訪問した。

西郷隆盛、大久保利通、大山巌、村田新八、東郷平八郎、西郷従道などなど、明治維新の傑物たちが生まれ育った場所に、この「維新ふるさと館」はある。

どうして、このような傑物たちが、同じ時、同じ場所で生まれ育ったのか。単なる偶然なはずがない。その理由は、薩摩藩独特の教育にあった。

薩摩藩の武士の子供たちに施されていた『郷中教育』(ごじゅうきょういく)というものが、それだった。僕は恥ずかしながら、そのことを「維新ふるさと館」への訪問で初めて知った。

『郷中教育』の教え(略訳)を、Wikipediaから抜粋・引用してみよう。

・何事も、グループ内でよく相談の上処理することが肝要である
・仲間に無作法など申しかけず、古風を守れ
・グループの誰であっても、他所に行って判らぬ点が出た場合には仲間とよく話し合い、落ち度の無いようにすべきである
・嘘を言わない事は士道の本意である、その旨をよく守るべし
・山坂を歩いて体を鍛えよ
・万事に質実剛健、忠孝の道に背かないことが二才の第一である
・負けるな
・弱いものいじめをするな
・金銭欲・利欲をもっとも卑しむべきこと

どうだろう。まさに、『うまれよ』の教えそのものではないか。

しかも鹿児島では、いまでもいろんなところで、①負けるな、②嘘をつくな、③弱い者をいじめるな、という3つの言葉が大きな字で掲示されているのだという。

いやあ、そうだったのかあ…。この「うまれよ」の教えが、維新の傑物たちを輩出する源だったのかあ……。

と、感動しながら、今週の月曜日は鹿児島から東京に帰ってきたのだった。

そういえば本日は、とある週刊誌の取材を受ける予定。就活生の「親」に関する特集を組むのだという。「親には今こそ、『うまれよ』を子供に伝えることが求められます」と言ってやろうかな(笑)。

では、本日もウォーキングで行ってきます!

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