小さな目標とライバル

こんにちは。長崎です。

社会人になってから、体力増強&健康維持のためにジョギングをするようにしています。しかし、目標がないとモチベーションを保つことが難しいので、昨年からはマラソン大会に参加するというチャンレンジもしています。

中学、高校、大学と陸上競技部に所属していたので、走ること自体は好きです。が、元々は短距離専門なので長距離を走ることは不得手。遅いながらも、「血流促進」「毒素排出」「体重減少」を心の中でつぶやきながら、走っています。

順調に走行距離を重ねていたのですが、3月11日の震災以降、なんとなく気持ちが萎縮してしまい月に数回しか走らないという生活に逆戻り。

しかし、震災前にエントリーしていた大会があったのです。
練習不足ではあったのですが、「10キロなら、練習不足でも走れるか」と安易な気持ちで会場に向かいました。6月下旬の話です。

会場には人×人×人。マラソンブームなんですね。
いかにもランナーという人もいますが、大規模の大会だと「ちょ!走るなら、もう少し痩せようよ」という人もちらほら。「いや、私もその部類ではないか」と自身を戒め、ダイエットへの決意をし、レースはスタートします。

※尚、8月19日現在、ダイエットへの決意は、決意のみ持ち続けております。

走り始めて気づきます。「か、か、体が重い…」
1キロ経たないうちに疲れてきたので、完走だけを目指すことに変更。

しかし、完走すると言っても、小目標がないと達成はできないと悟った私は、こう心に決めたのです。「よし!私と同類の方(=小ぽっちゃり~大ぽっちゃり)にだけは負けないようにしよう!」と。

すると、視界には他のランナーが入ってきません。
前方にいる、ややお尻に迫力のある方々~かなりお尻に迫力がある方々だけが、ドランゴンボールのスカウターのようにピンポイントで見えてくるのです。

ターゲットを確認し、ターゲットを追い越すことに集中。追い越した後は、次のターゲットを見つけ、追い越すことに集中~を繰り返すうちに、知らぬ間に10キロを完走していました。小さな目標達成の積み重ねが、ゴールまで私を導いてくれました。本質は、何事も同じなのだと感慨深くなったものです。

同志(ぽっちゃり)内では、かなり上位の順位だったはずです(ラスト2キロは同志の姿が見えなかったので)。
途中、同志(ぽっちゃり)が倒れて酸素吸入しているのを見かけた際は、「同志よ、痩せてから挑もう!」と心の中で励まし、5キロあたりから続々と同志のペースが落ちてくる様子を見ては「同志よ、自分の力を過信してはいけない」と心の中で注意したり、10キロを走る間に同志への愛着は沸くばかりでした。

小さな目標達成の繰り返しとライバルの存在。
着実に小さな目標をクリアし、その時々のライバルと切磋琢磨することにより本当の目標を達成することができるようです。そして、ライバルを尊敬することも重要なポイントのように思います。

ビジネスでは、「勝つ」ことが絶対です。
勝たざるものは存在しえず、存在しないということは、社会から必要とされていないということ。絶対に勝つことが大事です。

ひと昔前までであれば、右肩上がりの時代でしたので「とにかく勝つ」ことを目指せばよかった時もありました。しかし、人口・マーケットの縮小、グローバル化の波…など昨今の情勢が私たちを「ただ勝つ」だけではいけないということに気づかせているような気がします。

「ただ勝つ」ではなく、「勝ちながら、共栄する」ことが大事な時代。

同志とともにゴールを目指しながら、「自己」ばかり見ていた自分を恥じ、共栄の世界を妄想した素敵な経験でした。だからマラソンはやめられない!
経営者の方々にマラソンランナーが多いのも、自己と闘い向き合う競技だからなのでしょうね。私も遅いながらに極めたいと思います!

次は、すらっと長い脚を持つ奈良です。

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