本当にあった「翔んで埼玉」な話【前編】
おはようございます。田代です。
保坂さんから「春をテーマに毎年一句詠んでそう」と言われましたが、
最近、春夏秋冬が良く分からなくなってきたので、俳句は詠んでいません。。
さて本日は、社会派ブログにふさわしいテーマでお届けします。
それは、話題の映画「翔んで埼玉」について。
埼玉県で育ち、埼玉県を愛する。
そんな私が触れないわけにはいきませんので、
今日はこの映画を題材にします!
●本日の留意点
・埼玉県に興味関心のない方、東京が大好きな方、
朝から忙しくて忙しくて仕方のない方は、
このブログを見ずに、どうか社会のために仕事をしてください。
・今回のブログは、翔んで埼玉の世界観を反映すべく、
多少の誇張表現もありますが、気にせずご覧ください。
では進めます。
◆目次
【前編】映画だけではない「埼玉県民の苦悩」
【後編】現在、千葉県に住んでいる「本当の理由」
1回のブログでは埼玉県については語りつくせませんので、
今日は【前編】からお伝えします。
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【前編】映画だけではない「埼玉県民の苦悩」
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何かと話題の映画「翔んで埼玉」ご覧になった方はいますでしょうか。
一言でこの映画を表現するならば、
ダサイタマと称されディスられ続けた埼玉県が
東京都からの迫害に立ち向かうという究極のパロディー映画です。
もともと1982年に漫画として連載されただいぶ前の作品でしたが、
マツコ・デラックスに絶賛されてから何かと話題に出てくるようになり、
ついに2019年に映画化されました。
埼玉県に縁もゆかりもない方は、このハチャメチャな世界観を聞くと
「どうせ漫画や映画の世界だけでしょ?」と思うかもしれません。
いや、違うんですよ。
埼玉県民はリアルガチに馬鹿にされ続けた民族なのです。
漫画や映画は誇張しているにせよ、本当にあった怖い話なのです。
私の実体験からお伝えしましょう。
●例えば、株式会社パフの場合。
入社当時、私は埼玉県の大宮から会社に通っていました。
おそらく、創業以来初の埼玉県から通う社員だったのでは?と思います。
今から15年前ぐらいのパフは、ほぼ9割の社員が新卒出身の20代。
早朝から深夜まで仕事してナンボの社風で、
会社に近い東京都に住まなきゃやってられん状況でした。
また、より効率・効果的に営業訪問をしていくには、
東京都の会社を中心にアポイントを取った方が良いということで
正直、埼玉県企業の訪問優先度は非常に低い状況でした。
たまーに、埼玉県の企業のアポが取れたものならば
「げっ、サイタマだよ。遠っ!」とか
「住所、大宮だって!めっちゃ行きたくないんだけど!」とか
「所沢の企業に行くなんて認めません!」とか
諸先輩方からは散々な言われっぷりでした。
埼玉県の血が流れている私は、
この屈辱に悔しくて悔しくて手がプルプル震えていました。
でも実力のなかった新人時代。私の力不足で何も言えませんでした。
「翔んで埼玉」の象徴的なセリフ
「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!!!」と同じく
当時のパフは「埼玉県の企業は、田代にでもアポ取らせておけ!!!」
という状況だったのです。
私は、会社の埼玉嫌いをどげんかせんといかんと思い、
埼玉県の通行手形を得るべく、
埼玉県の新規開拓をする決意をしました。
事実、世界シェアを持つ高所作業車のあの会社様とか、行田市にある有名な自動車・二輪部品のあの様とか、
中華そばが最高に美味しい一部上場のあの会社様とか。
他にもたくさん。
埼玉県に本社を構える会社様とのお取引を地道に開拓し、
ついに当社に埼玉県の通行手形を認めさせたのです。
また、東京に本社のある会社様でも、
隠れ埼玉県民(以後、隠れサイタマンと呼びます)と親睦を深めていきました。
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◆私と隠れサイタマンとのふれあい事例
・「田代さん、この前、西武ドームで見ました!」と仲良くなったお客様もいました。
・熊谷に住むラガーマンのお客様とは、お家にまで招待されたこともあります。
・埼玉会やろう!と毎年、浦和駅前で飲みかわすお客様もいました。
・訪問する度にいつもアイスブレイクでJリーグの話を30分議論し合うお客様もいました。
・浦和レッズサポーターのお客様とレッズサポの聖地「居酒屋・リキ」で晩酌したことも。
・大宮の高島屋の屋上ビアガーデンでお客様と一緒にビールを飲み合ったこともあります。
・川越にある母校(高校)が同じお客様とは今でも高校野球の埼玉予選の話で盛り上がります。
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いかがでしょうか。
こんなエピソードは枚挙に暇がありませんが、
とにかく、都内にいる隠れサイタマンたちと親睦を深め続けました。
一言だけ言わせてください。
埼玉県出身の皆さんが私は大好きです。
●パフに転機!茨城県のラーメン娘。が降臨
さて、東京都びいきの株式会社パフも、
神奈川・千葉・埼玉の通行手形が認められ平和が訪れたのですが、
今から8~9年前でしょうか。大きな事件が起こります。
オオノという女性社員が新卒で入社しました。
彼女は何と!
パフでは認められていない、つまり通行手形がない
茨城県から通勤するという強硬手段に出たのです。
「イ、イ、イバラキ!」
当然、会社からは「茨城なんて、通えるの?」「東京に住めば」という
冷ややかな目で見られましたが茨城愛に満ちた彼女は、そんな偏見に耐えたのです。
これには、茨城県民に光を与えた次世代鉄道・つくばエクスプレス(通称・TX)の
存在が深く関わっているのですが、本日は割愛します。
なぜ、彼女は茨城県にこだわったのか。
それはオオノが、茨城県民なら一度は口にしたことのある
地元の名物ラーメン屋の娘だったからです。
そりゃー、簡単に東京に魂を売るわけにはいきません。
私は彼女の地元愛を応援し続けました。
事実、彼女のお蔭で茨城県に本社のある会社様との取引も増えました。
彼女の地元愛によって、パフにも茨城県の通行手形が許可されたのです。
いかがでしたか?
「翔んで埼玉」の世界は現実でも起きていることを
ご理解いただけたでしょうか。
>パフの若手社員の皆さん。
今でこそ、埼玉や茨城をはじめ、栃木や群馬などの北関東、
いや、静岡や愛知の企業様と御取引をさせていただいていますが、
これは当たり前ではないんです!!
東京びいきの企業風土にあらがい、苦渋を飲み、時には血を吐いて。
それでも戦い続けた諸先輩たちがいたからこそ、
フルオープンな文化になったということを決して忘れないでください。
以上
【前編】映画だけではない「埼玉県民の苦悩」を終了します。
次回のブログでは、
【後編】現在、千葉県に住んでいる「本当の理由」をお届けします。
これだけ埼玉県に対する愛情を持つ田代が、
なぜライバル県である千葉に家を買ってしまったのか。
実は、これには驚愕の事実があったのです。
次回のブログで、誰にも明かしていない真実の扉を空けたいと思います。
次は「田代さんのブログ、クダラナイなぁ」と地元愛に興味はないだろう、
浜っ子の岩崎さんです。