釘さん日記

エントリーシートを撲滅したいと思った日

きょうは今シーズン(2010年春入社予定学生向け)最後のパフLiveだった。

運営スタッフのみなさん、ホント、お疲れ様でした。

僕は、きょうは就職相談員として、午後3時からイベントに合流した。

約10名の相談を引き受けたのだが、そのなかで圧倒的に多かったのがエントリーシート(ES)の相談。

僕はモットーとして、ESの添削は行わない方針だ。そもそも、ES(を課す企業)に対して否定的な意見をもっている人間だ。

だがESで悩んでいる学生を目の前にして、ESの話を避けて通るわけにもいかない。実際に、何人かのESを見せてもらった。

いずれも、放送局をはじめとするマスコミや、就職人気ランキング上位に顔を出している会社のものばかりだった。おそらく、1社で数万人のESを集めているであろう企業ばかりだ。

ESの出題内容を見て、うんざりした。ひとことでいえば「しょうもない」出題内容だ。しかも、半端じゃないボリウム。

そして、その「しょうもない」出題に、学生は一生懸命答えている。写真や色鉛筆やイラストを交えてホントに涙ぐましいほどの努力をしながら書いている。

「これ書くのにどのくらいの時間かかったの?」

「丸一日かけました。締め切りに間に合わせるために徹夜して書き上げました」

「……」

怒りが込み上げてきた。

なんとかして、このエントリーシートなる非本質的採用選考手段を撲滅しなければならないと思った。

特に、多くの学生が応募する人気企業の「足切りツール」に成り下がってしまているエントリーシートは、学生の真摯な就職活動行為を阻害する邪悪以外の何物でもない。

心ある人気企業の人事担当者のみなさんには、自分たちが課しているエントリーシートが、どれだけ多くの学生の時間を奪い、どれだけ多くの学生の新たな企業との出会いの機会を奪っているか、少しは想像していただきたい。学生の自己責任と言い放つのは、社会人(大人)としての役割の放棄だと僕は思いますよ。

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