釘さん日記

就職相談のメールに考えさせられた日

いま、就職活動で苦労している若者たちが大勢いる。初めての社会との接点のなかで、必要以上に緊張し、必要以上に迎合し、必要以上に武装し、必要以上に萎縮し、必要以上に硬直してしまった若者たちを見るにつけ、もどかしい気持ちになる。

きょうもエントリーシートに関する相談や、面接に関する相談が、僕のところにメールで何件か送られてきた。

正直言って、アドバイスの仕方に悩む。

上っ面(うわっつら)のアドバイスだけならできる。

でも、問題はもっと根深いところにあるのは分かっている。

とはいえ、教育や入試の構造的な問題を持ち出しても、企業(採用側)の問題を持ち出しても、就職情報会社の問題を持ち出しても、いま目の前にいる若者たちにとっては、何の解決にもならない。

かといって、そこらの本屋にずらっと並んでいる、粗悪なマニュアル本に書いてあるような対症療法的アドバイスなどしたくもない。

本気で彼らと向き合おうとするならば、長い時間と体力と根気が必要だ。メールなんかじゃなく対面で、一対一の真剣勝負でやる必要がある。

しかし我々は、それを、利益をキチッとあげられるビジネス行為として行なわなければならない。

じゃあ、どうする。どげえするんか?

・・・と、久々に悶々と考えた日だった。

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