NHK教育テレビがやってくれた。今夜から4夜連続で、井上陽水の特集をやるのだ。
『LIFE井上陽水~40年を語る~』という番組だ。
井上陽水は、いま60歳(8月30日で61歳)。僕より12歳年上。僕と同じ、ねずみ年でもある。
デビューしたのが40年前ということは、陽水が20歳。僕がまだ8歳。小学校3年生のときなのだが、残念ながらこのときの陽水のことを僕は知らない。それは当然といえば当然。陽水はこのときまだ陽水ではなかったのだ。
1969年。“アンドレ・カンドレ”の芸名で陽水はデビューした。デビュー曲は、『カンドレ・マンドレ』。なんじゃそりゃあ?・・・という芸名とデビュー曲である。
当然のごとくまったく売れず、陽水は3年間、沈黙する。
1972年。陽水は、芸名を“井上陽水”(いのうえようすい)と本名と同じ字に改める(本名の読みは、“いのうえあきみ”である)。
僕らが陽水を陽水として認識するのは、ここからだ。僕が小学校6年生のときだ。そこからの活躍は、もうここには書ききれないくらいだ。僕たちに大きすぎるくらいの影響を与え続けた。
「拓郎と陽水、お前はどっちが好きだ?どっちが上だと思う?」なんてことを、よく友達と言いあっていた。
どっちも凄いシンガーだが、僕の好みは、断然、井上陽水だった。
あるときは過激で、あるときは美しいメロディー。あるときは繊細かつ情緒あふれ、あるときは支離滅裂かつ難解(でも深い意味がありそう)な詩。甲高くも深みと透明感あふれる歌声。掴みどころのない天才シンガーソングライターだった。
1972年12月、アルバム『氷の世界』がリリースされた。いま聴いても、ちっとも陳腐じゃない、すごい曲が詰まったレコードだった。一曲たりとも感動しない歌はない。
あれ、きりがなくなってきたな。
まあ、ともかくも。この井上陽水を40年の歴史とともに4夜連続で放送するNHK教育テレビはエライ!という話だ。
月曜日(24日)から木曜日(27日)までの4日間。夜11時~11時54分まで。これは見逃せない。
といいつつ、実は僕は今夜帰宅したのが11時半だった。なので初日から前半の30分を見ることが出来なかった。なんてことだ。
でも大丈夫。ちゃんと録画しているのだ。
今週末は、4時間連続で録画された陽水を観まくる(聴きまくる)ことになるだろう。
これで土曜日の日記ネタは、井上陽水で決まりなのだ。