今朝は、一昨日の日記で書いた、「そろばん教室の先生たちへの講演(前編)」の続きを書いてみよう。
前回は前編なので今回は後編かと思いきや、中途半端な「中編」です(^^ゞ。
後編では、数百名の聴講者(そろばん教師の先生たち)から頂戴した感動的なアンケートを載せたいと思っているのだけれど、僕の手元にデータが届くまでに、まだちょっと時間がかかりそうだということだったので、今回は「つなぎ」として講演内容のサワリをご紹介する。
講演を依頼されて数か月たった昨年の6月。講演のタイトルを決めてほしいという連絡が入った。
「え!まだ半年以上も先(実際には9か月以上も先)の講演なのに、もうタイトルを決めるんですか?」と、びっくりしたのだけれど、引き受けた以上いまさら文句を言っても仕方ない。
かなりマジメに考えた。周囲に「何を話したらいいかな?」と相談もしてみた。
が、いまひとつシックリと来ない。
お相手は、そろばん教室の先生たち。平均年齢は60歳超。その先生たちに役立つような講演。なんだろうと考えていた。
もちろん、僕が持っている知識や経験の中で説得力を持って語れるものでなければならない。
なんだろ、なんだろ、なんだろ、なんだろ。
夜も眠れないくらいに(ウソw)あれこれ考えていた。
うん、そうだ!
朝のウォーキング通勤のときに閃いた。
これである。
「キャリアを成功させた人材にみられる5つの特徴」~ 小中学生時代の「習い事」は、その後のキャリア形成に大いに役立っていた ~
「おお、なかなかやるじゃないか」。思わず、そう呟いた。
でも、このときは「習い事」がキャリア形成に本当に役立っているかどうかのエビデンスはまったくなかった。なんとなく役立っていそうだな…くらい。
つまり「仮説」である。
講演で話をするためには、この仮説を検証しなければならない。
そこでFacebookや僕のこの日記を通じて呼びかけてみた。
===
【小中学生時代の「習い事」は、その後のキャリア形成に大いに役立っていた】というタイトルの講演をやるんですが、子供のころ算盤教室などの習い事に通っていたことのある人、お話を聞かせていただけないでしょうか?コメント欄で手を挙げていただければ直接メッセージいたします。
===
そうしたところ、すぐに10数名の「お友達」から反応があり、その方々を中心に取材(アンケート)させていただくことになった。遠くは名古屋まで取材に出かけたりもした。
これがよかった。いや、名古屋に行ったことではなくて10数名の皆さんから意見を聴けたことである。自分が立てた仮説が間違っていなかったという確証を得ることができたのである。
で、組み立てた講演のシナリオが以下のようなものだった。
===
【タイトル】
「キャリアを成功させた人材にみられる5つの特徴」~ 小中学生時代の「習い事」は、その後のキャリア形成に大いに役立っていた ~
【講演趣意】
「子供のころの習い事は、大人になってからのキャリア形成にとって欠かせない5つのスキル(行動や考え方の習慣)を身につけるうえで重要な役割を果たしていたのではないか?」という仮説を立てました。
この仮説が正しいものなのか否か、約10名の活躍している社会人へのインタビューを通じて検証してみました。
講演では、このインタビュー結果をご紹介するとともに、「珠算教育」がキャリア形成に果たす有用性をお話ししてまいります。
【流れ】
1)キャリア理論のご紹介
特に、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって考案された著名なキャリア理論である「 計画された偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)」をご紹介します。「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事象によって決定される」とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方です。
2)実際に偶然を引き寄せてキャリアを成功させた方々の事例をご紹介
3)10名の活躍する社会人へのインタビュー結果のご紹介
~小中学生時代の「習い事」は、将来のキャリア形成を図る上で役立ったのか~
4)パフの若者成長支援のための取り組み例のご紹介
5)「うまれよ」
6)そろばん塾の先生方へのエール
===
うん、いいぞいいぞ。
こうして講演スライドを整えて、当日の講演に臨んだのだった。
・・・ということで、次回は聴いていただいた先生方のアンケートが届き次第、感動の後編を書きたいと思います。どうぞお楽しみに(*^^)v。
さてさて、これからすぐに名古屋に行かねばならない。愚か者本部の会合ではない。ちゃんとした仕事である。仕事が終わった後のことは知りませんが(爆)。
では朝食抜きでタクシーに乗って東京駅まで行ってきます!