僕は自分でオヤジライブをやっているくせに、ほかの人のライブを(好きなミュージシャンのライブであっても)自分からすすんで観ることはあまりなかった。親しい友人から誘われれば行くくらいだ。
でも、それってもったいない。自分の残りの人生もそう長くはないだろうし、ましてや僕が中高生時代に好きだったミュージシャンは皆、僕よりも10歳前後年上。いつ鬼籍に入るかわからない。生で彼らの演奏や歌を聴く機会もそう多くは残ってないだろう。
ということで、これからはできるだけ時間を作って、昔好きだった(いまでも好きな)ミュージシャンのライブに行くことにした。
第一弾はこの人。
そう、井上陽水である。
僕は昔(10年くらい前)の「釘さん日記」でも陽水を熱く語っていたことがあった。ちょっと引用してみよう。
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井上陽水は、いま60歳(8月30日で61歳)。僕より12歳年上。僕と同じ、ねずみ年でもある。
デビューしたのが40年前ということは、陽水が20歳。僕がまだ8歳。小学校3年生のときなのだが、残念ながらこのときの陽水のことを僕は知らない。それは当然といえば当然。陽水はこのときまだ陽水ではなかったのだ。
1969年。“アンドレ・カンドレ”の芸名で陽水はデビューした。デビュー曲は、『カンドレ・マンドレ』。なんじゃそりゃあ?・・・という芸名とデビュー曲である。
当然のごとくまったく売れず、陽水は3年間、沈黙する。
1972年。陽水は、芸名を“井上陽水”(いのうえようすい)と本名と同じ字に改める(本名の読みは、“いのうえあきみ”である)。
僕らが陽水を陽水として認識するのは、ここからだ。僕が小学校6年生のときだ。そこからの活躍は、もうここには書ききれないくらいだ。僕たちに大きすぎるくらいの影響を与え続けた。
「拓郎と陽水、お前はどっちが好きだ?どっちが上だと思う?」なんてことを、よく友達と言いあっていた。
どっちも凄いシンガーだが、僕の好みは、断然、井上陽水だった。
あるときは過激で、あるときは美しいメロディー。あるときは繊細かつ情緒あふれ、あるときは支離滅裂かつ難解(でも深い意味がありそう)な詩。甲高くも深みと透明感あふれる歌声。掴みどころのない天才シンガーソングライターだった。
1972年12月、アルバム『氷の世界』がリリースされた。いま聴いても、ちっとも陳腐じゃない、すごい曲が詰まったレコードだった。一曲たりとも感動しない歌はない。
嗚呼、井上陽水の日(2009年8月24日)
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あらためて読んだけど、ずいぶん好きだったんだな(‘_’)。
そんなわけで、昨日は夕方から会社を抜け出して(!)、陽水のライブに行ったのだった。陽水の歌を生で聴くのは生まれて初めてだった。
よかった。音楽はもちろん、陽水のそこはかとないユーモアあふれる喋りとそのキャラが実に楽しかった。
影響を受けやすい僕は、来年の自分のライブでは陽水の曲を歌いたいと思った。
何にしよっかなー。
昨日のセットリストで特にいいなあと思ったのは、「東へ西へ」「帰れない二人」「氷の世界」「夢の中へ」。やっぱり僕が中学生~高校生のころの楽曲ばかりですね(笑)。
このうちどれかを演ると思いますので、来年2月の釘さんライブに参加しよっかなあと思っている皆さん、どうぞお楽しみに!
ところで僕は本日、午後から名古屋に行く。来週は北海道だし。まさに「東へ西へ」である。
夜はお酒なのだが、その前に、今朝は胃カメラを飲まなきゃいけない(詳しい話はまた後日)。
では、まずは病院に行ってきます!