学生が企画したイベントに参加した日
2008年2月22日 (金曜日)
きょうは、静岡の学生と東京の学生(ともに四年生)が、後輩達のために企画した就職イベントに参加した。
午後1時。パフとともに、この学生たちを支援している就職エージェントの、C-Squareというセミナールーム(新宿)に学生達が集合した。
静岡の学生と東京の学生。合計で50名弱。セミナールームは熱気に包まれていた。
協力している社会人は、(我々を含めて)10名。社会人1名を、学生が4名~5名で囲んで、模擬面接を行い、その後、その面接のフィードバックを行った。これを2回繰り返したのだが、あっという間に時間が過ぎた。
真剣で、素直で、明るく、元気な学生達に、感動してしまった。なんといっても、ノリがいいのだ。
就職業者が主催するものではなく、学生が自分たちのために企画したイベントなので、ひとりひとりに当事者意識があるのであろう。全員が前のめりであり、お互いがお互いに、いい刺激を与え合っているのであろう。
18時からは場所を移しての、大懇親会。
これがまたすごい。狭~い会場(PRONT)に社会人をいれて50名以上がすし詰めの状態。ここでビールを飲みながら、学生の相談に応じた。一段と熱気でムンムン。日本の将来について熱く語ったり、若者への教育論、子育て論などを戦わせる学生もいたりで、とても楽しかった。
やはり若い連中は、もともと素晴らしいものを持っているのだ。つくづく、型にはまった就職活動で、彼らの個性を奪ってしまってはいけないと思った。
エントリーシート対策、自己分析対策、面接対策、適性検査対策……。
こんなテクニックに走らされてしまう就職活動の現状は、学生の個性を奪う以外の何者でもない。
元気ある学生たちと一緒に過ごして、あらためてそう感じた1日だった。
つきしま村塾あらため月見塾に参加した日
2008年2月21日 (木曜日)
つきしま村塾(つきしまそんじゅく)という、パフらしいイベントがある。
学生数は多くても20名。それに社会人が3~5名ほど加わる。
皆で、ひとつのテーマをもとに、自分の意見を言い、相手の意見を聞き、それぞれの考えを交わらせ、さらに新しい考えを発見する。
人間の、人間ならではのベーシックな力を、自分の価値観や自分らしさとともに、誰もが発揮できるイベント。それが『つきしま村塾』である。
『つきしま村塾』のネーミングは、幕末の時代、吉田松陰が山口県で開いていた 『松下村塾』 (しょうかそんじゅく)にちなんでいる。
松下村塾からは、明治維新を成し遂げていった偉人達が、数多く生まれている。
当時、20歳前後だった塾生たちは、何かを「教えてもらう」のではなく、自ら学んだことやそこから生まれた自分自身の考えを「皆で議論しあう」ことで、お互いを高めていった。
目の前のことではなく、将来の日本のために、「いま自分たちは何をなすべきか」、ということを、真剣に考え、議論していたのである。
今夜、この「つきしま村塾」が、パフのセミナールームで開かれた。ただし、ネーミングは、 「月見塾」という名前に昨年より変更されている。
今夜のテーマは、 『私たちが働く意味』 。「人は、どうして一生懸命、働くのか?」ということを、学生、社会人、あわせて20名弱の参加者たちで議論した。ビールを飲みながら、3つのチームに分かれて議論した。
そこで出てきたワードは、 「存在意義」、「自己実現」、「生きる」、「恩返し」、「次代につなぐため」などなど。とても熱く、深い議論が出来た。夜6時から始まったイベント。いったんは9時に終わったのだが、結局、全員が帰ったのは、すでに夜10時を回っていた。これだけ学生が帰りたがらないイベントも珍しいのではないか。
僕自身、この塾に参加したのは、一年ぶりくらいになるのだが、参加したことで、大きな学びを得た。もっとたくさん、定期的に参加すべきだと思った。
若者たちから学ぶことはたくさんある。自分が忘れかけたことを思い出させてもくれる。
次からは、パフの社員にも、もっとたくさん参加してもらおう。目の前のことでいっぱいになってしまっているパフの社員たちにも、いや、いっぱいになっている社員たちにこそ、無理にでも参加させなきゃいかんと思った。
おまえら、次はぜったい参加しろよ!!
昼間は大人向け研修、夜は学生向けの塾だった日
2008年2月20日 (水曜日)
きょうは朝から晩まで、セミナールームに入り浸りだった。
朝10時から行なわれたのは、 『面接力アップ研修』 。EQをベースとした、面接力を高めるための研修だ。
EIリサーチさんが主催で、パフが協力するカタチで開催した。僕は、うしろのオブザーバー席で聞いているだけだったが、できればやっぱりオブザーバーではなく、正式に受講したかったかな。
夜は、毎度おなじみの 『うまれよ塾』 。本日は、8名の学生諸君が集合。ドタキャン者が増えてきたのが気になるところではあるが、出席した面々は、意欲溢れる諸君だった。
うまれよ塾に参加した学生の皆は、生まれてはじめての就職活動に戸惑いながらも、一生懸命、自分と向き合おうとしていた。
いっぽうで昼間参加した面接官担当者の皆さんも、一生懸命、面接を通じて学生の良いところを探そうとしているし、会社のよさを伝えようとしている。
昼間の面接官研修が終了したのが17時半。その30分後の18時からは、学生向けの『うまれよ塾』。すべて終了したのが22時。
こちらのアタマの切り替えを行なうのが、なかなか大変な一日だった。
雑誌インタビューを受けた日
2008年2月19日 (火曜日)
2月13日の日記『雑誌インタビューを打診された日』で書いた某雑誌の副編集長からの取材日が本日だった。
インタビューの打診をした某社長が、僕の日記を読んで心配になったのか、復習のための資料を前日のうちに送ってくださり、さらに加えて、きょうの朝、「本日はお願いしますね」とのPush(念押し)の電話をくださった。
おかげで取材に気合が入った。我ながら、いい受け答えができたのではないかと思う。
雑誌の名前や取材の内容を、この場に書くことができないのが残念だが、ちゃんと雑誌に掲載されれば、またこの日記で明らかにしようと思う。
(別にもったいつけているわけじゃないっす。ここで雑誌名や内容を明かしてしまうのは道義に反するからなんです)
では、昨日の日記の続き。「社員の間違い行動」の残り10個(11~20)を書くことにしよう。
11)今日終わらないことは明日やればいい。 (そもそも今日やらなくていいことを今日やってるよね)
12)その場しのぎや手抜きが習慣になっている。 (これは自分も胸が痛かったりして・・・)
13)よく言えばいつも楽観的である。 (ポジティブは大事なんだけど、反省がないとね)
14)私の上司は無能だと思う。 (これも反省。10数年前までの自分は、間違ったダメ社員だった・・・)
15)困るとすぐに上司に相談してしまう。 (てめぇのアタマで考えてから相談に来いっ!)
16)失敗を隠そう隠そうとしている。 (夜、よく眠れなくなるよ)
17)健康管理ができていない。 (もっとも大切なこと。キミひとりだけのカラダじゃないんだよ)
18)私には私のやり方がある。 (20年早いよっ!)
19)返事が小さい(ない)。 (周囲の雰囲気を悪くするんだよな)
20)飛び込み仕事に嫌な顔をしてしまう。 (重要な仕事ほど突発的に発生するもんだ)
・・・と、あらためて書きならべてみると、自分もサラリーマン時代、ずいぶんと間違った行動をしていたものだと思う。反省するとともに、恥ずかしくなる。
いや、いまでも自分自身、戒めなきゃならないことがたっくさんある。
それにしても、このFAX、ホントにいいよなあ。毎日、いろんな会社から郵便のDM、FAXのDMが山ほど来るんだけど、こういうFAXDMは大歓迎だ。
たぶんこのFAXDMの送信者から営業の電話が入ったら、すぐさま時間をとって「会いたい」と思うだろう。
パフもFAXDMを、よく不特定の企業に送ることがあるのだが、ぜひ見習いたいと思う。
「社員の間違い行動」を書く日
2008年2月18日 (月曜日)
毎週、月曜日の朝、僕宛に一枚のFAXが届く。きょうも届いていた。
タイトルが、 『よくある一般社員の20の間違い行動』 というもの。
発信者は、モチベーション・アップ株式会社という、教育研修関係の会社だ。僕はこの会社のことはよく存じ上げないし、社員にも経営者にも会ったことがない。先方からの売り込みの電話すらない。
しかしFAXだけは、毎週毎週、欠かさずに送られてくる。
実は僕は、毎週月曜日のこのFAXを楽しみにしている。社員に日ごろ伝えたいと思っていることが、実に無駄なく、絶妙なキャッチで表現されているからだ。
せっかくなので、きょうはこのFAXに掲載されている『社員の間違い行動』を、タイトルのみ、いくつかご紹介しよう。
※ちなみに( )のなかのコトバは、僕のひとり言です。
- 悪い報告はギリギリにならないとしない。 (困るんだよなあ)
- 始業時刻ギリギリに出社する。 (いるいる!)
- いまの仕事は自分に合ってない気がする。 (そんなお前には一生合う仕事なんて見つからないよ)
- 目標が小さい。 (小さな目標からは大きな変革が生まれないのだ)
- 社内でいちばん満足している。 (うーん。これは、それでもいいような…)
- 脇役の大切さを理解していない。 (陰の力こそ重要)
- 上司が嫌いだ! (でも、上司はお前のことが好きだ。誰よりもお前を心配してるのは上司なんだ)
- 自己都合が多く、顧客中心に物事を考えない。 (そりゃぜったい困るよ)
- 自分は経験が少ないから仕事がうまくいかない。 (あー、そーかい、そーかい)
- 仕事は納期に間に合えばいい? (納期を守れないよりはマシかもしれんがねぇ)
と、全部で20あるうちの、半分だけ書き写してみた。こりゃなかなかいい。
では、続きはまた明日!!
『パフLive in 福岡』だった日
2008年2月17日 (日曜日)
朝6時起床。シャワーを浴び、身支度をし、朝食をしっかり食べ、いざ出発。
日曜日だというのに、なんて健全な朝のスタートであろう。
そう、本日は、福岡でのパフLive(学生向け企業合同説明会)の日だったのだ。
場所は天神のエルガーラ。昨年から二年続けて、この会場で行っている。
朝、会場に向かう途中、雪が舞っていた。昨年もたしか、パフLiveの当日は、雪だった。福岡というのは、案外雪の多い都市なんだな。
パフのスタッフは、ヨシカワ、ムラカミ、タカタ、キムラの4名が、準備で朝早くから会場に駆けつけていた。
実はこの4人、昨日は大阪でパフLiveをやっており、終了後(つまり昨日の夜)、新幹線で大阪から博多に乗り込んできた。土曜、日曜の二日間、まるまる仕事ということで、ホントに“お疲れ様”な連中である。
この他にも、福岡の地元から4名の大学4年生を中心とした皆さんが臨時スタッフとして手伝ってくれた。
スムーズに準備も終え、午後1時、本番スタート。9社の出展企業の皆さんの、温かく熱心なブースでの説明のおかげで、いい雰囲気のうちにプログラムは進行していった。
途中、あらたな試みで、顔見世請負人(パフの営業担当者)による、企業紹介コーナーというのを行った。
普通なら、各企業の人事担当者が自社の説明をステージ上で1分間ずつ行うのだが、今回は、パフの営業担当者が人事担当者に成り代わって、自分の顧客である企業のプレゼンを行ったのだ。
思いつきの企画だったのだが、なかな面白かった。
さすが営業マン。それぞれの顧客企業の特徴をしっかりと把握しているものだ。感心させられた。
午後6時15分。すべてのプログラムが終了した。恒例の『末広がりの5本締め』で、締めた。
さあ、片付けに取り掛かろう、としたとき、ひとりの学生が僕のところにやってきた。
「釘崎さんの本を読んで、きょうのイベントに参加しました」と、その学生は言う。
「えっ? 僕の本って、あの黄色い表紙の本?」
びっくりした。その本は、6年も前に出版した本で、増刷をかけていないので、もうどこの本屋にもないはずなのだ。
「どこで手に入れたの?」
と聞いたところ、
「先輩から『いい本だから、おまえ読んでおけ』と譲り受けました」
とのことだった。
嬉しいではないか。僕の書いた本が、先輩から代々伝わっていたのだ。
さらに嬉しいことにその学生は、 「あ、あの、記念に握手してもらっていいですか?」と言うではないか。
いやあ、なんだか歌手デビューして、スターにでもなったような気分だ。もちろん、その学生と両手で固い握手を交わした。
そんなこんなで終了した本日の『パフLive in 福岡』。なかなか気持ちのいいイベントだった。来年もまた福岡で、ぜひ実施したいものだ。
大宰府天満宮に行った日
2008年2月16日 (土曜日)
きょうは完全オフの日。朝、熊本のホテルで朝食を済ませたあと、高速バスで福岡に向かった。
福岡に着いたら、「ぜったい行こう!」と心に決めていた場所がある。
・・・それは、大宰府天満宮と、そこに隣接して建築された九州国立博物館だ。
大宰府天満宮は、小学校6年生のときの修学旅行で行ったっきり。実に、36年ぶりの訪問(参拝)だ。
大宰府天満宮といえば有名なのが、“東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ ”という和歌だ。
菅原道真が、左遷され京を離れるとき、庭の梅に対して詠んだ。すると、その梅は、一夜にして大宰府の道真のもとに飛んで行き、花を咲かせたという。いわゆる『飛梅』伝説だ。なんともロマンを感じさせる話ではないか。
さだまさしが、その昔、まさにこの『飛梅』というタイトルの歌を唄っていた。大宰府を訪れた男女の、切ないラブストーリーを唄ったものである。
心字池、三つの赤い橋、梅ヶ枝餅、などなど、この唄にでてくる風景を見ることができ、“隠れ さだまさしファン”だった僕は、なかなかの満足だった。
大宰府天満宮では、お参りのあと、お守りを買った。大宰府天満宮といえば、学問の神様。
買ったお守りも『学業御守』である。もちろん僕がいまさら学業を成就させてもしょうがない。この御守は娘にプレゼントしようと思う。
さて、この大宰府天満宮に隣接するところにあるのが、九州国立博物館。平成17年10月にオープンしたばかりの博物館だ。国立博物館としては、東京、京都、奈良に次いで、4番目の建物らしい。
「おおっ」とびっくりするくらいに立派な博物館だ。展示物もすごい。
旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代、鎌倉・室町時代、安土桃山・江戸時代までの、それぞれの文化を示す展示物が勢ぞろい。歴史好きの人にはたまらないだろう。
また今は、京都五山についての展示が、足利義満没後600年を記念して行われており、こちらも、なかなか見ごたえのある内容だった。
大宰府駅に着いたのが午後1時過ぎ。展示を見終えたのが午後5時(そもそも閉館がこの時間)。なんと、まるまる半日が経っていた。
きょうは日本人(というか人間かな)の文化や歴史の偉大さを、あらためて感じることのできた日だった。
すごいぞ人類!!