サイレント辞退はダメよ
2015年7月31日 (金曜日)
さて、いよいよ明日から大手総合商社や大手銀行・生損保など、新卒採用に大きな影響を及ぼす大企業の正式な選考が始まる。いや、正確に言うならば、「やっと終わりに近づく」だな(苦笑)。
いままで「面談」とか「リクルーター懇談会」とか「マッチング相談会」とか、個性的な呼び名の選考で生き残ってきた学生たちは、あす以降、各社の正式選考の場に呼び出されていることと思う。
早い者であれば明日、遅くとも来週いっぱいまでには、白黒がはっきりするんじゃないかな(繰り上げ当選で、その後もぱらぱらと追加内定が出るとは思うけど)。
学生もドキドキだと思うが、企業の採用担当者もドキドキだろう。
とくに、すでに内定を出している企業。あす以降、内定辞退の嵐が吹き荒れるのではないかと戦々恐々だと思う。
企業も学生も、どちらも選び選ばれる立場。企業は複数の人を選べるが、学生は1社しか選ぶことができない。決断が迫られる。「オワハラ」だなんて言ってる場合ではない。
社会で活躍するためには、いろんな能力が求められる。僕はそのなかでも「決める力」は、とても重要だと思っている。
優秀な社会人であればあるほど悩まずにスパッと決断する。ダメダメな社会人であればあるほど、うだうだうだうだ、いつまでも決められない。
そして優秀な社会人は、自分の選択を「正解」にすべく、その後、懸命に努力する。が、ダメな社会人は、自分の選択を、「あー、やっぱりあっちを選んだ方がよかったかもー」とか言って、うだうだ後悔し続ける。
選ぶのも自分、選んだことを信じるのも自分、裏切るのも自分。懸命に考えて決めた選択そのものに良いも悪いもない。選択したことを正解にすべく、入社した後に努力すればよい。それだけの話だ。
で、学生にお願いしたいことは、選ばなかった企業に対する辞退の意思表示を、一刻も早くすること。内定承諾を保留している者はもちろん、応諾してしまっている学生は特に迅速に。
いったん応諾した内定を「やっぱり辞退させてください」と言うのは結構つらいと思う。嫌味のひとつくらいは言われるかもしれないが、それに臆して連絡しないのは絶対ダメ。日を延ばせば延ばすほど、状況を悪くする。キミが早く辞退をすることで、他の(まだ内定が得られていない)学生に空いた席を譲ることが出来るのだ。
アタマの悪い政治家や経済団体幹部のおかげでムチャクチャにされた今年の就職・採用活動だったけど、せめて終わりくらいは自分たちの誠実な言動できれいに締めくくろう。「終わりよければすべてよし」だからね(^o^)。
さて、本日僕は、用務員のオジサンの仕事で、朝から九段下に直行する。来週から始まる100×10チャレンジに備えて、セミナールームの大改装を行うのだ。来週の月曜日には、いままでより大きくてキレイな新セミナールームが完成する予定なのだ。
では、スッキリ&キレイにするために行ってきます!
<追記>
本論とは関係ないのですが、「用務員」は差別用語だと言われているらしいです。愛する読者からの御指摘で初めて知りました。
そんなアホな、と思って少し調べてみたら、そういう騒ぎが昔あったそうですね。かの美輪明宏の名曲「ヨイトマケの唄」が放送自粛に追い込まれたのと同じような構図でしょうか。
でも、「職業に貴賎なし!」。僕は、誇りをもって現在、用務員の仕事を誰からも後ろ指さされることなく行っております(^_-)-☆