胃に穴があくかと思った日
2008年11月6日 (木曜日)
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さて、本題。
きょうは朝から直行で、溜池山王にある健保の検診施設に向かった。
実は、9月下旬に受けた人間ドックで、胃に異常が見つかってしまい、「内視鏡検査を受けに来てください」という通知をもらっていたのだった。
なんだかここ最近、病院やら精密検査がマイブームになってしまっている。こんなブーム、早いところ廃れてほしいのだが、なかなかそうは問屋が卸してくれないようだ。
47年11か月の人生で、内視鏡(胃カメラ)を飲むのは初めてのこと。胃にできているであろう物質よりも、胃カメラそのものに、ビビっていた。
検査では、担当の看護師さんが一人専属についてくださり、検査の内容や手順について、とっても丁寧に説明してくれた。推定年齢34歳(ほんとかよ?)。笑顔がきれいで、優しさのなかにも逞しさを感じさせる女性の方で、なんだかいくぶん気持ちが楽になった。
事前準備として、胃の泡をとるための薬をごくっと飲む。そのあと、胃の動きを抑えるための注射を打つ。筋肉注射なので、結構痛かった。
そしていよいよ、内視鏡を携えた医師との対面だ。
まずは、のどに麻酔薬(スプレーになっている)を、シュッシュッと吹きかける。のどぬーるスプレーみたいなやつだ。次第にのどがしびれてくるのが分かった。
ベッドに横になり、口にマウスピースみたいなものを嵌められる。そして顔のわきには、小さな洗面器が置かれる。
「気持ち悪くなったら、ぜんぶこの容器に吐き出してくださいねー」と明るく言われたのだが、そんなに気持ち悪くなるものなのか…と、凹んでしまった。
「じゃあ、入りますよー」という医師の声と同時に、胃カメラが、僕の食道めがけて突入してきた。
「はい、ゴクっとしてくださーい」「はい、がんばってー」「もういっかい、ごくっ」「ごくっ」「ごくっ」
なんだか赤ちゃんに戻ったようだったが、何度かの「ごくっ」の末、どうにか胃カメラは、食道を超え、胃に侵入していった。
「ごくっ」の最中、何度も「おえっ」となりそうだったが、例の看護師さんが、僕のカラダをしっかりと支えてくださっていたおかげで、何とか乗り切ることができた。
胃カメラが胃のあらゆるところを、這っているのがよく分かった。ぎゅーっと押されるような感覚だ。なんとも云えぬ気持ちの悪さと痛みが腹部を襲う。でもこの間も、看護師さんが僕のカラダをさすってくれたことで、ずいぶんと気持ちが和らいだ。
15分ほど経った。
「はい、これで終了ですよー」と医師が終わりを告げ、胃カメラが、するするっと体外に出ていった。外に出るときは、案外あっけないものだった。
いやあ、しんどかった。
その後すぐ、いっしょに出来たてホヤホヤの写真を見ながら説明を受けた。
「胃のなかって、こんなになってるんだあ」と感心した。
全般的にキレイなのだが、途中いくつか小さな傷(穴)があった。でも、この傷は昔のものなので、いまは心配する必要はないそうだ。
そして問題のポリープ。
まだ、とても小さいし、良性のものだということで、これも問題なし。
結局、「お咎めなし」ということで、今回の検査はすべて終了したのだった。
いやあ、それにしても、胃カメラって気持ち悪いものだ。12時間以上経ったいまも、胃の中に違和感が残っている。
今後、人間ドックで引っかからないように、胃腸の健康づくりに取り組もうと思った一日である。