足の引っ張り合いに辟易した日
2009年3月3日 (火曜日)
なんとまあ、呆れることの多い日だ。
次期総理大臣か?と、たぶん本人(民主党の小沢さんのことね…)も、その気になりかけた矢先の公設第一秘書の逮捕。
民主党の幹部は、「政権が仕組んだ陰謀だ」と言っているらしいが、もしそうであったとしても(そう思うのも無理はないが)、そんなことを、確たる証拠もなしに公の前で言うべきじゃない。
事の真相はわからないが、こんなことで(どうでもいい問題とは言わないが)、また議員たちの無駄な時間と労力が使われてしまうのかと思うと、さすがに温厚な僕でも頭にくる。
あなた方が足の引っ張り合いをしている間にも、どんどん時間は過ぎていく。その間、刻々と経済の状況は悪くなっているんだよ。
政治家としての「矜持」があるっていうならば、定額給付金を受け取る、受け取らないの言い合いをするまえに、やらなきゃいけないことが山ほどあるんじゃないかい?
鳩山総務相の郵政イジメもそうだ。ありゃ理不尽なイジメにしか見えない。「国の恥だ」と記者団の前で気勢をあげたらしいが、そんな「あと出しジャンケン」を公然と行っているあなたの方が、よっぽど恥だ…と、僕は思う。
それともうひとつ。
昨日のニュースになるが、オリンパス社員の「人権救済申し立て」。これも、事の真偽がわからないので安易な批判はできないのだが、間違いなく言えるのは、企業と個人との間(突き詰めていけば、個人と個人)の信頼関係が失われているということ。内部では、“さもしい”足の引っ張り合いをしているんだろう。同じ組織で働いてきた仲間同士だというのに、嘆かわしい。
こういった様々な問題が世の中にはある。いまに始まった話ではないのだろうが、どうも最近(僕がトシをとってきたせいかもしれないが)気になって仕方ない。
こういう大人たちの醜態を見て育つ、子供たちの将来が心配だ。いや、正確には子供のことが心配なんじゃなくて、子供が大人になったころの社会が心配なのだ。
政治家や、(オリンパスのような)大企業には、人格・能力ともに秀でた人材が多くいるはずなのに、起きている問題は、小学校のクラスの中で起きている問題と大差ないように思える。
ここは、社会に出たばかりの(または、もうすぐ巣立っていく)若者たちに、期待したいところだ。正しいことを正しく貫き通し、子供たちから信頼される若手社会人として活躍してほしい。人の足を引っ張ったり、保身ばかりを考えている寂しい上司たちに影響を受けることなく、「世のため人のため」を第一に考えながら働いてほしいな。
若い人たちには、所属する会社(組織)の教育に身を委ねるだけじゃなく、最大限の自己投資をしてもらって、自分自身を(人格、能力ともに)磨いていってほしいと思うこのごろである。
就職相談のメールに考えさせられた日
2009年3月2日 (月曜日)
いま、就職活動で苦労している若者たちが大勢いる。初めての社会との接点のなかで、必要以上に緊張し、必要以上に迎合し、必要以上に武装し、必要以上に萎縮し、必要以上に硬直してしまった若者たちを見るにつけ、もどかしい気持ちになる。
きょうもエントリーシートに関する相談や、面接に関する相談が、僕のところにメールで何件か送られてきた。
正直言って、アドバイスの仕方に悩む。
上っ面(うわっつら)のアドバイスだけならできる。
でも、問題はもっと根深いところにあるのは分かっている。
とはいえ、教育や入試の構造的な問題を持ち出しても、企業(採用側)の問題を持ち出しても、就職情報会社の問題を持ち出しても、いま目の前にいる若者たちにとっては、何の解決にもならない。
かといって、そこらの本屋にずらっと並んでいる、粗悪なマニュアル本に書いてあるような対症療法的アドバイスなどしたくもない。
本気で彼らと向き合おうとするならば、長い時間と体力と根気が必要だ。メールなんかじゃなく対面で、一対一の真剣勝負でやる必要がある。
しかし我々は、それを、利益をキチッとあげられるビジネス行為として行なわなければならない。
じゃあ、どうする。どげえするんか?
・・・と、久々に悶々と考えた日だった。
映画の日に映画を観た日
2009年3月1日 (日曜日)
毎月1日は、映画の日。ふだんの日よりも映画料金が安くなる。東京の場合は、どんな映画でも1本1,000円で観ることができる。
そんな映画の日に、僕は映画を観に行った。
狙っていたわけではない。窓口でチケットを買う時に初めて気がついたのである。
考えてみれば、「映画の日」に映画を観るのは初めてである。
窓口には大勢の観客が列を作っていた。満員御礼の映画もいくつかあった。さっすが、映画の日。
僕が観たのは、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。ブラッドピットが老人で生まれて、年を経るごとに若返っていくという、あの有名な映画である。
ここでは評論じみたことは書かないが、「うーん」と、思わせてくれる深い映画ではあった(約3時間の長編大作なのだ)。
いやー、映画って、ほんっとーにいいですね(笑)。