社長の幸せとは?
2010年7月28日 (水曜日)
徒歩通勤の途中、コンビニでミネラルウォーターを買ってゴクゴク飲むのが、このところの日課である。夜も、まずは一杯の生ビールをジョッキで飲み干すのが習慣となっている。
今回の猛暑による経済効果は、かなり大きいのではないかと思う。僕なんかでも、少なくとも1日あたり500円を水とビールに投資しているのだから。
昨日も暑くて水が手放せない一日だった。
特に午後は、初めてお会いするお客様のところへの訪問だったので久々にスーツ姿で外出したのだが、もう強烈な暑さだった。
訪問した会社は、パフの入社2年目の若者社員ツチダがお世話になっているS社。
S社には、ツチダが12年度の新卒採用に向けて、とても大きな提案をしていた。
かなり好感触だという。
とはいえ大きな提案なので、お客様は、最終結論を出すための安心材料を求めておられる。
そこでツチダは、僕に白羽の矢を立てたわけだ。
「く、クギサキさん、ぜひ一緒に行っていただけないですか…」と、月曜日の朝、僕が籠っているサーバールームに駆け込んできた。
もちろん喜んで行くに決まっている。そもそも社長なんてものは(社員にとっては)、大きな提案を決めたいときや、大きなトラブルを起こしたときのためにいるようなものなのだ。
S社に訪問すると、採用を担当しておられる3名の方々が丁重に出迎えてくださった。
僕はこれといった商談をするでもなく、日ごろツチダを可愛がっていただいているお礼と、あらためてのパフの成り立ちや事業ポリシーの説明を中心にさせていただいた。8年前に書いた(もうどこの本屋でも売っていない)僕の本もプレゼントさせていただいた。短い時間ではあったが、なんとなくパフという会社の「顔」を、理解していただけたのではないかと思う。
そして夕方。ツチダが帰社した僕のところにやってきた。
片手にはS社の社印が押された申込書のFAXを携えていた。
「く、クギサキさん、いただきました!」
まさか、こんなに早く結論を出していただけるとは思わなかった。僕が訪問する以前から、内々に決めていてくださっていたのだろう。
「えっ?もうもらったのか。すごいなー! いやーよかった。 おめでとう!!」
と、彼と握手を交わした。するとツチダの掌は、汗でぐっしょぐしょ(笑)。
受注できるかどうか相当に心配だったのだろう。昨日も訪問前からずいぶんと緊張していたし。いやあ、よかったよかった。本当によかった。
社長にとって社員は子供のようなもの。その一挙手一投足が気になって仕方がない。特に出来の悪い社員ほど気になる。気になって仕方がないくせに知らんぷりをする。知らんぷりをするくせに、やっぱり心配で心配でしょうがない。まあ、言うなれば昔の頑固親父のようなものだ。
そしてそんな心配だった社員が、やっと一皮むけて、お客様から信頼され、大きな仕事を任されるようになる。
これって、社長にとっていちばん幸せなことなのだ。
一人ひとりの社員が強く元気に育つことで、会社も強く元気に成長し、お客様や世の中に対して、大きな価値を提供できるようになる。それを実感、実現することが、社長にとっての大きな喜びなのだ。
ということでツチダくん、昨日は社長を幸せにしてくれてありがとう! 猛暑なんていっぺんに吹き飛んだよ。
そしてS社のみなさん、本当にありがとうございました。今後ツチダをビシバシと鍛えてやってくださいね。