パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

と、タイトルを書いたいま、さて何を書いたらいいやら…と、困っている。

別に、社会問題を論じたいと思って書き始めたわけではなく、

ただ単に、

「うちの会社(パフ)って、やっぱりブラック企業なのかな?」

「いや、んなわけないでしょ」

「でも離職率は高いし、皆、夜遅くまで働いているでしょ?」

「そういえばそうだよな…」

という、朝起きた瞬間の自問自答があって、

「よし、きょうの日記のタイトルはこれだ」

と思いついたに過ぎない。

「んな重いこと、朝っぱらから自問自答すんなよ!」

という、自分自身への突っ込みも入れたいのだが、まあそれが中小企業の経営者というものかもしれない(笑)。

 

ところでパフの離職率。手元に正確な数字こそないが、高いのは紛れもない事実だ。

この15年間でトータルしてみると、正社員として入社した人間のうち半数以上は会社を辞めている。

だからといって、パフはブラック企業か?

経営者としての自惚れかもしれないが、そんな自覚はない。

会社を辞めた理由はひとそれぞれだが、多くの元社員たちとの交流は退職後も長く続いているし、皆それぞれの道で活躍している。

 

離職率だけではない。パフは労働時間も非常に長い。

当局がチェックしているかもしれないので(笑)あまり詳らかにはできないが、まあ一般の企業に比べたら、社員たちはとても長い時間働いている。

だからといって、パフはブラック企業か?

経営者が鈍感なだけかもしれないが、やっぱりそうは思えない。

長時間労働はたしかに褒められたことではないし、減らしていかなければならないのだけれど、逆に労働時間が短い会社がホントに優良企業なんだろうか。

 

しがみつかざるをえない社員を多く抱えている会社や、残業する必要のない(あるいは残業させられない)社員を多く抱える「安定優良企業」の方が、実は(将来的には)危いんじゃないかと思ったりもする。

最近は、「ブラック企業」という言葉だけが独り歩きしているような気がする。

ブラック企業か否かなんて、表面的な労働条件だけで決められるものではない。労働条件だけでいえば、僕を始めとする中小企業の経営者は、そのほとんどがブラックな労働条件で働いているわけだし(苦笑)。

特に就職活動を行う学生諸君は、自分の目で確かめたうえで(そして、できれば現場の社員たちの声をきちんと聞いて、自分の肌で感じ取ったうえで)その会社が、ヤバイ会社なのかどうなのか、自分にとって働く価値のある(働きがいのある)会社なのかどうなのか、ということを判断してほしい。

あ、そういえば昨日このニュースを見たのが、今日の記事を書こうと思ったきっかけだな、きっと。

 「追い出し部屋」パナなど5社を実態調査 厚労省(朝日新聞デジタル 1月29日(火)5時58分配信)

 

 ああ、朝っぱらから物議を醸しそうなことを書いてしまった。

ま、こんな日があってもいいかな。

ということで、本日は批判を恐れながら行ってきます!

これまでに頂いたコメント

4件コメントがあります

  • ながさん

    釘崎さん、どうしたんですか。らしくないっすね。飲みにいきましょう。

    一般的に離職率の計算方法は、「離職率(%)」=「当期間内の離職者数÷当期首(または前期末)の在籍者数×100」とされています。離職率という観点でいえば、パフは優良企業ですよ。

    また、平均勤続年数も計算してみてはいかがでしょう。その辺のベンチャーよりよっぽど長いはずです。

    それと、この時期に限ってですし、企業にもよりますがパフの皆さんより採用担当の方が労働時間長い気がします…。大丈夫です、みんな戦っていますので。

    パフがこれからもお客様から、学生から、社会から愛され続ける存在でありますよう、頑張って売上あげてくださいねー。そして、飲み連れていってください♪(おごってください♪♪)

  • kugisakiさん

    あら、某社人事担当のながさんですか?初のコメント(ですよね?)ありがとうございます。
    さすが人事らしいコメントですね^^。
    そう。他社にはマネのできない価値あるサービスをたくさん生み出して、そのことによる成果(顧客満足や利益)をたくさんあげることがイチバンですよね。そしたら顧客も社員も世の中も、みーんなハッピー。ながさんもご馳走してもらえてハッピー?

  • ブラック企業アナリスト 新田龍さん

    最近はもっぱら「ブラック企業批判」批判をやっている新田です。どうも昨今のブラック企業批判は、労働者目線に立ちすぎてて苦々しい思いですよ。資本主義経済社会にいるなら、労働者は使われて当然なんですから。
    私に言わせるとブラック企業の定義は「経営者に遵法意識がなく、私利私欲を求め、結果的にステイクホルダーが迷惑を被る会社」です。ただ、「ブラック企業の判断基準は極めて主観的なもの」だということを皆で共有する必要がありますね。ブラック企業ランキング殿堂入り企業に勤務していても、本人がブラックだと思ってないケース(私)もあるし、世間が認める大手有名一流ブランド企業に勤務してても、自社がブラックだと幻滅する社員に多く会ってきましたから。

  • kugisakiさん

    おお、専門家の新田さんからのコメント。光栄です。ありがとうございます。
    やっぱりうちはブラックじゃないな、といま確信しました^^。