パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

パフには「大学向けプロジェクト」というチームが密かに存在している。

そもそも大学は、我々の業界にとっては昔から、(就職情報を届けるために必要な)学生のデータを入手するための大事なチャネルだった。

大手就職情報会社にとって学生のデータは生命線。データ入手のための専門組織を作り、多くの資金を注ぎ込み、血眼になってデータ獲得に走り回っていたものだ。

そんな感じなので、大学は、就職情報会社に対して極めて優位的・支配的な立場だった。就職情報会社の担当者は、学生のデータを得るために、大学に対して下働きや接待を繰り返していた。「おいおいおい」と言いたくなるような癒着も過去にはあったと聞く。

大手就職情報会社主導による日本の就職・採用システムが長らく続いてきたのには、こういった就職情報会社と大学との蜜月関係?も、その背景のひとつとしてあったのだろう。

それはともかく。

パフの「大学向けプロジェクト」とうのは、もちろん大学との癒着工作を行うための組織ではない(笑)。

大学に対して、学生の「就業力を育成するためのプログラム」を提供するチームなのである。もちろん、プログラムを提供する対価としてお金もキチンといただく。

昨今の学生の就職難は不況のせいではない。学生が有している力(または考え方や志向性)と、企業が求めている力(または考え方や志向性)との間に、埋めがたいほどのギャップが生じていることが原因なのである。

その力のことを「就業力」と呼んでいるわけだが、この力を育てていかないことには、若者の雇用問題は解決しない。就職情報事業者が大学でよくやっているような、「○○ナビの使い方セミナー」や「エントリーシートの書き方セミナー」なんかでは解決しないことなのだ。

前置きが長くなってしまったが、この大学向けプロジェクトが主催するセミナーを、昨日、東京で開催した。

このプロジェクトを一緒に推進しているパートナー企業のガイアックス社との共催だ。

そして講師は、われわれのプロジェクトに、専門的な立場から数々の助言をくださっているアクティブラーニング社代表の羽根拓也さん。羽根さんは、ハーバード大学で教鞭をとっていたときに、その独自の指導法が評価され、「優秀指導証書」を授与された教育のプロフェッショナル。日本に戻ってきてからは、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」の委員となる一方で、様々な大学や省庁や企業に対して、アクティブラーニング(能動的学習法)を提供している。「就業力育成」という分野でも、羽根さんは日本の第一人者なのだ。

 セミナーは品川区にあるガイアック社のセミナールームにて。午後1時半から3時間に渡って、約20名の大学教職員をお迎えし、みっちりと行われた。アクティブラーニング方式で、長時間の講義であるにもかかわらず、あっというまのセミナーだった。

 

・・・と、この話は長くなるので、また今度、どこかで。

 

セミナーが終わるやいなや、僕は品川の新幹線乗り場に向かった。

福井に、夜9時に入らなければならなかったのだ。

先日の日記でも書いたが、福井の中小企業の経営者や人事担当者の皆さん向けに、「人財経営実践塾」という講座を行うためだ。

講座は翌日(つまり本日これから)なのだが、今回はゲストを新潟県からお迎えしており、そのゲストと打ち合わせを兼ねて一献傾けることになっていたのだ。

夜の9時過ぎから11時過ぎまで、予定通り楽しい打ち合わせを行ったのち福井市内のホテルに入った。

何気なくテレビのニュースを見ていたら、あらびっくり。なんと台風が福井県を目指して進んできているではないか。

明けて本日。現在朝の7時であるが、確かに風雨が強まってきている。どうやらお昼過ぎには直撃となるようだ。

大丈夫かな……。

続きは明日の日記で!!