パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

企業の利益は水のようなもの

2012年7月18日 (水曜日)

週初めの日(いつもは月曜日、今週は昨日の火曜日)は、全社員が会議室に集合したうえでの全体ミーティング。普段の日も、10分程度の朝礼を毎朝執務室で輪になって行っているのだが、週初めだけは30分程度時間をかけて、じっくりとした朝礼を行っている。

情報共有と気合い入れと目覚まし(休みボケ治し)と、ちょっとした勉強を兼ねたものだ。

この週初めの全体ミーティングの冒頭。前期(先月末)までは「論語」を読んで、その言わんとするところを解説していた。僕が一方的に読んで解説していただけなので(しかも、ちょっと難解な個所もあったので)社員にとっては消化不良だったかもしれない。

で、今期からはそれを改めている。今期の題材はドラッカー。前々期までパフの取締役でもあった國貞克則さんの著書「究極のドラッカー」(角川oneテーマ21)をテキストにすることにした。

読むのは社員持ち回り。毎回2~3ページずつ。そして読んだ後に二人一組で意見、感想を述べ合う。

このやり方になって僕が参加したのは、実は昨日が初めて。

うん。なかなか良かったのではないだろうか。少なくとも目覚まし(休みボケ治し)の目的は十分に達せられていたように思う。

で、本日の日記のタイトル。「企業の利益は水のようなもの」。これは國貞さんの言い回しなのだが、ドラッカー本の多くでは、「利益は企業の存続の条件であって目的ではない」と訳されている(もちろん國貞さんの本の中でも)。

要するに、「人は水を得るために働いている訳じゃないけど、水を飲まなきゃ死んじゃうでしょ?」ということだ。

しかし時として、この条件は冷徹なる厳しさを経営者に要求する。業績に貢献できないモノ(者や物)を切り捨てなければならないことがある。ドラッカーは、「たとえ天使が社長になっても、利益には関心をもたざるをえない」と言う。

僕はもちろん天使じゃないけれど、やっぱり利益には多大なる関心を持っている。利益に無責任な計画や行動や発言や予算を目にしたとたん尋常ならざる怒りが湧いてくる。これは僕のキャラではなく、経営者という立場がそうさせているのであろう。

「社員皆経営者主義」とはよく言うけれど、役員はもちろんのこと、すべての社員が本当にそんなふうになってくれたら理想的だろうな。でも同時に「社員皆天使」でもあってほしいけど(笑)。

企業の目的は社会貢献である。それは間違いない。そのためにも、存続に必要な「水」を常に途切れさせないようにしないとね。

ところで昨日は、その「水」の状況を銀行や株主や税務署(!)に正しく報告するための決算書づくりが始まった日でもある。今月中には確定できるかな。来月中旬には決算速報をリリースする予定なのだ。

 

さて、本日はパフも加盟する「ふるさと就職応援ネットワーク」(通称:Fネット)の年に一度の総会の日である。

場所はパフのセミナールーム。全国各地の加盟企業の経営者が茅場町に大集合する。

この団体にいま必要なものも「水」かもしれないなあ。

では、本日も猛暑は続くようだけど、熱中症には気をつけながら歩いて行ってきます!