釘本の仕掛け人が訪ねてくれた日
2012年10月23日 (火曜日)
この本、いまからちょうど10年前の夏に、苦労しながら書いた本である。
『キミは就職できるか?~マニュアル就活では就職できない~』というタイトルの本だ。
黄色いカバーなので、「黄色い本」とか、「釘本」とか呼ばれていた。
「キミは就職できるか?」というのは、当時パフが開催していた就職応援イベントの名称。300名ほどの学生を大きなシアター形式のホールに集め、舞台上での演劇やパネルディスカッションを通して、マニュアルではない就職の本質を彼らに伝えようとしていた。
実はこの本は、西暦2000年2月に開催された「キミは就職できるか?」に参加した学生(クドウくんといいます)が、その後の就職活動を経て出版社に入り、その出版社の社長(編集部長だったかな?)を説得して世に出した本なのだ。
元来、僕は面倒くさがり屋で、本の執筆なんて性に合っていないのだが、クドウくんのあまりの熱心な依頼に圧倒され、しぶしぶ引き受けたという経緯がある。
クドウくんは当時のパフのイベントをきっかけとして、その後の就職活動(大袈裟にいうと生き方)が大きく変わっていったのだそうだ。当時、僕が毎週執筆していたメルマガなどからも大きな影響を受けていたらしい。
そんなこともあり、出版社に入ったら「クギサキさんの本を出したい!」と思っていたのだそうだ。
クドウくんのそんな熱い心がなければ、この本はこの世に存在しなかった。
で、このクドウくん。このたびプロの写真家として独立したとのことで、昨日、パフの茅場町の事務所まで挨拶に来てくれた。
この本が出版されて以来会っていなかったので丸10年ぶりということになる。
いやあ、嬉しいではないか。
プロの写真家には失礼かもしれないが、彼がいまでも感銘を受けているという「うまれよ」の額の下で記念写真を撮らせてもらった。
プロの写真家としての道はとても厳しいという話だが、ぜひ持ち前の熱さで頑張ってほしいと思う。
さて、本日はこれから岡山に向かう。岡山での職学校Liveなのだ。
これから激しい雨になるらしいが、(先週のような哀れな)ずぶ濡れ状態にならないように気をつけなきゃ。
では、行ってきます!