縁が縁を呼んで円(宴)になる
2015年10月27日 (火曜日)
9月4日に開催された100×10チャレンジの中間成果発表会でのこと。
オープニングの準備をしていた僕のところに、2人の女子学生がスタスタと駆け寄ってきた。
「く、釘崎社長!ちょっとよろしいですか?」
なんだろう?
「あのぅ、つい先日、私たち九段下でお昼ご飯を食べていたんです」
うん、そりゃ昼飯くらい食べるだろう。育ちざかりなんだからねえ。
「お店が混んでて相席にさせられて…」
そうねえ、お昼どきはしょうがないよねえ。
「私たちの目の前に座った方がいて…」
ん、おじさんかな?
「私たちが社会人訪問のことを話していたら、そのおじさんが…」
え?何かされたの?
「『キミたちは就活生かい?』って聞いてきて」
あ、それだけね(笑)。
「で、私たち、パフという会社でインターンをやってるって話をしたら…」
うん、就活生じゃないもんね。
「そしたら『パフ?パフって釘崎さんの会社?』って聞かれて…」
なに?そ、それからどうしたの???
<ここで断筆していましたが、以下、続きです>
「え!ご存じなんですか?…って聞いたら、昔、釘崎さんが起業する前に取引をしていたW社の人事担当者だと仰っていて…」
おお、W社!たしかに僕がサラリーマンだった時にお付き合いして会社だよ。
「そうだったんですね!それで『この名刺を釘崎さんに渡してください』ってその方に頼まれて持ってきたんです」
おお、S田さんだ!へー、いまここで人事マネージャーやってるんだあ。知らなかったなあ。
いやあ、ありがとう!しかし、すごい縁だよねー。君らがたまたまご飯食べてて声かけられて…だものねえ。
とまあ、こんなことがあったのだ。
W社は外資の最終消費財メーカー。ある分野では強いブランド力を持っていた。僕がサラリーマン時代、よくお邪魔していた会社で、人事情報システムなどを導入していただいていた。取引額はさほど大きいわけではなかったが、S田さんは僕と同年代でもあり、親しみをもって接していた。もう20年以上も昔の話だ。
パフを起業してからも一度だけご挨拶に伺ったことがあったが、新卒採用では強いニーズがなかった(当時のパフで貢献できることがなかった)こともあり、商売でのお付き合いはそれっきりになっていた。
さらに15年ほど前に、W社は強大な外資系企業に買収され、ついには組織が解体されてしまい、いよいよ連絡も取れなくなってしまっていたのだった。
そのS田さんの名刺がいま目の前にある。いまは会社も変わり、やはり某グローバル企業の人事マネージャー。これは、すぐに連絡しなきゃ!
ということで、メールをお出ししたならば、「せっかくなら夜ゆっくりできるときに飲みに行きましょう♪」という、必然的な流れになったのだった。
で、その飲みの約束が先週の金曜日だったのだ。
九段下の北の丸スクエアの1Fで待ち合わせ。でもお会いするのは18年ぶりである。顔を覚えているかどうか(覚えられているかどうか)、いささか不安だった。
でもそんな不安は一瞬にして吹き飛んだ。フロアに入室した瞬間、20メートル先にいる人がS田さんだと分かった。
「いやあー、お久しぶりですー!それにしてもスゴイ縁ですね。まさかうちのインターン生がS田さんと相席で昼飯を食べてたのがきっかけだなんて(笑)」
場所を九段下の居酒屋に移して、あれこれ懐かしい昔話や、近況の話、プライベートな話に花が咲いていた。
釘「ところで、S田さんってご出身どちらでしたっけ?」
S「僕は神奈川です。まあ、神奈川っていっても箱根にほど近い小田原ですけど…」
釘「へー、小田原ですか。高校は?」
S「小田原高校です」
釘「おお、小田原高校ですかあ!」
S「え?なにか?」
釘「いや、僕が学生時代に可愛がっていたひとつ下の後輩がやっぱり小田原高校の出身で……。あれ?S田さんも僕よりひとつ下の学年でしたね。ひょっとしたら野球部にいたO橋っていう奴、ご存知ですか?」
S「えーーーーー! 知ってるもなにも同級生で、来週末そのO橋くんたちとゴルフコンペの予定なんですよ!」
釘「えーーーーー!まじっすか!?僕もO橋とはつい先日、久々に会ったばかりですよ。なんだかウソみたい…」
とまあ、ウソみたいなホントの話なのである。
以下、公開を前提に許可をいただいて撮ったツーショットである(^o^)。
人の縁とは本当に不思議だよなあ…と、つくづく感じた秋の夜だった。おかげでその夜は日本酒を飲みすぎてしまったのは言うまでもない(笑)。