パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

つい先日(4月21日)の日記で、「学生の意思決定を支援する」という記事を書いた。あれは、とある会社の応募学生20数名が対象だったのだが、昨日は、ちょっと違う形式の意思決定イベントを実施した。

対象は1名のみ。仮にA君としましょう。

A君は、パフの複数のお客様(すべて職サークル協賛企業)から内定を得ており、連休明けには受諾するか辞退するかの返事をしなければならない。

でも、内定を得たすべての会社に魅力を感じており、なかなか1社だけに決めることができない。

そこで僕のところに相談に来た、というわけだ。

つまり、「イベント」ではなく普通の就職相談ですね(‘◇’)ゞ

結論から言うと、A君は一時間後とてもスッキリした表情で帰っていった。

どんなことをやったのか。

少しだけご紹介しましょう。

まずは、A君と一緒にホワイトボードを使ってマトリクスの表を作成してみた。

縦軸に会社名を記入。横軸にはA君が大事にしている会社選びの基準を書いてもらった。基準は最重要なもの4つに絞り込んでもらった。

そして、それぞれの会社ごとに◎、〇、△をつけてもらった。さらにその理由をヒアリングしてみた。

また、A君が設定した基準とは別に、以下のことを書き加えてもらった。

1)それぞれの会社が、A君をどの程度欲しがっている(と感じている)のかを100点満点で

2)A君が会っている人事以外の社員(社長や役員含む)は何人いるのか、またそれぞれの社員から通底して感じられる共感ポイントは何か

3)A君が感じているその会社の最大の魅力とリスク

この表を大きなホワイトボードにまとめたうえで、さらにいろいろとヒアリングを重ねていった。

僕からは何の意見も言わないし、もちろん誘導もしなかったのだが、ヒアリングしていくうちにA君の表情が次第にスッキリしていくのがわかった。

「なんだか、そろそろ決められるみたいだね(^◇^)」

「はい(^^♪」

「ところで、なんで僕に相談しようと思ったの?」

「内定をもらった会社が、すべて職サークル協賛企業だったということもあるんですが…」

「うん?」

「ほかの人に相談したら、たぶん知名度や規模の大小で優劣を決められてしまうんじゃないかと思いまして」

なるほど、そういうことだったんだな。なかなか賢明な判断じゃないか(笑)。

 

僕は昔から学生の進路選択の際に言うことがある。

それは、

「自分の選んだ道を正解にするのも間違いにするのも、その後の自分の行動次第。選択した段階では正解も間違いもない。自分が自分の力で自分の選択を正解にしていくんだ」

ということ。

そのためにも、自分が自分の頭で懸命に考えて、(他人に相談してもいいけど)最後は自分で決めるっていうことが大事。自分の人生に責任を持てるのは最後は自分だけだからね。

これから多くの学生諸君がA君のような悩みをたくさん抱えることでしょう。ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

さてと。

お、本日はこれから名古屋に出張だ。

前回の名古屋出張では仕事終了後、地元の居酒屋で、ゆっくりたっぷり飲んで帰ったのだが、きょうはそういうわけにはいかないようだ。

「夜、会議をやるから仕事が終わったらさっさと帰って来い」と幹部社員たちから命令されてしまった。あーあ(苦笑)。

では、朝食&ひよっこ後、行ってきます!