パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

悩ましい就職相談

2017年5月24日 (水曜日)

今でも、しばしば若者(学生や若手社会人)の就職相談を受けることがある。昨日も現役の学生と、入社間もない新社会人の相談を受けた。二人とも知人からの依頼だった。

学生のほうは、あたりまえだけど仕事をしたことがない。なので、会社や仕事に対しては漠然としたイメージしかない。むしろバラ色の過大な幻想がある。(経団連指針に沿ったスケジュールでの選考を行う)大企業だけを志望しているので、まだ「正式な面接」で落ちた経験がない。そのため、自分の相場観もできていない。しかも「売り手市場」だと言われているせいか、大手有名企業に採用されないと恥ずかしい、という気持ちがある。

とてもまじめな学生だ。学業も課外活動もしっかりとやってきている。しかし、志望の会社はあまりに人気のある会社のため(その会社の採用枠と応募者数との比率だけを考えると)きわめて厳しい状況である、としか言いようがない。リクルーターとの接点も持っていないので、そっち系(?)のルートから採用される可能性もない。でも、さっきも書いた通り「正式な面接」で落ちたことがないので、不合格のリアリティーを伝えることがとても難しかった。できる限り視野を広げようと「いま目指している会社だけが会社じゃないぞ」「自分が活躍できる場所は、他にも、もっとたくさんあるぞ」と伝えたいのだが(いや実際に伝えるのだが)、なかなか伝わらない。伝わっているという実感がない。

自分の力不足を感じてしまったのだった。

「6月1日にならないと選考をスタートできない」というルールが、学生の相場観を養うことを邪魔しているとするならば、このルールって、いったい誰のためのものなんだろうと思う。

もっと早い時期に、大手有名企業の選考が(今のような水面下ではなく)正々堂々と誰にでも分かるような開かれた状態で(しかも一斉にではなく、五月雨に)行なわれたならば、結果として多くの学生を救うことができるし、何万社もの(大手有名企業以外の)企業が救われるんですけどね。実は昨日会ったもうひとりの新社会人も、そんな採用ルールの被害者だったんだけど、話が長くなるのでまた今度。

あー、今朝は珍しく愚痴を書いてしまいましたね。失礼しました(*´Д`*)

本日は空も曇り空。なんだか気持ちが晴れないですね。

せめて、ひよっこで癒されたのちに、行ってきます!