パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

桜三月散歩道

2011年3月2日 (水曜日)

福岡に出張している隙に3月になってしまった。

3月というのは季節の変わり目。そして年度末。仕事の変わり目であり、人生の変わり目でもある。なごり雪も降ったりする。そして南の方から桜も咲きだす。

僕は昔から、3月になると口ずさむ唄がある。

それは、「桜三月散歩道」。LP「氷の世界」に収録されている、井上陽水の初期のころの名曲である。

詩も曲も、陽水らしさが彷彿。そして、間奏のとき陽水の「語り」があるのだが、これがまた秀逸。

以下Youtubeを貼り付けておくので、ぜひみなさん聴いてみてください。

 

「福岡帰りの3月」ということもあり、本日は、福岡が生んだ天才アーティスト井上陽水の曲の紹介でした。

さて、本日の夜は、3月度のキックオフミーティングだ。

「だって人が狂い始めるのは、だって狂った桜が散るのは3月」なのだ。

 

 

いま福岡(博多)にいる。このあと9時から、中洲川端の会議室で某社(職サークル協賛企業であるM社)の会社説明会が開催されるのだが、そのファシリテータ役を務めることになっているのだ。

この会社(M社)の説明会。昨日は東京で手伝ったのだが、このところ驚異的な出席率が続いている。

この時期、ドタキャン学生の存在に悩まされる採用担当者が多いのではないかと思うのだが、M社の場合は95%超の出席率が続いている。昨日は席が足らなくて困ったくらいだ。

もちろん高い出席率には、ちゃんとした理由がある。でも、教えられない。これはノウハウなので、知りたい方はパフまで、アウトソーシング&コンサルのご発注を(笑)。

 

ところで、昨夜の飛行機で羽田から福岡に飛んだわけであるが、羽田でちょっとしたトラブルがあった。

保安検査場で、僕の手荷物をX線検査装置に流した時。ブブーッと大きなブザーが鳴った。

係員が「中を開けさせていただいてよろしいですか?」と僕に聞いてくる。

やましいことも断る理由も何もないので、「どうぞどうぞ」と答えるが、なぜ検査装置で引っ掛かったのか心当たりがない。

係員が「ナイフをお持ちではないですか?」と聞いてくるので、びっくりして「え?そんなもの持ってないですよ」と答える。

係員は、僕の鞄に入っていた小さなポーチを取り出し、「これは何ですか?」とさらに聞いてくる。

あー、これだったか。

つい先日、東京国際フォーラムで開催されていた某N大学の合同企業説明会。僕は「ふるさと就職応援ネットワーク」の関係者(学生のUターン就職の相談役)として参加していたのだが、その際、大学から「お土産」をもらっていた。

お土産としてもらったのは、ヒゲそり、爪切り、小型のハサミ、櫛、ヤスリなどがセットになって入っている出張に便利なポーチだった。そしてなぜか、そのポーチにはソムリエナイフまでもが入っていた。出張先でワインを買って飲む人のためなのかな?

で、保安検査官が問題にしたのが、このソムリエナイフ。

「これは機内に持ち込むことができませんので、もういちど出発カウンターに戻ってお預けください」と、事務的に僕に迫る。

もういちどカウンターに戻れって言われても、離陸まであと20分もない。

「さもなくば没収となりますよ」と、検査官はさらに僕を事務的に追い詰める。

飛行機に乗り遅れるわけにもいかないので、ふてくれされて、「じゃ、没収でいいですよっ(ぷんぷん)」と答えて、泣く泣くソムリエナイフを差しだした。

あーあ、もったいない。

飛行機の安全を守るためなので、厳格な検査ルールはしょうがない。でもなー。ソムリエナイフで、ハイジャックなんてやるわけないんだけど(><)。

会社説明会シーズン。飛行機で全国を飛び回っている採用担当者の皆さんも多いことでしょう。くれぐれもソムリエナイフは、機内に持ちこまないようにお気を付けください(そんな奴はいないか、笑)。

ところで、あの没収されたソムリエナイフの行き先が気になる。チャリティバザーとかに出されるのだろうか。せっかくなら、いい人にもらわれてほしいな^^。

 

さて、ちょっと早いけど、そろそろ出かけることにするかな。福岡は曇り空だけど雨は降っていない。川沿いを歩いて会場まで行こう。

では、行って来ます!

昨年の12月19日(日)に開催された、「職サークル」(NoWorkingNoLifeWeek)の活動報告イベント。職サークル参画企業の人事担当者の皆さんと、学生の皆さんと、パフのスタッフたちとで創りあげたイベントだった。

その、笑いあり涙ありのイベントの模様が、本日Youtubeにアップされた。

「私たち大人には、キミたち若者と正面から向き合い、社会で働くということを伝える義務と責任があるんだ!!」

・・・というメッセージを世の中に発信したイベントです。皆さん、ぜひご覧ください!!

 

 

 

 

さて、あす月曜日の夕方から、福岡だ。とんぼ返りだけど、せめてラーメンくらいは食べてこよう!

 この日記の読者の皆さんの中で、山崎ハコのことをご存じの方はどれくらいいるだろうか。

僕より3歳年上の個性的なフォークシンガーだ。

出身地は僕が育った大分県湯布院町のそば(といっても結構遠いけど)の日田市。僕が中学3年生のころにデビューした。出身地も年齢も近いので注目はしていたのだが、暗い曲が多かったため、それじゃなくても貧乏で孤独で暗かった10代の頃の僕は、ちょっと距離を置いていた。そして最近では、その存在さえも忘れかけていた。

ところが本日、実に久々に(30年ぶりくらい?)、山崎ハコの歌声を聴いた。

先週の土曜日のBS2で放送されていた、「大集合!青春のフォークソング」という番組に出演していたのだ。

南こうせつ、イルカ、泉谷しげるの3人が司会の(僕ら世代にとっては)贅沢すぎる演出。出演者は他に、山本潤子、ばんばひろふみ、杉田二郎、遠藤賢治、そして、まさかの小椋佳など。すごい番組だったのだけれど、先週は途中からしか観ていなかった。

それで、今夜あらためて録画しておいたものを最初から観たのだが、前半に登場した山崎ハコの歌う姿に、思わず身震いしてしまった。

最初は、「あれ?山崎ハコだ。久しぶりだなあ。歳とったけど、なんだか雰囲気あるなあ」と思いながら、司会者とのやりとりを眺めていた。

何を歌うのだろうと思ったら、なんと阿久悠が作詞した「ざんげの値打ちもない」。1970年に流行った唄で、北原ミレイという歌手が歌っていた。ジャンルはフォークではなく、いわゆる歌謡曲である。天才・阿久悠が生みだした詞の中で、僕がもっとも好きな唄なのだ。

山崎ハコがギターを抱えて歌う「ざんげの値打ちもない」は、女の情念と切なさと悲しさとやるせなさみたいなものが、これでもかというくらいに込められており、ほんとうに「凄い」としか形容のしようがない。昔は敬遠していた歌声だったのだが、30年の歳月を経てあらためて聴いてみて、その素晴らしさに初めて気づいた。

歌も素晴らしかったのだが、ギターの音がさらに素晴らしかった。ギターを弾いていたのは安田裕美。小椋佳の昔のレコードは安田裕美が編曲とギターを担当しており、僕は35年前から、いいミュージシャンだなあと思っていた。そして今夜、(wikiで調べて)初めて知ったのだが、安田裕美は、山崎ハコと結婚していたのだ。いやー、びっくりした。

そんなわけで、今夜はyoutubeで、山崎ハコを探しては聴いていた。

お気に入りに登録していたら、知らぬ間にtwitterにも自動ツィートされてしまったようだ。「釘さんって、いつもこんな暗い唄ばかりを聴いているの?」と思われたかな(苦笑)。

著作権の問題でいつか削除されるのだろうが、Youtubeで見つけた以下の2曲を貼り付けておこう。

僕が身震いしてしまった「ざんげの値打ちもない」。そして、オリジナル曲の「ひとり唄」。

夜、部屋を暗くして(あるいは裸電球ひとつで)お聴きください。酒を飲みながらだと、さらによいと思います^^。

 

昨日は、ライフネット生命の出口社長と、昨今何かと問題視されている新卒者の就職・採用に関する意見交換を行なった。

出口社長には、昨年の秋、パフの若手社員向けに講演を行っていただき、その後いっしょに食事をさせていただいたことがある。出口社長は、僕よりも一回り(12歳)上の人生の大先輩。日本の生命保険業界を牽引してこられた、業界の第一人者でもある。つまり、スゴイ人なのである。

昨年の秋、いっしょに食事をしながらお話ししたときの印象を、僕は次のような言葉で日記に残している。

とても、ざっくばらんで竹を割ったような性格の出口社長。難しく複雑な話を、とても分かりやすく、シャープに論じてくださる。僕らは、スッキリさわやかだったのだ。

カッコつけず、偉ぶらず、物腰も柔らかく、でも、悪いものは悪いと、ずばずばとハッキリとした物言いをする。発想は柔軟で、視点と志はものすごく高い。

読み返してみると、我ながらよく表現していると思う^^。

以来、僕はtwitterでも出口社長をフォローさせていただき、日頃どんな発言や行動をされてらっしゃるのか注目するようにしていた(出口社長は精力的に全国を飛び回りながら講演活動をしてらっしゃるのだ)。

数週間前のこと。企業の新卒採用に関しての“つぶやき”を目にした。企業が学生を「青田買い」し、学業を阻害していることに対する批判だ。

出口社長は、「大学生は大学を卒業したのちに就職活動をすべきであり、企業は大学生が学業に勤しんでいる期間は、(採用を前提とした)接触を一切行なうべきではない」という意見を持っておられるのだ。

僕は、そのつぶやきに対して、「僕は少し違う意見を持っているので一度議論したいですね」という、生意気な意見を書き込んだ。

すると、すぐに出口社長から直々にご連絡をいただき、「ぜひお会いしてお話ししましょう」というお誘いをいただいたのだ。

本来ならば僕の方から訪問のお願いを差し上げるべきところを、逆にお誘いいただいてしまった。これだけ多忙で、かつ重要な立場におられる大先輩が、僕ごとき(出口社長から見れば)若輩者の意見に耳を傾けてくださるという。とても恐縮する一方で、とても嬉しく感動した次第だ。

 

・・・前置きが長くなってしまった。

上のような経緯があって、昨日の午後4時。半蔵門にあるライフネット生命の本社にお邪魔したのだ。

社長室に招かれ、椅子に座るやいなや(余計な時候の挨拶や雑談もなしに)本題の、就職と採用に関する話が始まった。

出口社長は、僕の日記やコラムもちゃんと読んでくださっており(それもまた感動なのだが)、最初の話題はつい先日の「就職人気企業ランキングの愚」に関することだった。この(企業と学生の両方にみられる)愚かさについては、出口社長も同様のご意見であった。

そして話題は、問題の「青田買い」や「採用の早期化」について。

僕も基本的には、日本の(それこそ人気企業ランキングの上位に入るような)大手企業や人気企業が、学生を早期から拘束したり、扇動させたりするようなことがあってはならないと思っている。

しかし一方で、学生にはもっと早い段階から、社会(経済)のことや、業界のことや、企業のことや、働くことを、リアルに知ってほしいと思っているし、その機会を、企業は提供すべきだと思っている。そうすると、学生と企業との接触は、超早期化するわけで、その結果としての「青田買い」が行なわれることも、是としたいと思っている(もちろん、そこには企業の良識が当然求められるわけだが)。

僕は、なにより大切なことは、企業が学生に求めていること(企業で活躍するために必要な、具体的な学力・能力レベル)を明らかにし、大学時代に修めなければならないことをキチンと謳うことだと思っている。そうすることで、学生は、間違った就職活動対策に翻弄されることなく、学問や課外活動にも励めるのではないかと思う。学生が勉強しないのは、必ずしも「青田買い」や「採用の早期化」が原因ではないと思っている。

これに対し、出口社長の意見は、先にあげたとおり、「大学生は大学を卒業したのちに就職活動をすべきであり、企業は大学生が学業に勤しんでいる期間は、(採用を前提とした)接触を一切行なうべきではない」という内容である。

理由も明快で、「大学は学生に勉強をさせるために、国から年間1兆5千億円もの助成を受けているのだから、それを企業が妨害するのは、犯罪に等しい」というものだ。また、「大学は、学力が一定レベルに到達していない学生を卒業させるべきではない」というご意見だ。

そして、「学生の親たちは、(大学卒業後は)子供を家から追い出すべきであり、経済的援助を一切すべきではない。そうする(経済的援助をしない)ことで、子供は食べるために、必死になって(夢や憧れだけではない)足元をみた就職活動を短期間に行なうようになる」というご意見もあった。

まとめると、

●企業は、大学在学中は学生に一切接触しない。採用活動は、学生が卒業したのちに行なうべき。

●大学は、学生にちゃんと勉強させる。勉強のできない(学士としての学力・知識・教養レベルに到達していない)学生を卒業させてはならない。

●そして親は、子供が大学を卒業したあとは(経済的自立を促すために)突き放す。

という内容だ。

たしかにその通りだ。出口社長のご意見に、思わず共感してしまう。

しかし、現実には大学での勉強だけをしていても、社会や企業に適応できない(結局は就職できない)学生もたくさんいる。過保護な親たちに、子供を突き放すことなんて(よほどの強制力がない限り)簡単にはできない。大学も、それ以前の問題(たとえば本来大学生とは呼べない子供を大量に入学させてしまっているなど)を抱えたところが多すぎる。

僕はそのように考え、「現実に、いま取り組める最善のことを我々は行なうべきであり、むしろ企業(社会人)と学生との接点は早期に創りだすべき」という主張をしている。

それに対して、出口社長のご意見はさらに明快だった。

「僕は、あくまで理想論や原則論を主張している。そうじゃなきゃいけないと思っている。一方で、釘崎さんは日々現場に携わっており、理想だけでは済まされない現状をたくさん見ている。だから現実論を展開されて当然。でも、理想や原則を掲げ続ける人がいないと、理想への架け橋(ブリッジ)が危うくなってしまう。理想論と、現実から理想に向けてのブリッジ論が、両方が存在することが望ましいのではないですか?」

なるほど。思わず唸った。

学生の就職と、企業の採用の問題には、なかなか簡単に「ここをこうすればいい」というものがないのだが、「理想の姿」を描き続けることの大切さを、あらためて教えていただいた気がする。

うわ。なんだか、たくさん書きすぎてしまった。

僕の拙い文章力と表現力では、なかなか出口社長の真意が伝わりにくかったと思うが、ぜひまた別の機会をご用意して、多くの企業(経営者や人事責任者)の方々のまえで、自論を語っていただけたらと思う。そして、僕は、いまいちど理想の姿と、現実を理想に近づけるための施策(もちろん正しいビジネスとして成立するもの)を考えていきたいと思う。

出口社長、お忙しいなか、貴重な意見交換の機会をいただき、本当にありがとうございました!!

そうそう、余談をもうひとつだけ。

帰りのエレベーターのところまで出口社長にお見送りいただいたのだが、そのときの丁寧な(僕に対しての)お礼の言葉と深いお辞儀。エレベータが閉まったあとに、ジーンと感動が込み上げてきた。本当にスゴイ人というのは、礼節をもっとも重んじる。相手がどんなに年下の人間であっても、顧客であってもなくても(僕はもちろん顧客ではなく業者なのだが)、ビックリするくらい謙虚で腰が低いものなのだ。

2月最後の週末の日

2011年2月25日 (金曜日)

つい先日2月が始まったばかりだと思っていたら、本日はもう2月最後の金曜日。2月は28日までしかないので、来週の火曜日からは、もう3月。月曜日は夕方から福岡に飛ばなければならないので、実質的に東京で過ごす最後の平日だ。

早いなあ。まずいなあ。間に合うかなあ……と、ざわざわしてくる。

いま実は、5月以降のことについて、あれこれ思案をしている。

いくつかの選択肢のなかから何を選ぶか。そもそも、その選択肢でいいのか。もっと他のことを考える必要はないのか。できるのか。資金はどうする。人はどうする……。

明日は丸1日休もうと思っているので、熟考してみようと思う。

きょうは、午後から夜まで、社外の方々との打ち合わせがびっしり。僕とは全然違う思考や思想や経験やスキルを有している方々だ。刺激をたくさんいただいてこようと思う。

大阪に向かっている日

2011年2月24日 (木曜日)

いま大阪に向かう新幹線の中(朝6時ジャストの始発、のぞみ1号に乗った)。

そして、先ほどまで約30分ほどかけて日記を書いていた。

ところが!

あーあ。消えちゃった。

LANの接続が切れてしまって、投稿途中のものがすっからかんになった。投稿前にメモ帳に保存しておけばよかった(涙)。

もういちど書きなおそうと思ったんだけど、同じことを二度書くのは、どうも気が進まない。

ということで、きょうはグレて、日記はお休み!

これより新大阪まで、読書モードに入ることにしましょう。