パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

盟友と議論した日

2009年11月9日 (月曜日)

ただいま深夜3時07分。

盟友I社長はまだ自宅に着いていないんだろうなぁ……。

きょうは夜の10時半くらいからつい先ほどまで、盟友I社長と大真面目な議論をしていた。実に久しぶり。普通なら喧嘩になるんだろうけど終盤は心地よさと愛を感じた(って怪しすぎますかね)。

同じ経営者といえども、大事にしたいと思っていることと、その背景にあるものはまったく違う。理解できる・できないはともかくとして、刺激し合うことの意味は大きい。

ともかくも今夜の議論を反芻しながら、そろそろ床につくことにしよう。

11月に入って一週間。11月といえば秋も終わりで、そろそろ冬仕度を始める季節である。

が、今年は、先日の3日の文化の日を除いては、そんな感じがしない。ちょっと暖かすぎる気がする。

きょうもお昼前から外に出かけていたのであるが、薄手のシャツと上着だけで十分なのだ。

別に寒いのが好きなわけではないのだが、やっぱり季節には季節通りの気候であってほしい。

僕らが子どもの頃は(特に山中の田舎だったせいもあり)、11月になると霜が降りていた。山(由布岳)には薄っすら雪が積もることもあった。登下校時には息が白くなっていた。学校からの帰り道、近所の庭になっていた柿をよくとって食べていた。コマ回しは、この季節からの遊びだった。枯葉をかき集めて焚火をよくやっていた。家では炬燵や火鉢やストーブが用意されていた。

そんなことを書いていたら、小学校の低学年の時、「僕は11月が好きだ」という作文で、何かの賞を取ったことを思い出した。

そう。僕は11月が好きだったのだ。

11月らしい季節の訪れを、そろそろ感じたいものだ。

夏は夏らしく、冬は冬らしく。日本はいつまでも、そんな国であってほしいものだ。

おやじバンド万歳の日

2009年11月7日 (土曜日)

午後から会社に行った。

きょうは事務所のレイアウト変更工事の日。まあ、工事と言っても、僕の机や椅子や書棚やキャビネが撤去され、あらたな会議室スペースが確保されるだけの、とても地味な工事なのだが。

工事は業者さんが朝から行うということだったので、邪魔にならぬよう、昼過ぎに事務所に入ってみた。

すると、もうすでに工事は終わっており、業者さんたちも引き揚げたあとだった。

僕が昨日までいたスペースには、すでに僕の机はなく、段ボールの山だけが残っていた。なんとなく寂しい感じ。でもまあ、ここからまた新しい時代が始まるのだと思うと楽しくもある。

サーバールームに僕が使っていたデスクトップパソコンが引っ越しとなっていたので、多数のサーバーから発せられる熱と、サーバーに送り込まれている扇風機の風をカラダに受けながら、メールのチェックなどを行っていた。

何気なくヤフーの映画情報を眺めていたら、今日から封切りとなった、ある映画の予告がふと目にとまった。

その映画とは、『僕らのワンダフルデイズ』。

ヤフーでは以下のように紹介されていた(以下、ヤフーの「解説」から抜粋)。

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ガンで余命わずかと知った中年サラリーマンが青春時代の仲間とバンドを再結成し、コンテスト出場を目指して奮闘する日々を涙と笑いで描いた人生讃歌。人生の壁にぶつかりながらも熱い心を取り戻し、大切なものに気付いていくオヤジバンドのメンバーを、竹中直人、宅麻伸、斉藤暁、稲垣潤一、段田安則が熱演する。劇中バンド“シーラカンズ”として、音楽アドバイザーを務める奥田民生が書き下ろした楽曲を演奏する白熱のライブシーンは圧巻。

—–

うーん、カラダがうずうずしてきた。「これはすぐに観なきゃいけない映画だ!」。そう思った。

上映映画館を調べてみた。

銀座四丁目にある「シネスイッチ銀座」という映画館で上映されている。山野楽器の裏手にある小さな映画館だ。大衆受けするメジャーな映画ではなく、芸術祭に出展されるような映画をよくやっているところである。パフから歩いて10分足らずのところだ。

最終の上映時間は午後4時20分から。ただ今の時間、午後3時半。余裕で間に合う。これで決まりだ。

ちょっと早めに会社を出て、近くのチケット屋さんで前売り券を買った。なんと当日券1800円のところを1000円で買えた。すごく得した気分。ルンルン気分で映画館に入った。

実はこの映画館で映画を観るのは初めてなのである。小さな映画館だが、なんだかとてもいい雰囲気だ。場内の客は30%ほどの入りだった。やっぱり僕と同世代の人たちが多かった。

約2時間弱の映画。

竹中直人はじめ、役者陣がいい味を出してたなぁー。

奥田民生が書き下ろした楽曲もさすが。良かったなー。僕もスクリーンの中に入り込みたくなってしまった。

僕が東京の八重洲でライブをやってから、もう一年近くがたつ。MSPとしてのライブをやったのが半年前。でも、なんだか10年くらい昔のような気がする。

・・・また演りたくなってしまった。

そういえば最近、「次はいつ演るんですか?」と聞かれることが多い。「年に2回のペースだから、そろそろですよね?」と、勝手に時期を決めている人もいる(笑)。

映画のように余命半年っていうことではないんだけど、でも、やりたいと思ったことは、やれるときにやったほうがいいのかもしれない。

来年は僕も50歳。

50歳記念コンサートっていうのも、なんだかお洒落(?)でいいかも。半世紀生きてきた自分を自分の歌で祝福するっていうのもいいかも。

ちょっとまじめに考えてみようかなぁ・・・と思った日なのであった。

昨夜に引き続き早朝から、社長席周辺の荷物の片付け&大量の資料の処分作業。どうにかこうにか、予定通り午前中に片付いた。

午後からは、ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の幹事会を行うため新宿の就職エージェント社に出かける。そういえば今朝のNHKニュース「おはよう日本」で、就職エージェント社のサービスが紹介されたばかりだったな。ニュースで撮影対象となっていたセミナー会場が本日の会議の場所だった。

発足から1年半。やっとFネット加盟各社の提携事業が具体的に動き出すことになりそうだ。これからが楽しみである。

 

夕方、僕だけ会議を中座し、世田谷の三軒茶屋に向かう。

三軒茶屋……。とても懐かしい場所だ。学生時代、この三軒茶屋のオンボロアパート(四畳半一間の古くて狭い部屋)に先輩が下宿しており、よく酒を飲みに行ったものだ。いつも待ち合わせはパチンコ屋か雀荘だった。

その三軒茶屋。きょうの目的は、もちろんパチンコでも麻雀でもない。

文部科学省の、「女性のライフプランニング支援総合推進事業」の一環として行われているプロジェクトで、ポーラスタープロジェクトというものがある。僕はその委員として、たまに会議に出席して、少しだけお手伝いをしていた。

このプロジェクトの活動概要を資料から抜粋すると……

女性のライフステージごとのテーマで連続講座を開催し、人生のどんな場面においても、自分らしい選択ができるよう学びます。また、多様な生き方のロールモデル(社会人)に出会い、多様な価値観に触れられるよう、学生と社会人が同席し、お茶を飲みながら一緒に受講します。

……とある。

このプロジェクトの「連続講座」の第8回目を僕が引き受けており、その実施日が本日だったのだ。

きょうのテーマは「就職」。僕の専門の領域ではあるのだが、単に「就職」をタイトルにするだけでは引きが弱い。

というわけで、本日の講座のタイトルは、「これからの時代のシューカツとコンカツ」ということになったのだった。

でも、これは困った。シューカツについては語れるにしても、「コンカツ」について語れるものを僕は何も持っていない。

そこで閃いた。

最近結婚した女性で、いまも仕事の最前線で活躍している女性をゲストに招いて、僕がいろいろと突っ込みを入れたり、受講者との質疑応答させたりする形式の講座にしよう!

で、ゲストとして招いたのが、元パフの社員だったムラカミ(旧姓)なのであった。彼女は、ちょうど一年前に結婚し、今年の春、パフを退職したものの、またすぐ別の会社に転職し、営業の最前線で活躍している。彼女に、「自分自身の就職、結婚、仕事」を語ってもらうことにしようと考えたのであった。

先日、ムラカミに依頼したところ、二つ返事で快諾。本日の講座とあいなったのだった。

講座に参加してくれたのは、現役の女子大学生やワーキングウーマンが中心。約20名ほどの皆さんと一緒に、「女性のハタラク」について語り合った。

午後6時ちょうどから始まり、まるまる2時間、とても楽しい時間だった。ムラカミとじっくり話をするのもとても久しぶり(在職中もそんな機会はあまりなかったし)だった。参加者の皆さんからの質問も絶えることなく飛び出し、回答する側として、とても嬉しかった。

帰り道、ゲスト出演のお礼も兼ねて、ムラカミと一献酌み交わす。三軒茶屋の居酒屋ストリートの中央にある小さな渋~い店。お造りとゴボウ揚げと白ワインと日本酒がなかなか美味かった。

さほど呑んだわけでもないのだが、昨夜あまり寝てなかったせいか(肝臓値のせいか?)、一週間の疲れがいっぺんに噴出し、帰宅後は力尽きてバタンQ。

今週は、セミナーがあったり、会議があったり、休日のBBQがあったり、柔道見学があったり、リストラ作業があったりで、慌ただしい日々だったのだが、終わってみれば、なんだかとても充実した一週間だったな。よしよし。

社長席と決別する日

2009年11月5日 (木曜日)

現在、11月5日(木)の24時30分。正しくは、11月6日(金)の午前零時半である。

今夜は、珍しく会社で日記を書いている。

というのも仕事が終わらないから。

いや、正確に言うと、片付けが終わらないから。

ちょっと前の日記でも書いたが、社長席がついに本日(明朝)でリストラされる。

現在、12年分の資料の大整理中なのだ。

明日は午後から会議や講演の仕事が夜遅くまで入っているため、残された時間は12時間を切ってしまった。

いまちょっと息抜きに、メールをチェックしながら日記でも書こうと思って、パソコンを立ち上げたのだ。

社長席でパソコンを操作するのも、たぶんこの日記の執筆で最後だろうな(僕のこのパソコンは、サーバールームに引っ越すことになっているのだ)。

そして僕は明日からは、持ち運びできるノートパソコンを使用することになる。

そうだ!

最後の記念に、社長席と社長パソコンの記念写真を撮っておこう。

社長席くん。長年、お疲れ様でした!!

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まずはこの写真を見てもらおう。

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誰だか分かるかな?

分かんない人には、日本人をやめてもらおうかな。

 

そう。5年前のアテネオリンピックと昨年の北京オリンピックで、2大会連続の金メダルを獲得した女子柔道の谷本歩実選手(63Kg級)である。

この日記でも書いたことのある「知的障害者雇用勉強会」にご協力いただいた)コマツ人事部ビジネスクリエーションセンタの木村所長は、コマツ女子柔道部の顧問でもあった。

その関係で、本日、柔道場にご招待いただいたのだ。

江東区の門前仲町からほど近いところにあるコマツ永代柔道場。ビルの2階が一面青畳で敷き詰められた練習場である。

部屋を覗くやいなや、目の前に投げを打たれた選手が転がって来た。総勢10名の部員と応援に来ていた日体大男子柔道部の学生が乱取りを繰り返していた。

僕らが道場に入ったのは午後4時くらいだが、練習はすでに3時から始まっていた。

11月14日から、講道館杯(全日本柔道体重別選手権大会)が開催されるので練習にも熱が入る。

僕らが見学を始めて30分ほど経ったときだった。10分程度の休憩タイムになった。

監督(ロス五輪65Kg級金メダリストの松岡義之氏)と助監督(98年のフランス国際金メダリストの徳野和彦氏)にあらためてご挨拶させていただいた。

そして、道場のいちばん奥で練習していた谷本歩実選手が僕のところまで駆け寄ってきてくださり感動の握手。記念写真撮影となったわけだ。

それだけじゃない。

谷本選手は全部員を招集して、色紙に名前を書くように指示してくれた。以下がコマツ柔道部全員が書いてくれた色紙である(監督と助監督の名前もある)。

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それだけじゃない。

パフが、これからの厳しいビジネスの戦いに勝つようにと、谷本選手が、 「パフさんへ“一本柔道”」とコマツ柔道部特製の色紙に書いてくれた。

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もう、感動を通り越して、大感激である。

これでパフのこれからの戦いは、「鮮やかな逆転一本勝ち」が決定づけられたようなものだ。

 

色紙を書き終えると、あっという間に休憩時間は終了。全員すぐに乱取り稽古に取り掛かっていった。

試合が近いせいか、監督と助監督の檄も厳しい。「やる気がないなら、とっとと帰っちまえ!!」なんていう言葉も出てくる。いやあー、いいなー、この真剣な勝負の世界。

練習は厳しいのだが、雰囲気は決して殺伐としたものではない。終始、温かな空気が流れている。休憩時間に見せてくれる皆さんの笑顔は、とても素敵なのだ。そして皆、とっても可愛い。

谷本選手は次のオリンピックも十分に金が狙える。他にも、かなりいい線行きそうな有望な選手が育ってきている。

結局練習が終了する18時過ぎまで、見学を続けさせてもらった。

 

ホントに感謝、感激、大感動。

僕も実は35年前までは柔道少年(一応、黒帯)。久々に血が騒いだ。思いっきり畳に投げつけてもらいたい衝動に駆られてしまった(笑)。

よーし、コマツ女子柔道部。これから精一杯、応援するぞ!!

まずは11月14日の講道館杯、優勝目指して頑張ってください。

皆さん、本日は本当にありがとうございました!!!

(以下、練習風景の写真を抜粋して貼り付けておこう)

 

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爽やかな休日だった日

2009年11月3日 (火曜日)

昨日の夜は突然の冷たい雨と風だったが、きょうは朝から澄み切った青空。気温こそ低かったものの、とても気持ちのいい一日のスタートだった。

朝、住吉神社にいつもの願掛けに行くと、着物姿でお参りに来ている家族がいた。

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そうか。もう七五三の季節なんだなぁ。うちの娘も(たしか数えで)三歳のときと七歳のときに、着物を着せて神社に連れて行ったっけ。懐かしいな。

 

その後、会社に行く。

マングローブの今野社長と打ち合わせを行うためだ。

10月5日と6日の連続2日間、全社で会議を行ったことをこの日記でも書いたが、そこで全員で決めたロードマップがある。それがいま、どのように進捗しているのか。問題点はないのか。問題があるとすれば、これからどのように改善していくのか。

そんなことを討議する会議を、来週の月曜日に行うことにしている。前回に引き続き、今野社長にファシリテータ役を引き受けていただく。その会議の進め方を、今野社長と打ち合わせたのだ。祝日だというのに、わざわざパフまでお越しいただいた今野社長に大感謝である。

 

打ち合わせが終わったのが、12時過ぎ。するとタイミング良く、もうひとりの来客が現れた。S社のS社長である。

S社長は、僕のギターを引き取るためにやってきた。そう。僕が21歳のころから使ってきた愛着あるギターを、S社長に譲ることにしたのだ。

・・・え、なぜ?

先日の日記でも書いたように、このたび社長席がリストラになったためギターを置くスペースがなくなった。自宅にも置く場所がない。思い出がたっぷり詰まったギターなのだが、断腸の思いで手放すことにした。でも、せっかくなら大切に使ってくれるであろう人に譲ろうと思い、白羽の矢が当たったのがS社長だったというわけだ。

S社長は、奥さんと娘さん(今年の2月に生まれたばかりの0歳9カ月の赤ちゃん)とクルマで来てくれた。

この娘さんがまた可愛いのだ。記念にパフの看板の前で抱っこさせてもらった。

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うちの娘にもこういう時代が(もう18年も前だけど)あったんだよなあ……。

 

その後、僕らはS社長の運転する車に乗って、多摩川の河川敷に向かった。

向かう途中、高速道路から富士山が見えた。写真だとよく分からないのだが、雪が積もった白い富士山。キレイだったなあ。

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多摩川では、パフの社員たちと、現役の大学生、パフの会員OBOGたちが集まって、BBQ大会が催されていた。5年ほど前からだろうか。すっかり秋の恒例行事となっている(昨年のBBQの日の日記はこちら)。

僕のカメラに風景を収めるのを忘れてしまったのだが、ワイワイガヤガヤ、とても楽しいひとときだった。

 

こんな感じで過ごした文化の日。気温はかなり低かったのだが、空気はいつもより澄んでいた。なにより青空が気持ちいい。とても爽やかな一日だった。