感心された日
2011年6月9日 (木曜日)
昨日は午後一時から、パフの監査役としばし打ち合わせ。
パフの監査役を務めてもらっているのは、僕が社会人として正式にデビューしたときの先輩。いまは某IT企業の社長で、7歳くらい年上かな?
その先輩である監査役から、「釘ちゃん、心折れずによくがんばってるよなあ……」と言われた。イヤミではなく、本当に感心してくれていたようだ。
自分としては、そんなに心折れるような状況に直面しているつもりもないし、がんばっているつもりもないのだが、客観的にみれば、そうなのかしら…と思わなくもない。でも、もっとたいへんな修羅場は、これまでにもたくさんあったわけだし…と、やっぱり楽観的になってみる。まあ、「たいへん」とか、「つらい」とかっていうのは、結局は自分の感じ方次第だし。
あ、そういえば、昨日は、いいことを別の打ち合わせのときに聞いた。
人間というのは、自分がイメージしたようになる。ポジティブな状況(成功イメージ)を常に口に出し、頭に思い描けば、本当に成功する。しかし、ネガティブな言葉ばかりを発していると、そのネガティブな状況が頭にイメージされ、結果、本当にネガティブな状態に陥るのだそうだ。
子供に「転ぶな!」というと、転んでいる姿がイメージされてしまい、本当に転んでしまうのだそうだ。
日頃から、ネガティブな言葉を使う人は要注意なのだ。
ゴルフの石川遼選手のように、試合で予選落ちが続いたとしても、「絶好調!」と言い続けることが大事なのだそうだ。
世の中のほとんどのことは、物事の捉え方、考え方、心の持ちようで、苦にもなるし、楽にもなる。人生って、そんなものなのかもしれないな。
「生きてるだけで丸儲け」とは、よく言ったものだ。
生きてることに感謝しつつ、本日もさらに強く生きていきましょう。
ラーメン屋なのに、ラーメンを食べなかった日
2011年6月8日 (水曜日)
築地のパフから月島の自宅までの帰り道には、ラーメン屋が2軒ある。一軒は、オーソドックスなしょう油味の中華麺を500円というリーズナブルな料金で食べさせてくれる店。もう一軒は、博多ラーメンの店だ。
昔は博多ラーメンの店で食べて帰ることが多かったのだが、最近はほとんど行けていない。経営方針が変わったようで、夜の11時に閉店してしまうのだ。昔は明け方までやっていたのに……。これでは夜が相変わらず遅い僕は、なかなか行けない。
もう一軒の中華麺の店は深夜3時くらいまでやっているので、最近はもっぱらここで食べて帰ることが多い。カロリーも博多ラーメンと比べればヘルシーなのだ。
昨夜も、この中華麺の店にふらふらと立ち寄った。
ストレスが溜まっているのだろうか、暑かったからだろうか、無性にビールが飲みたくなって、瓶ビールを一本頼んだ。
つまみとして餃子を一皿。でも餃子は焼き上がるまで時間がかかる。「餃子が焼ける前に、すぐにできるものって何がありますか?」と聞くと、「もつ煮込みだったらすぐ出ますよ」との答え。迷わず、「じゃ、それ!」とオーダーした。
なるほど、もつ煮込みは、すぐに出てきた。
そしてほどなくして、餃子も出てきた。
「餃子」と「もつ煮込み」。なかなかヘビーな組み合わせだが美味い。ビールとの組み合わせも最高だ。至福のひと時を味わう。
一気に食べ終えたのだが、なんだかもう満腹。
本当は、ラーメン(しょう油味の中華麺)を締めとして食べようと思っていたのだが、飛び入り参加のモツ煮込みのおかげで、もうお腹に入る気がしなかった。
結局、お勘定をしてもらった。
店員さんが「え?お勘定なんですか?」と不思議そうに僕にたずねるが、「うんお勘定」と満足した僕の返事に、店員さんはそれ以上、何も言わなかった。
店を出たあと、なんだか清々しい気持ちになった。常識や慣例を打ち破った快感だ。
ラーメン屋だからといって、ラーメンを食べる必要なんてないのだ。
薬局だってお弁当や野菜を売る時代。かつての町の小さなカメラ屋さんが、全国チェーンの大型家電量販店に姿を変えたように、いつ何が(誰が)どのような変革を起こし世の中を変えていくかなんて、誰にも分からない。常識という枠組みや、見えない(本当はありもしない)壁をぶち壊すのだ。
先進の礼楽に於けるは野人なり。後進の礼楽に於けるは君子なり。
2011年6月7日 (火曜日)
毎週月曜日の朝は社員全員参加の会議。僕はその冒頭で「論語」を朗誦し、解説することにしている。
昨日の朝の論語はこれ。
先進の礼楽に於けるは野人なり。後進の礼楽に於けるは君子なり。如し之を用ひば、則ち吾は先進に従はん。
にゃるほどね。
孔子は、礼節の大切さを説いた人だったんだけど、洗練されたいまどきのものを望んだわけではなかったのだ。粗野だけど、心のこもった昔の人たちのやり方を見習いたいと言っているわけだ。
深いな。
学生の面接トレーニング(模擬面接)やマナー講座なんかでも、そうだよね。とかく「見た目」のトレーニングに終始しがちなんだけど、本当に大事なのは、目の前の人に礼を尽くす気持ちがあるかどうか。その気持ちさえあれば、お辞儀の角度が何度だって、多少怪しい敬語を喋ったって、構いはしない。逆に、へんに見た目が整い過ぎている人には、胡散臭さを感じてしまうものなのだ。肝心なのは中身なのだ。
朝の論語のコーナー。開始したのは一昨年の秋だった。読むたびに、「なるほど~」と感じ入ってしまう。孔子が生きた時代は2500年も昔なのだが、いまの時代に通ずることばかりだ。文明や技術は進化しても、人間の本質(愚かさも含めて)は何も変わっていないことがわかる。
ちなみに僕が参考にしている本はこれ。
『論語』でまともな親になる 世渡りよりも人の道 (光文社新書) 長山靖生著
読みやすくて、論語の言わんとすることがよく理解できる。お勧めですよ。
さて、そろそろ出社の時間だな。
本日は「面接」とシステム関係の打ち合わせで日中が終わってしまいそう。ハードネゴシエーションのための準備もしなきゃな。
では、行って来ます!
人事向け講演、親向け講演、そして映画と休息の週末だったのだ
2011年6月6日 (月曜日)
金曜日はHRプロさん主催のセミナーでの講演。
「効率の良い採用が企業をダメにする」という、なんとも挑戦的なタイトルで、集客が危ぶまれたものの約30人の参加者。部屋の7割程度は埋まっており、なんとかカタチにはなった。
でも予約はほぼ満席の60名。出席率はなんと50%。採用担当者の皆さん、ドタキャンは主催者に迷惑なので、やめましょうね(苦笑)。
土曜日は、某大学にて保護者向けの講演会。
こちらは大教室で400名程度の参加。参加者は僕とほぼ同年代の親御さんたち。子供の就職は、やはりイチバンの心配ごとなのだ。
講演の内容は、現在の就職と採用の構造と、採用する企業側の本音を、客観的なデータやアンケート結果をもとに解説した。
大手企業の多くがターゲット採用を加速させているという事実は、大学や親御さんにとってはショッキングなことだったと思うが、現実から目を背けるわけにはいかない。現実を冷静にとらえることで、有効な対策を考えることが出来る。
終盤は、就職活動生の親として子供に送ってあげたいメッセージや、してあげたいことや、取るべきスタンスなどを述べさせてもらった。多少なりとも参考にしていただけると嬉しい。
何度かこの日記でも書いているが、僕は人前でしゃべるのが好きではなく得意でもない。なので、講演というのは、何度やっても好きになれないのだ。
でも、頼まれたら(予定が埋まっていない限りは)断らないし、出来る限りお役にたてるようにと努めている。
そんなわけで、二日も苦手な講演が続くと(苦手なパワポ作りのせいもあり)、どっと疲れる。疲れたら息抜きが必要。
ということで、土曜の夜は、観たかった映画に行った。夕食を済ませたのちのレイトショー。家族3人で行ったんだけど、僕だけ観た映画が違う。仲が悪いわけではない(苦笑)。ちょいと趣味が違うのだな。
僕が観た映画は、「マイ・バック・ページ」。1970年前後の学生運動を舞台にした映画だ。
(似非)左翼思想家を松山ケンイチ、新聞社系雑誌の(東大を出たての)若手記者を妻夫木聡が好演していた。僕らや僕らより少し上の世代(団塊の世代くらいまで)にとっては味わい深い映画なのである。とても丁寧な映画の作り方。脚本もいい。なんでも監督はまだ30代中盤だという。すごいなあ。よくあの時代の空気を作れたな。ということは、いまの若い世代も、あの時代の若者の生き方に通じるものを持っているということなのかな。
日曜日も(ほぼ仕事はせずに)ゆったり過ごした。ギターやハーモニカも、5月14日以来、3週間ぶりに手にした。満足、満足。
さて。本日(月曜日)から、また油断できない日が続く。週末にかけてはハードネゴシエーションも控えているし。
ともかくも週末ゆっくり過ごせたのは良いことだ。また一週間、がんばりましょう!
リーダーがダメだから、を言い訳にして何もしないダメダメな連中
2011年6月3日 (金曜日)
と、日記のタイトルを書いてみた。
国政を担っている(はずの)国会議員のことだけではなく、自分も含むすべての責任ある(はずの)大人たちのことである。
「リーダーがダメだからダメなんだ」って言っている奴に限って、自分自身が問題解決に向かって動いていないように思える。「この国(あるいは会社)にはリーダーがいない」なんて深刻ぶる奴に限って、実は自分のことしか考えていなかったりする。
一人ひとりが自分のミッションを自覚し、主体的に懸命に取り組んでいれば、リーダーが悪い、組織が悪い、なんていう発言は出てこないだろうし、人の足を引っ張るような行動はしないだろうに……。
昨日は、前日に続き、昼間のひとコマだけ、HRプロの講演を聴きに出かけた。
「震災から立ち上がる日本。組織、採用、人材育成がやるべきこと」というタイトルのパネルディスカッション。高橋俊介さん、中原淳さん、大久保幸夫さんという、組織・人材論の領域における論客たちの聴きごたえのある内容だった。
皆さんそろって最後のところで仰っていたのが世代交代。
保身に走ったり、人の足を引っ張ったり、と、後ろの方向にしかエネルギーを使えない連中にはとっとと引っ込んでもらい、未来を本気で創ろうとしている若者たちに将来を託していこう…ということだ。
考えてみれば、明治維新も、戦後の復興も、若者たちのエネルギーがあったからこそ成し遂げられた。
菅さんも、「一定の目処がついたら、若い世代に引き継いでいきたい」と昨日の会見で発言していたが、本心からの言葉であることを願う。
若者よ、前に出られたし!
プロだな、と感じ入った日
2011年6月2日 (木曜日)
昨日は6月の初日。山盛りの課題を抱えながらのスタートである。
時間に追われながらも、楽しみにしていた講演があり、お昼前に秋葉原UDXに出かけた。
パートナー企業であるHRプロさん主催の(パフも協賛している)、 「HR戦略総合セミナー」の初日だったのだ。1日から3日まで、3日間に渡って開催される。毎年着実に規模が大きくなっている。さすがプロだな。素敵。
僕が楽しみにしていたのは、野田稔さん(明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授)の講演。テレビでもおなじみの野田さんだが、現在の職場である明治大学のビジネススクールは、僕の大学時代の恩師である上原征彦教授が創始されたスクールという関係もあり、親しみを感じていたのである。
約70分の講演だったのだが、いやー、すごい。分かりやすいし面白いし為になる。難しいことを理解しやすく話をしてくれる。さすがプロだ。僕はあまりメモをまめにとったりするタイプではないのだが、おもわずたくさんのことを、レジメに書きこんでしまった。
講演後、すぐに日本橋に移動。
創業時からお世話になっている会計コンサルティング会社の社長で公認会計士のHさんとの打ち合わせだ。Hさんもプロ。こちらの課題をきちんと捉え、実に無駄のない適切かつ経験に裏打ちされた実効的なアドバイスを繰り出してくれる。素敵だ。
夕方からは社内で6月度のキックオフ会議。全社員参加の会議だ。こちらは、まだまだプロになりきれていないなあ。素敵まであと100歩。
いま世の中に必要なのはプロ。自律人材である。プロに成長するためには、幾多の経験を積み、修羅場をくぐる必要がある。そんな機会を自らつくりだし、自分自身をその厳しい環境に晒すことが肝要なのだ。うん。パフの社員には、プロになるための機会が溢れているっていうことだな。ぜひ素敵なプロ人材を目指してほしい。
そんなことを感じた日だった。
大きな変化に向けて着々と石を置いている日々
2011年6月1日 (水曜日)
さて、本日から6月。パフの事業年度第15期も、あと1カ月で終わる。
この世で生き残る者は、強い者でも、賢い者でもない。唯一生き残る者。それは、変化できる者なのだ。
正しい言い回しかどうかは分からないが、ダーウィンが残したとされる名言だ。
パフも変わる。
でもそれは、「生き残り」という寂しい目的のためではない。
この世の中に、価値を提供し続ける会社であるために。世の中の人々から必要とされる、唯一無二の存在となるために、変わるのである。
では、どんなふうに変わるのか。
いまは着々と石を布いている日々。
秋が来る前までには正式に発表したいと思う。