パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

今夜の「うまれよ塾」は、九段下のマンションの一室で行われた。

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マンションと言っても住居ではない。

パフの昔からのパートナーの取締役であり、僕のお友達であるTさんがライフワークとして行っている別会社(NPO関連)の事務所なのだ。ニートや引きこもりになってしまった若者を社会復帰させるための取り組みを行っている。このマンションはその活動の拠点となっている。

パフの東銀座のセミナールームがリストラになったことを聞いて、このTさんが、「じゃ僕らが使っているマンションの事務所を使ってくださいよ。夜なら大丈夫ですよ」という、ありがたい申し出をいただいたというわけだ。

マンションのドアを開けると、ちゃんとした事務所になっているのだが、外見はごく普通のマンション。なんだか怪しさがプンプン漂う。

「みんなマンションのドアを開けることが出来ずに、怖がって帰っちゃうんじゃないかな…」と、ちょっと心配になった。

が、それは杞憂に終わった。

開始時には申込者のほとんどが集まった。数名はドタキャンがあるだろうと思っていたのだが、それもなく、すべての席が埋まってしまった。

塾は、いつにも増して熱く温かく行われた。マンション効果か?

しかも、なんとTさんが、塾の途中で、全員におにぎりとお茶の差し入れを持ってきてくれた。部屋を貸してもらえただけでもありがたいのに、差し入れまで出してくださるとは!! もう感動である。

塾は21時には終了したのだが、その後、わざわざ仙台から来てくれた学生のために小一時間ほど個人面談。その後、この学生を駅まで(女子学生で夜遅かったこともあり)送って行って、本日のうまれよ塾はすべて完了。

Tさんの差し入れのおかげもあり、なんだか自分自身が温かい気持ちになれた、記念すべき「うまれよ塾inマンション」の第一回目だった。
 

語り合った日

2009年12月15日 (火曜日)

午前。パフの事務所から徒歩5秒のところにあるF社にヨシカワとふたりで伺う。採用を担うキーマン2名と社長とで打ち合わせ。社長の「既成概念をぶち壊した面白い採用をやりましょう!ヨシカワさん、うちを実験台にしてください」の言葉に感動を覚える。こういうトップだと下の人間は安心してチャレンジができる。

午後。体育会学生に特化した就職・採用支援会社のW社長とじっくり会談。ずっと昔から僕のブログやパフの活動に注目してくださったというW社長。いろんな修羅場を潜りぬけて現在に至る。W社長自身がアメフト選手だったこともありアスリートたちへの思いは格別だ。また小さなお子さんのお父さんでもある。「子どたちの未来を良いものにしたい」とW社長は言う。思いを語り合った時間だった。

夜。年間数億円の教育研修プロジェクトを手掛けるTさんと、パフのタシロ&ヒラハラ&ホサカとで語り合う。社内で2時間。場所を移して3時間。「顧客への営業・提案活動」をテーマに意見交換。とても心地よい刺激をいただいた。Tさんは年明けから、パフのメンバーに対して勉強会を3回連続で実施してくれる。しかも手弁当で。こりゃ楽しみだ。

腹蔵なく語り合う」。大事だな。

パフでは毎月1回(15日前後に)、会計事務所の担当者に来てもらい、月次決算のための打ち合わせを行っている。

BS,PL,CF,資金繰り表,入金予定表,借入金返済予定表,売上予定表,などをもとに、今後の対策を考える。

きょうも朝10時から午後3時まで。2名の担当の方がご来社くださり、応接室に篭って、みっちりと数字を組み立ててくださった。

ときには厳しく冷静な指摘をしてくれる、とても心強いパートナーなのである。

担当者はこれまで数度変わったものの、この会計事務所とは創業以来のお付き合い。もう12年にもなる。給与計算業務も含めてお願いしているのだが、びっくりするくらい安い料金でやってもらっている。うちの財務を知っているのでまともな料金を請求しづらいのだとは思うが、それにしても安い。そのうえ本来業務以外の相談にもしばしば乗ってもらっている。大感謝だ。

いつの日か、どどーんとまともな報酬をお支払いしたいものだ。その日がくるまで、どうか見捨てないでくださいね。

秋ウコンを買った日

2009年12月13日 (日曜日)

「釘さん日記」ブログの管理画面を見ると、どこからリンクされてアクセスされたかがわかるようになっている。

たまに見るようにしているのだが、ダントツに多いのが、 「釘さん」や「釘さん日記」そのもので検索されて飛んでくること。

試しに、自分でgoogleのトップ画面から「釘さん…」と入力してみたら、自動的に「釘さん日記 747,000件」と表示されてびっくりした。

よく知らないのだが、これって747,000回も「釘さん日記」という言葉で検索されているってこと??

もしそうだとしたら、ちょっとした有名人(有名ブログ?)並みではないか。

と思って、僕がもっとも気になる有名人の名前を続けて入力してみた。

その名は「山口百恵」。

するとびっくり。「山口百恵 745,000件」と表示された。

つまり、「釘さん日記」のほうが、2,000件勝っているということになる。

天下の百恵ちゃんよりも、検索されている回数が多いなんて……。これは天罰が下るかもしれないぞ。

とまあ、冗談はさておき。

他に多いのが「尿管結石」や「背中の激痛」のワードで引っかかってくるアクセスだ。

僕が、尿管結石で病院に担ぎ込まれた(正確には自分でタクシーに乗って救急外来に飛び込んだ)のが昨年の10月。

あれから一年以上も経つのに、相変わらず、このワードで検索されるのかぁ…と感慨深く思う。あのときはホントに(大げさではなく)死ぬかと思ったんだから。

あのとき以来、できるだけ水を毎日多めに飲むようにしている。そのおかげか発作は起きずに済んでいるのだが、たまに背中が痛くなると、いやぁな記憶が蘇る。肝臓値もあいかわらず正常値を数倍上回る値で推移しているし。

先々週から先週末にかけては、夜のお付き合いが多かったこともあり、土曜日と日曜日のきょうは(ほぼ)完全休肝日とした。睡眠も(昼寝も含め)たっぷりと取った。

でも忘年会の季節。明日以降も2日に1日は宴席が予定されている。予定外の誘いもきっとあるだろう。

そこで、買ったのがこれ。

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効き目のほどはよく分からないが、なんとかこれで年末年始を乗り切ることにしよう!

日曜日らしく、なんのストーリーも思想も哲学もない日記で失礼しました(笑)。

柔道ルネッサンスを紹介する日

2009年12月12日 (土曜日)

昨日から、「柔道グランドスラム」という国際大会が東京体育館で開催されている。

金、土、日の3日間で、男女計14階級の試合が行われる。

僕は本日の、男子(73Kg級・81Kg級・90Kg級)と女子(70Kg級・63Kg級)の試合を観戦しに行った。

先日の講道館杯と同じく、コマツさんのご厚意でご招待いただいたのだ。

今回はインターンのオオツキを連れていくことにした。オオツキは、大学の部活で柔道をやっていたので僕以上に柔道に詳しい。先日「行くか?」と誘ったら、「行きます!」と大喜びしてくれたのだった。

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朝9時半から始まった試合がすべて終わったのは夜の7時。まるまる一日だったのだが、全然長いとは感じなかった。もんのすごく白熱した試合が繰り広げられたのだ。

しかも日本選手は大活躍。なかでもコマツ柔道部の活躍が著しかった(詳しくはスポーツニュースを見てね)。

準決勝や決勝戦では、あらん限りの声で応援した。日本勢、コマツ勢が大活躍してくれて、その甲斐があったというものだ。

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一緒に行ったオオツキと、「俺たちホントに柔道やってて良かったよな」と盛り上がった。

最近、柔道がマイブームである。一昨日のメルマガでも、柔道のことを書いた。

「柔道ルネッサンス」についてである。

せっかくなので、「釘さん日記」の読者の皆さんにもぜひ読んでもらおうかな。

以下貼り付けますので、時間があるときにでもお読みください(特に、山下泰裕八段の講演は最高なので、ぜひ読んでみてください)。

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【01】釘崎の「どげえするんか?」

 第34回 『道』を教えんで、どげえするんか?

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 パフ代表釘崎が、現在の採用市場、就職活動、世の中のあれこれについて、
 日々感じることを徒然なるままにお届けします。

  ※「どげえするんか?」=大分弁で「どうするんだ? どうしたいんだ?」
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 冒頭で『論語』のことを杉平が書いていましたが、今ほど「人として」の
 教育が必要な時代はないのではないかと思います。

 人々が、人として大事にすべきことを忘れ去り、自分自身のことだけで
 汲々としてしまっている状況が、世の中のあちらこちらで散見されます。

 企業経営者も、政治家も、役人も、すぐ目の前のことには真剣に、そして
 懸命に取り組んでいると思います。しかし、それが本当に5年先、10年先
 の日本を見据えたときに、取るべき行動であり、進むべき方向であるのか
 という視点でみると、がっかりすることがあります。目的が自己の保身で
 あったり、単なる“ええかっこしい”であったりすることが多いからです。

 特に今の政治家たちには、しっかりしてほしいと思います。

 たとえば、金融や経済や中小企業のことを理解していない大臣が、我こそ
 が正義だと言わんばかりに、意味のない法案や政策を無理やり通そうとし
 ている姿を見ていると、寒気や嫌悪感に襲われてしまいます。

 ☆☆☆

 私は、中学生のときの3年間だけですが、部活で柔道をやっていました。
 (さほど強くはなかったのですが、3年生の時に講道館柔道初段の段位を
 いただきました)

 講道館柔道の創始者、嘉納治五郎(かのうじごろう)師範は柔道の目的を、
 「人間形成」と位置づけました。

 そして柔道修行の究極の目的は、「己の完成」と「世の補益」であると定
 義づけました。

 つまり、「心身を鍛えあげることによって社会に役立つ人間となる」とい
 うことを大事にしていたわけです。

 すなわちこれは「道」であると考え、それまでの「柔術」という呼び名か
 ら「柔道」という名前にあらためました。このような高邁な理念があった
 からこそ、講道館柔道が世界に急速に広がっていったのであろうと言われ
 ています。

 ちなみに、国際柔道連盟の規約では、

 「国際柔道連盟は嘉納治五郎によって創設された肉体と精神の教育体系を、
 柔道と認める」

 と、最初の第一条で定めています。

 ☆☆☆

 そんな柔道であっても近年は、ただ単に勝ち負けだけに価値を置く風潮が
 強まってきていました。柔道ではなくJUDOに成り下がってしまった現
 状を、往年の柔道家たちは嘆いていました。また柔道選手たちのマナーの
 低下も著しくなってきていました。勝った者だけが偉く、負けた者は発言
 できないような空気もあったそうです。

 そのことに危機感を覚えた柔道の指導者たちは「いま一度、柔道を通して
 の人間教育を徹底していこう」という声をあげ、取り組みを始めました。

 その取り組みが「柔道ルネッサンス」というものです。ルネッサンス…。
 まさに「失われた古の素晴らしきものを復興していこう」ということです。

 私がここでくどくどと説明するより、以下の山下泰裕八段の講演録を読ん
 でいただくのがいちばん分かりやすいと思いますので、関心のある方は、
 どうぞクリックしてみてください。
 【山下泰裕八段による柔道ルネッサンスについて】
  ⇒ 
http://www.kodokan.org/j_renaissance/yamashita0603.html

 ☆☆☆

 就職や採用の世界も、柔道とまったく同じことが言えると思います。
 
 この業界の古くからの創業者には、高邁な精神や理念のある方々が多かっ
 たと思います。「就職や採用を通じて人を育てる」という考え方を持った
 人事部の方々もたくさんいました。

 ところが現在の就職情報業界が、就職と採用を大きな装置型ビジネスとし
 てしまったことから、人を育てるどころか、人をベルトコンベアで効率よ
 く一括運搬できる「商品」として扱うようになってきましたし、企業(人
 事)側も、ベルトコンベアの途中で効率よく選別された、姿・カタチの
 整ったキュウリやトマトにだけ手を伸ばすようになってきました。

 ☆☆☆

 このコラムでも何回も書いてきていますが、今こそ我々は、「若者を社会
 共通の財産」と捉え、すべての会社が自社の採用の枠組みを超えて、「若
 者を育てながら社会に送り出す」という気概を持つことが必要であると考
 えます。

 まさに「就職・採用ルネッサンス」なのです。

 我がパフでも、いまいちど、職サークルの理念を高らかに掲げながら、理
 想的な就職と採用の姿を追求していこうと考えています。

 以下に、創業時に掲げた「職サークル協賛基準」を記します。

 ※職サークル協賛基準=我々が学生に推奨する会社の基準

  ●世の中に新しい価値を提供すべく努力している会社であること。
  ●熱き思いでミッションやビジョンを語ることのできる会社であること。
  ●道義を重んじ、ウソのない誠実な採用を行う会社であること。

 2010年を「職サークル・ルネッサンス」の年と位置付け、協賛企業の募集
 をあらためて行っていきたいと思っています。

 ☆☆☆

 【今回のどげえするんか?】

 いま我々が学生に説かなければならないのは、『術』ではのうて『道』な
 んじゃないかのう?
 嘉納治五郎先生が仰った「己の完成」と「世の補益」。ここを目指して行
 きたいもんじゃ。 ……あんたは、どげえ思う?

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じゃ、最後のオマケに、僕の黒帯を掲載して締めくくるとしましょう♪

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午前。外苑前にある外資系大手IT企業に伺った。かつてのパフ協賛企業、日本オラクルだ。

当時の採用担当者Mさんと5年ぶりにお会いすることになった。いやあ久しぶり。

Mさんは現在、同社の教育を統括するシニアディレクター。髪の毛や髭に白いものが混じってはいるが、当時と変わらずフレンドリーなMさんと会えて、とても嬉しかった。

話の内容は8年前の取引を始めたばかりのころの昔話。現在の教育問題。将来のあるべき姿などなど。気がつけば約束の1時間をとっくに過ぎてしまい、お昼休みに突入してしまっていた。

で、すごいのは通された場所。なんとビルの最上階に設けられた日本庭園なのだ。

以下の写真を見ていただこう。

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 いやー、たまげた。さすがオラクル。VIP気分に浸った訪問で感動してしまった。

午後は、4年ほど前からずっと取引をいただいている某外食企業に訪問。お店は高級店ばかりなのだが、本社事務所は超質素。人事担当役員と社長室で打ち合わせしたのだが、この社長室も(この企業規模にしてみれば)また超質素。

うん、さすが。こちらはこちらで、大いに感心した。

オフィスには、企業それぞれの個性や考え方が表れる。僕はちょっと、このへんのことには無頓着なところがあるのだが、財政に少しゆとりが出てきたら、自社のオフィスについて、あらためて考えてみたい。

パフが運営する就職活動応援サイト『職学校Web』の名物コーナーに『校長が行く』という企画がある。

僕が、企業(対象は、職サークルの協賛企業のみ)で活躍しているビジネスリーダーたちと一時間ほどお話をして、その模様をWebに掲載する一種の「対談企画」である。

ただ、一般の対談企画と違うのは、この対談を「公開」で行うというところ。

数十名の学生をゲストに招いて、公開放送しちゃうのだ(Webでは静止画面での再放送だけど)。

本日も、とある企業との対談日。

「とある企業」といっても、よく考えてみたら、来年の1月にはWebで公開されるので隠す必要もないな。

本日の対談は講談社の書籍販売局で働いておられる、藤 安里さん(書籍第一販売部 部次長)。

これもWebで公開されるので言ってしまうと、僕より2歳年下の同年代。さらに、九州は佐賀県のご出身。さらにさらに、ひょっとしたら僕の大学の後輩になっていたかもしれなかった方なのだ(実際には「少しでも早く社会で働きたい」ということで短大に進まれた)。

これらの情報を対談前の打ち合わせでお聞きしたことで、僕のテンションは最高レベルに達したのだった。

いんやー。とっても楽しくて為になって感動的な対談だった。本のことが大好きになった。もう、ホントにすごいんだから。

今ここで、対談の中身まで書くことはできないが、年明けのWebでの公開を楽しみにしていてもらいたいな。学生の皆さんだけでなく、社会人の皆さんにもきっと読み応えのある内容だと思うので。

そうそう。対談後ツーショットの写真を撮ったので(僕の携帯を使ってプロのカメラマンにちゃっかり撮影してもらっちゃった)、予告掲載しておこう。

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ちなみに藤さんが手に持っている本。これは『G2』という本である。講談社の社員たちの熱い思いが込められたメディアなので、ぜひ皆さんも今すぐ本屋に行って(Amazonでも買えるので)手にとって読んでみてもらいたい。もちろん僕も買う。

僕が持っている本は、『一瞬の風になれ』。実は一昨日の日記は、本日の対談の伏線だったのだ。

それから、写真にはないのだが、先週の土曜日の日記『青い鳥文庫を読んだ日』で紹介した“獣の奏者”(けもののそうじゃ)という本も、実は藤さんが携わった本なのだ。

それにしても藤さんは魅力的。ビジネスパースンとしても、女性としても、出版業界人としても。

きょうの対談に参加した50名の学生はラッキーだったんじゃないかな。パフ会員だけが参加できる公開対談。これからも体力が許す限りやっていきたいなと思った。

#藤さん、本日は本当にありがとうございました。近日中に別の機会を作りますので、ぜひまたお会いしましょう♪