自室の大掃除だった日
2009年12月30日 (水曜日)
僕は自宅マンションの小さな自室で仕事をすることが多い。四畳半にも満たない小さな部屋だ。高校生のときに暮らしていた下宿の部屋よりも小さいのだが、この部屋に、机、椅子、テレビ、パソコン、DVD、ギター、書棚、タンスなどを置いているのだから、たいしたものだ。しかも布団もこの部屋にあり、自分で上げ下げして寝ている。とても狭い空間ではあるのだが、とても高機能で結構満足している。
きょうはこの自室の大掃除を行った。
会社の自分の机はリストラになってしまい、今はもうない。なので落ち着いて仕事ができるのは、この自室の机のうえだけなのである。正月に心を落ち着かせて考え事をするためにも、できる限りキレイにしようと思ったのだ。
で、登場したのが下のお掃除3種の神器。
右ふたつは掃除の定番だな。「かんたんマイペット」とふつうの「ぞうきん」である。
掃除機で、大きなゴミやほこりを吸い取った後は、このマイペットと雑巾で、床や机を丹念に拭く。
しかし、それだけでは行き届かないところがある。掃除機や雑巾では拭けない箇所がたくさんあるのだ。
たとえば書棚の本と本の隙間や本の上に積もった埃。パソコンのキーボードの間の埃。机とタンスの間やオーデイオ機器間の狭い隙間にある埃、窓サッシの溝、掃除機のかけられない(掃除機で吸いこんでしまいそうな)小物がたくさん置かれている棚の上などなど。
そこで威力を発揮したのが、左端にあるハンディワイパーである。ユニチャームの「ウェーブ」という商品なのだが、これがなかなかの優れものだった。面白いくらいに埃を吸い取ってくれる。しかも、1センチにも満たないような隙間にもラクラクに侵入できる。感動してしまった。
そんなわけで、キレイになったわが部屋。
グローバルに物事が考えられるように地球儀も磨き上げたし、
正々堂々とした戦いができるように、(オリンピック2大会連続の女子柔道金メダリストの)谷本歩実さんからいただいた「一本柔道」の色紙も、壁の目立つところに飾ったし。
明日からの正月休み。このキレイになった自室から、パフの新しい価値を考えていきたいと思う。
部屋が明るくなった日
2009年12月29日 (火曜日)
僕の家は月島の小さなマンション。2001年の秋に引っ越してきた。それまでは、いまのマンションから徒歩5分ほどのところにある区立住宅に住んでいた。引っ越そうと思ったのは、区立住宅のすぐ前に超高層マンションが建つことになったから。それが完成すると、僕が住む部屋には日がまったく当たらなくなってしまう恐れがあったからである。つまり、暗いのは嫌だったのだ。
気がつけば、このマンションに引っ越してきてもう丸8年にもなる。
きょう8年ぶりに行ったことがある。
それは、僕の部屋の照明の交換。
実は引っ越した時に新しい照明器具を取り付けていたのだが、それ以来、一度も蛍光灯を交換していなかった。暗くなるのが嫌で引っ越してきたくせに、僕の部屋の照明は暗くなってしまっていたのである。
朝のうちに有楽町のビックカメラに行って、新品の蛍光灯を買ってきた。
そして午後、蛍光灯の交換だ。脚立に上って照明の傘を取り外す。初めての作業なのでてこずった。おまけに五十肩である。手がなかなか挙がらない。途中何度も挫折しそうになったのだが、痛みに耐えながらも、どうにかこうにか蛍光灯を新品のものに取り換えることが出来た。
取り換えた直後は(お昼だったので)あまり実感できなかったのだが、この日記を書いている今、あまりの明るさにビックリしている。まぶしいくらいだ。
「女房と畳は新しいほうがよい」というが、蛍光灯も、新しいに限る。なんだか気持も明るくなるな。次は女房か?畳か? あ、いや、冗談である(笑)。
2009年の納会だった日
2009年12月28日 (月曜日)
本日でパフの2009年も仕事納め。一年間があっというまに終わってしまった。
16時までは通常業務。
16時から一時間ほど、全体のミーティング。本日までの業績速報と会社の置かれた状況を、僕から全員に説明した。それを受けて全メンバーから、今年一年を振り返ってのコメントをもらった。皆、それぞれに、それぞれの思いがある。新しい年に向けて、その思いを前向きに大きく膨らませてほしいと思う。
17時過ぎより大掃除。僕のホームポジションはサーバールーム&物置なので、さほど掃除するものもなく、年賀状の印刷などを行っていた。そう、年賀状なのだ。明日も引き続き書かなきゃ…。
19時半。場所を近くの割烹料理屋(いつもお世話になっている寿司屋さんの系列店)に移しての大忘年会。
パフの社外財務大臣シマ様(別名、神様)+パフの全メンバー。全員で一年の労をねぎらった。
司会はシマ様とのじゃんけん大会で優勝したタシロ。やはり神は、もっともふさわしい者を、その任につかわした(笑)。
出てきたよせ鍋が超うまい。美味しく楽しい時間をそれぞれ過ごす。
・・・・・
今年はなにかと厳しい一年ではあったが、それでもなんとか、こうやって無事、年末を迎えることが出来た。
あらためて我々を支えてくださった皆様方に感謝である。
パフのスタッフ全員から、心よりお礼申し上げます。
一同、礼っ!
ありがとうございました!!
器(うつわ)を考えた日
2009年12月27日 (日曜日)
今年最後の日曜日。朝から久々にジムに行った。高校三年生の娘が「体験してみたい」というので連れて行ったのだが、久々の筋力マシンとランニングマシンは実に気持ち良かった。最近、どうやら五十肩になってしまったようで、常時、肩に鈍痛がある。腕を垂直から上にあげようとすると激痛が走る。これ以上ひどくならないように、もっと足繁くジムに通って鍛えるとしよう。あれ?でも、これって逆効果なのかな?
午後、豊洲の大型書店に行き、立ち読み。最近はアマゾンで本を買うことが多くなったのだが、やっぱり書店に行くのはいい。きょうも買う目的があって行ったわけではないのだが、手当たり次第に立ち読みしたり、本の表紙を眺めているだけでも、直感的に買いたいと思う本と出会える。ネットでは味わえない人間の五感を通じた出会いだ。学生の会社探しと似ている。
きょう買った本は、福田和也氏の『人間の器量』(新潮新書)。表紙カバーに書かれていた次の文章を読んで、思わず買いたくなった。
「優れた人はいる。感じのいい人もいる。しかし、善悪、良否の敷居を超える、全人的な魅力、迫力、実力を備えた人がいない。戦後、日本人は勉強のできる人、平和を愛する人は育てようとしてきたが、人格を陶冶し、心魂を鍛える事を怠ってきた。なぜ日本人はかくも小粒になったのか―。その理由と本質に迫ることこそが、日本人が忘れたものを再認識させ、人生を豊かにしてくれるのである。 」
日本人は小粒になった。ホントにそうだ。パフにも大粒な社員が来てほしいし、育ってほしい。そのためには自分が大粒にならなきゃ、だな。正月休みにじっくり読むとしよう。
夜、このところの日曜日のお楽しみである、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を観る。大粒だったころの日本人。全人的な魅力、迫力、実力を備えた日本人。いわゆる「器の大きな日本人」が描かれている。
表で活躍した人だけではない。僕がこのドラマを観てもっとも感心し感動するのは、正岡子規兄妹を演じる香川照之と菅野美穂である。特に本日の演技には涙が出るくらい感動した。結核に襲われた正岡子規を演じるために過酷な減量をした香川照之。強く優しい明治の女性を演じる菅野美穂の笑顔と泣き顔……素敵すぎる。
混迷を極める日本。一人ひとりの日本人が自分の役割と使命をしっかりと自覚し、そこから逃げることなく、器をもう一回り大きくしなければならない時期に来ているのだと思う。先達の器量に学ぶべき時だ。
22分50秒に感動した日
2009年12月26日 (土曜日)
昨夜(25日深夜23時59分~)、TBSで放映された小田和正の「クリスマスの約束2009」。僕は録画したものを本日観たわけだが、こりゃすごい。たまげた。感動した。
小田和正からの依頼に応じた21組(34名)のアーティストたちの息がぴったり合った熱唱。
21組のアーティストたちの代表曲を、小田和正がアレンジして、22分50秒のメドレー作品としてつくり上げた。楽譜は13枚にも及んだらしい。
数か月にわたる企画と議論と練習。そのドキュメントも放送されていたのだが、楽しさだけではなく、苦悩、重苦しさ、息苦しさを感じさせるものだった。テレビ局の制作者との打ち合わせなどは、見ていられないほどだった。
21組のアーティストの顔ぶれがまたすごかった。まさに老若男女入り乱れ。上は小田和正の62歳。下はたぶん20代前半。親子以上の年の開きのあるアーティストたちだ。
僕がよく知っているアーティストは、小田和正のほかには、財津和夫(チューリップ)、山本潤子(赤い鳥)などの、1970年代に活躍した人たち。でも多くは21世紀に入って活躍している比較的若手の面々。とはいえ、小田和正が依頼するだけあって、いずれもすばらしい唄声を有したアーティストたちだった。
なにがすごいって、唄や編曲ももちろんすごいのだが、彼らのプロ魂と、見事なチームワークと、練習時の真剣な姿と、本番のときの楽しく歌う姿と、歌い終わった後の彼らの感動する姿と本気の涙がすごかったのだ。
いやー、本物だ。本物は何回聴いてもいい。録画しておいてよかった。実はいまも聴きながら、この日記を書いている。きょう四回目だ。
このメドレー曲のタイトルは、『22′50″』。
権利の壁を乗り越えて、ぜひCD化、DVD化を期待したいところだ。
#出演したアーティストたちを番組ホームページから以下コピペしておきます。
小田和正
AI
Aqua Timez
いきものがかり
キマグレン
Crystal Kay
財津和夫
佐藤竹善
清水翔太
JUJU
スキマスイッチ
鈴木雅之
STARDUST REVUE
中村 中
夏川りみ
一青 窈
平原綾香
広瀬香美
藤井フミヤ
松たか子
山本潤子
サンタからクリスマスプレゼントが届いた日
2009年12月25日 (金曜日)
12月25日。クリスマスである。本日で仕事納めという会社も案外多いようだ。が、パフは来週の月曜日まで。まだまだお客様への提案活動は続いている。
僕もいつもどおりに朝早めに起きて一日の準備を始めた。
僕は朝起きてまずすぐに、自宅のパソコンから会社のメールサーバーに接続して、重要かつ即返信が必要なメールが届いていないかどうかチェックする。その後、盟友たちのブログを読む(あえてチェックとはいいませんよ。I社長、S社長)。
常見さんのブログを読んでいた時、思わず声をあげた。「うぉー、やってくれるねー、ツネミヨヨウヘイ!」。
常見さんとのコラボ企画である「破壊と創造の採用会議」。来年はパワーアップしていきたい。企業の採用活動が本格化してしまったのだが、企画だけは早めに練っておきたいな。一人から二人になってパワーアップした常見さん、よろしくお願いしますよ!
会社での朝礼後、現在もっとも深く強くコラボしているパートナー企業G社へ訪問。とっても重要な相談と提案を行う。まだ誰も知らないことなのだだが、さて、どうなるかな。
お昼に帰社すると、とあるお客様(某社の元採用責任者で、現在某社の重役であるムラカミさん)から大きめの段ボールが届いていた。
なんだろうと思って開けたら、あらびっくり。
ぎっしりと、お菓子、チョコレート、それから書籍の数々が詰まっているではないか。
「パフの皆さん Merry Christmas!」で始まるメッセージは、短いけど、我々パフではたらくメンバーたちに対する愛情がたっぷり込められたものだった。
いやあ、嬉しいな~。 そういえば最近ムラカミさん、サンタに風貌が似てきたような気がする。
詰められていた本は、16冊もあった。いろんなジャンルの本だ。現在の従業員が一冊ずつ持って帰ると、ちょうどの数量である(僕の分はないけど)。そこまでムラカミさんが気を配ったとすれば恐るべきことだが、ま、偶然だろうな(笑)。
さっそく「ムラカミ文庫」と名付けて、従業員の皆への貸し出しを始めた。
ムラカミサンタさん、クリスマスプレゼント、本当にありがとうございました。新年会、タカタに企画させますので、ぜひ!!
朝と夜の月島の風景を載せる日
2009年12月24日 (木曜日)
きょうはクリスマス・イヴ。朝、目が覚めて体温を計ったら、見事、平熱に近づいていた。昨夜、寝る前に、リポビタンDをグイっと飲んだのが良かったのかもしれない。やれやれ。
そうはいっても病み上がり。いつもより、ゆったりとしたペースで、会社まで歩くことにした。ゆっくり歩くと周囲の景色が目に入ってくる。
月島から晴海通りに出たところに建設中の超高層マンションがある。びっくりするくらいデカイ。まだまだ伸びていきそうな雰囲気だ。
月島・勝どき地区は僕が住み始めたこの20年ちょっとで、大きく姿を変えた。それまでは、僕が昔住んでいた7階建ての区民住宅がいちばん高い建物だった。それでも近隣住民からは「景観を壊す。けしからん!」と疎んぜられたものだった。
しかし、徐々に地上げが進んでいき、昔ながらの味のある商店や建物が取り壊されていった。
気がつけば、ボーン、ボーン、ボーンと、高層マンションが建てられていった。ここまでたくさん建ってしまうと、さすがに気持ちが悪い。高い建物を見上げるたびに、なんだか吐き気がしてしまう。
写真にある高層マンションなんかは、その最たるものだ。住人の皆さんには申し訳ないのだが、僕はとても、こんな(きっと値段も含めて)高いマンションでは暮らせないな。
一方で帰り道。ほっとする風景が、まだ月島には残っている。
なんとも田舎くさい、商店街の風景ではないか。
クリスマスということもあり、商店街には、貧乏くさい、い、いや庶民的な、イルミネーションが取り付けられている。
(手前に見える)トナカイのイルミネーションの、なんと寂しそうなこと。ペーソスを感じる。
やっぱり日本人には、この庶民的な風景が似合う。超高層マンションの味気なく気取った風景は似合わないのだ。
そんなことを考えながら帰宅した、クリスマス・イブの夜だった。