パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

久しぶりの読書

2009年8月3日 (月曜日)

こんにちは。夏休みには母の里帰りに毎年くっついて行き、焚き火をしていた今です。
汗だくになりながら燃やせるものを探してかき集めて、焚き火でさらに汗だくになる。
なかなかに楽しいです。

さて、4月以降、社会人になって不慣れなことも多く、本を読む時間が減っていました。
今でも以前に比べれば時間は短いですが、徐々に本を読む余裕が出てきました。会社の行き帰りに読むくらいなので本当に読むのが遅く、読みたい本が溜まっていく一方ですが・・・
そこで最近読んだ本のお話をします。

伊坂幸太郎の終末のフールという作品です。

ある日突然、「8年後に世界が終わります。」と宣告されてしまう。
そんな宣告から5年後の世界、一通り混乱して少し落ち着いた後、しかしあと3年で世界が終わってしまう、という統一された世界観で書かれた短編集です。

なんだかこんな大げさな設定とは関係ないように日常を過ごしている人々が書かれています。
世界の終わりを意識してなお、というよりも意識したからこそ日常を続ける人々。
終わりを意識するから今を前向きに生きる。

確かにそんなものかもなぁ。と考えさせられてしまいました。

がむしゃらに生きる、というのも充実しているけれども、ゴールや終わりを意識する。もっと充実できそうな予感がした作品でした。

1話40ページ前後で、ちょっとした時間に読めますし、非常に読みやすいので興味がありましたらどうぞ読んでみてください。

次は多趣味でいろいろな夏休みの過ごし方を知っていそうな杉平さんです。