パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

出来ることの積み重ね

2010年2月17日 (水曜日)

こんにちは。好きな小栗は、オグリキャップの長崎です。

今回は、自分の話で恐縮ですが、私の就職活動は最近終わったという話をしたいと思います。

私は、高校時代から、明確に「こんな仕事がしたい!」というものがあり、実現するための知識と経験をつけるための大学を選択し、学生時代もボランティアやアルバイトという形で、その仕事に携わっていました。

自分自身の夢というよりも、「この仕事なら、私も世の中に貢献できる!」という使命感の方が強かったように思います。もしかしたら、自身の奢りかもしれない。そんな葛藤がありながらも、私は一直線でした。

しかし、いざ就職活動を目の前にすると…
やりたい仕事に就くためのハードルは高く、思っていた以上の狭き門。
「他の業種も見ないと、現実的じゃないよなぁ…
 でも、どこ見ればいいんだろう…」

そんな悶々とした気持ちを抱えながら、就職活動をしていました。
今思えば、かなり行きあたりばったりの就職活動でした。

同じような状況の人、実は多いのではないでしょうか?

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想いを重ねた第一志望の会社。
見事三次選考で、私の夢は散ってしまいました。

散った日は、この世の終わりじゃないかっていうほど、落ち込み、泣き、心が空っぽになったので携帯電話を家において、1週間ほど旅にでました。

その間、内定をいただいていたパフから連絡があったようなのですが、もちろん気づくわけはなく、「長崎さんは辞退だね」とパフ社内では扱われていたそうです。

傷心のまま、パフでのインターンを始め、あれから7年。
「将来、お婆ちゃんになったら、また当時目指していたような仕事をしたいな」なんて思った時もありましたが、無事パフで生きています。

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先日、大学時代のゼミ友達の結婚式がありました。
その友達は、私が夢見ていた企業で働いています。
職場結婚だったので、結婚式参列者は、その企業で働く人ばかりでした。

私に、妙な感覚・感情が襲ってきます。
「あれ、みんな普通のお兄ちゃん・お姉ちゃん達だな」
「あれだけ憧れていたのは、なんだったんだろう」

仕事で活躍している話を聞いても、不思議と何も思いません。
むしろ、「当時の私の気持ちはなんだったんだろう」という疑問ばかりが頭をよぎります。

本当に不思議な経験でした。

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その話を、伊藤にしたところ、
「パフで働いて、出来ることが増えたからじゃない?
 世の中に貢献できることが増えたからだと思うよ」

「そっか!伊藤さん、たまにはいいこと言う~♪」

人生で一番納得した話です。
当時の私は、「何かの役にたつことで、世の中に貢献したい」という気持ちがありました。しかし、「当時の私の出来そうなこと」の範囲内でしか、社会の中の仕事を選択できなかったため、あんなに一途になっていたのです。

パフで働いて、
ちょっとずつ、ほんのちょっとずつではありますが、出来ることが増えました。
世の中にとっては些細なことかもしれませんが、出来ることの積み重ねが社会の中にいる私の視野を広げてくれました。

出来ることが増えると、やりたいことも少しずつ見えてきました。

今思う自分の「できること」「やりたいこと」と、当時の自分が思っていた夢の相違が、あの不思議な感情を生んだんですね。

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就活中の皆さん。
「社会に貢献したい」と思っている人、多いはずです。

そんな方にお伝えします。
今、興味を持っている仕事は、将来皆さんができるようになることの中のほんの一部。

社会に出ると、現在のあなたができることの100倍、できることが増えます。
できることが増えると、やりたいことが見えてきます。やりたいことが変わってくるかもしれません。

どの企業でもいいんじゃないですかね。
今の自分の可能性に限定せず、「できそうだ!」と思える仕事があれば、ぜひ受験してみてください。出来ることがイコール、社会への貢献につながります。

もしかしたら、そう上手くは進まないかもしれませんね。
でも、社会に入って、出来ることが増えたら、また考えればいいじゃないですか!

昔は、パフの入社理由を聞かれて、「本当は別に行きたい企業があったんですけど~」という前置きをおいていた私ですが、今は、「そうですねー。採用基準に『24時間働ける人』と書いてあったからです!ガハハ」と言えるようになりました。

やっと私の就職活動が終わったのだと思います。

次は、首を痛めている平原です。