パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

早くしれ

2011年6月29日 (水曜日)

こんにちは。長崎です。暑いですね。
歌丸風に言うと、「猛暑の年は 夏太る 長崎です」。

このブログをご覧いただいている皆さまの中で、どのくらいの割合の方が
地方出身(もしくは在住)なのでしょうか。そして、その中のどのくらいの
割合の方が、方言を愛用されていらっしゃるのでしょうか。

私は北海道出身ですが、18歳で関東へ上陸。今でこそ北海道弁も素敵だと
思えるようになりましたが、上京したての頃は訛っていることがコンプレックス
で仕方ありませんでした。

時は1999年。
ガングロギャル(もしくはヤマンバギャル)の全盛期で、とにかく皆に同化
するために「超」と「~って感じ」という言葉を、私の中に導入しました。

すると、なんということでしょう。
少しは都会人になった気がするのですよね。皆と一緒である安心感も得ること
ができました。一人前になったような、ちょっとした快感もありました。

しかし、そのうち北海道弁で話そうと思っても、話せなくなっている自分が
いることに気づきます。本当の自分がどこかに消えてしまったような喪失感
を味わうのでした…。

まるで、就職活動準備のために黒いスーツを買いそろえ、自己分析をし、SPI
対策をし、皆と一緒であることに安心したものの、「自分って、本当はこんな
予定調和な人間ではないのに」と思い悩む就職活動生のようです。

しかし、最近、自分の発する言葉が一部おかしいことに気づきます。

「もー!早くしれ!」

と、「早くしれ」を連呼している自分が、そこにいました。
正確には「早くしろ」ですよね。北海道では、「~する」の命令形は「~しれ」
と言うんですね。「早くしれ」の他にも…

「もっと部屋を明るくしれ」(もっと部屋を明るくしてね)
「もっとカレーを辛くしれ」(もっとカレーを辛くしてね)
「その企画、もっとすごくしれ」(その企画、もっとすごいものにしてね)
「君、彼女にはもっと優しくしれ」(君!彼女にはもっと優しくしなさい)

私、日常から「しれ」を連呼していたのです。
私は「超」や「~って感じ」の威力に負けず、この12年間ずっと「~しれ」を
守り続けていたのです!「~しれ」の地味さと、根気強さの勝利!

他にも調べてみたところ、動詞活用に関する方言は守り続けていたようです。
高校卒業したてのころはコンプレックスだった方言も、本当は捨ててはいけない
ものだったのかもしれません。少しでも自分の中に生き続けてくれていた方言
にこんなに喜びを感じるとは思いませんでした。

皆さんが、今隠したい思っているコンプレックスがあるとしても、それは
他の人から見たら「個性的で素敵じゃない」というものかもしれません。
隠したり、捨てたりする必要はないのかもしれません。

私は森三中にシンパシーを感じると同時に、ものすごく尊敬しているのですが
それは、「デブなのに卑屈じゃない」から。

自分の個性を認めてあげましょ!

全ての人に受け入れてもらえるわけじゃないけど、「それもいいんじゃない?」
という人、会社が必ず存在します。そして、受け入れ、認めてくれる場こそ、
あなたの実力が発揮できる場所ではないでしょうか。

夏です。暑い。
「皆と一緒じゃなきゃ」「普通じゃなきゃ」という服を脱ぎ捨てようじゃない
ですか。コンプレックスなんて、ごくごく飲んで、汗にしてしまえ~!!

もっと楽に就職活動ができるようになるかもしれませんよ♪

次は、夏女平原です。

これまでに頂いたコメント

4件コメントがあります

  • deerさん

    森三中はいいよね。最近CMで流れてる「プリプリ」最高。奥居香も、黒沢さん程太ってないやろ(゚Д゚) Cat'sもたいがい笑ったけど。

  • Puff nagasakiさん

    deerさん、お久しぶりです!
    久々にコメントいただき、嬉しく思っております。
    森三中は、卑屈になるでもなく、開き直るでもなく
    自然体で生きていて、心も美しいように思えてしまって
    私は毎回癒されております。
    簡単なようでなかなかできないですよね。

  • deerさん

    総務・人事稼業を長くやってきた、ネイティブ関西人の僕。関西弁の持つ、独特の「まぁるい」言い回しは、事情をヒアリングして、適切な落とし所で納めたり、トラブル発生時にお詫びを述べたりするにはとっても便利。
    ただ、ビジネスライクに白黒つける時、ロジカルシンキングする時は不便に感じますワ。
    要はTPOにあわせた言葉の使い分けですね。

  • Puff nagasakiさん

    当時、NOVAに行って関西弁習ってこい!と言われた記憶が鮮明に蘇ります…。