仕事に優劣つけるのカッコ悪い。僕はそう思います。
2018年6月7日 (木曜日)
おはようございます!ハム石河です。
ときたま
同世代で飲むというのはなかなか良いもので
似たような悩みをお互いに言い合って共感できたり、不安や悩みの解消になったりでいい気分転換になっています。
ただその一方で、本当にそうなのかなと逆に共感できずわだかまりが残ったり。そんな日もあります。
ある新進気鋭の広告代理店で働く友達と居酒屋で飲んでいたある日のことー。
その発言は、突然降ってきた。
友「会社で一番偉いのは、利益を上げる俺ら営業だよな」
石「そうかなぁ。どうして?」
友「だって、他の部署で利益を上げるところなんてないじゃん。営業が仕事取ってこないと何にも始まらないし」
石「まぁ、そうだね。でも納品してくれる人とかが支えてくれるから受注につながるんじゃないのかなぁ」
友「そうだね、でも企画部とか人事部とかどうなんだろね。何もお金を生まないじゃん」
石「……」
友「でさぁ、営業不適合者が弾かれていく部署だよね、俺は行きたくない」
石「……そっかぁ」
普段からパフの営業として人事の方とお仕事を一緒にさせていただくことが多いので
彼の放ったその一言は僕を失望の淵に落としていったのです。
おそらく彼は「利益を上げる」という考えの解釈を
・物理的に「利益を上げられる」部署を優
・物理的に「利益を上げられない」部署を劣
としてみていたんだと思います。
いわゆる同期の中ではすでに結構稼いでいるその友人。
そんな彼の口からあんな一言が出てきたというのは、結構ショックでした。
(言わんとしていることは分からないでもないですが)
かつて僕は日本を放浪したことがあるのですが
そこで大変お世話になったのは、誰であろう、
『 道路工事現場のおじさん達 』
彼らがいることで、工事中の道路を通ることのリスクを最小化し安全に通行させてくれる、
ほんとに有り難い存在でした。
基本変化のない風景、そして照りつける日光や突然の雨。
そんな環境の中でも、粛々と仕事をこなしていく姿と気力。
今まで僕の中では、
そんな仕事に従事する人をどこか見下していたところがありました。
ただ彼らの実情を見ていると、見下せるどころではない仕事だなって気づいてしまって。
自分だったら20年も30年も続けられないし、そう思うと
ただ知らないだけなのに、勝手に見下していた自分かっこ悪いなって
気がしてならなかったのです。
彼の発言には、当時の自分と重なるところがあるような気がしてなりませんでした。
さてさて話を戻しますと
たぶん僕の友人もきっと、広告を売りまって売りまって頑張っていたのだと思います。
ただ「人事や企画部に属している人が普段からどんな仕事をしていて
そしてどんな大変さがあるのか」を知らずして「営業」という
いわば「お金を稼ぐために仕事を持ってくる」というような尺度での
判断をしたがためにあのような発言につながっているんだと思います。
○○だから楽、○○だから大変
○○だから優れていて、○○だから劣っている。
たとえ同じものを比べても、比較する基準軸を変えるだけで
その優劣はいとも簡単に変わってくるものだと思います。
だったら、「どっちもすごい!」でいいじゃないか、
僕はそう思います。
確かに、
採用の仕事は「今」の目線では物理的にはお金を生まないかもしれない。
だからと言って、必ずしも【劣っている仕事】とは全く思わない。
だって、会社の未来をつくる仕事だと思うから。
「ただ知らないだけだよ、きっと」
僕は一言やさしく彼に伝えたい。
今日書きたかったことはそれくらいです。
さてお次は、
「たくさんの世界をみてきたんだろうなぁ〜」な吉川さんです!