パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

第二の青春という思い出話

2019年7月22日 (月曜日)

こんにちは。
先月の職サークルシンポジウムに続き、今月は採用コロンブスのたまごの準備でてんやわんやになっている大門です。
いよいよ今週木曜日の開催です。今日からの数日は、準備も最後の追い込みになるんじゃないかと思います。
直前にワタワタはあまりしたくないので、担当の営業のみなさまは是非とも準備のご協力おねがいいたしますね(念押し)。

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さて、先週金曜日のことです。
帰りの電車の中で、斜め前に立っていたお兄さんがスマホで動画を見ておられました。
(立っている位置上、たまたま見えたのです)
映っていたキャストさんやシーンから見るに、見ていたのは「のだめカンタービレ」。
かれこれ10年以上前にオンエアされて、映画にもなった音楽コメディドラマです。

私、パフの皆さんにもどこまでお話したかよく覚えていませんが、「のだめ」のオーケストラメンバーとして出演しておりました。
お兄さんが見ていた「Sオケの練習シーン」にも、私いたんです…!

最近パフの皆様も過去を思い出すブログを書いてる人が何名かいるので、せっかくだから私もその時の思い出を少しだけ振り返ってみようかな、と思います。
(話せる範囲でね!)

■オーディション
ドラマ化するにあたり、オーケストラメンバーのオーディションやります!という情報を見つけたのはWEBのニュースでした。
元々原作がすごく好きだったので、「記念受験でもいいから出さないと後悔する!」と思ってすぐに詳細を調べて、エントリー。

2週間後くらい?に合格の連絡をいただき、実技審査へ。
もちろんトランペットの演奏もしましたが、書類に書いていた「特技:動物の鳴き声」を審査員の方々に「ちょっとやってみて!」と言われ…
確かヤギとネコの鳴き声をやったのかな?それがすごいウケて、私としてはそれきっかけで合格を出してもらえたんじゃないかと思っています笑。

■撮影前
合格後に呼ばれた打ち合わせで、「今日集まってもらった皆さんには『Sオケ』メンバーとして参加していただきます」と言われました。
作品を読んだ、もしくは見た方はご存知かと思いますが、「Sオケ」は作品前半で重要な役割を持つオーケストラです。
そのメンバーに自分がなれる…!あの伝説の「SオケTシャツ」を着られる!!
と内心興奮したのも束の間。

「ご存知のように『Sオケ』はメンバーの個性が強いオケです。なので、皆さんそれぞれ自分のキャラクターを考えてきてください」

と、スタッフさんから言われました。
そこで考えたのが、「カエル好きでいつもジャージを着ているトランペット担当」。
いつもカエルのぬいぐるみを持っていて、カエルのエンブレムがついた緑or赤のジャージを着ている。
この設定が思いの外スタッフさんにウケがよく(今回2回目)、のちに「カエルちゃん」というあだ名までつけていただけることに。
ちなみに「カエル好き」は元々の私の好みから、「ジャージ」は実際に割とよくジャージを着ているトランペット吹きの友人から作り上げた設定です。
そして私以外にトランペット枠には男性もいたのですが、何の打ち合わせもなしに彼もジャージキャラを持ち込んできて!
それもスタッフさんが面白がって「トランペットの二人はもういつもジャージね!」と言われたのを覚えています。

■撮影中
最初のうちはスタッフさんやキャストさんは「オケや音大って実際はどんな感じ?」という点で、オケのメンバーは「ドラマの撮影ってどんな感じ?」という点で、それぞれが戸惑いながら進めていたので、1回の撮影に結構な時間がかかっていました。
一番かかった日で、朝9時入りで終了が27時…とか?
(今ほど労働時間がどうとかありませんでしたから!)

でも監督さんをはじめ、スタッフさんやキャストさんみんな「できるだけリアルなものにしたい」というこだわりをしっかり持っていて、その熱量や姿勢はほんとにすごかったな…と今でも思います。
またオケのメンバーも撮影を進めていくうちに、芝居の現場にも慣れてきて、終盤はマキで終わるようになっていました。
監督さんが「みんな音楽で表現することをしてるからかなあ…だんだん芝居できるようになってきて、うまくなってるんだよ」と呟いてたのが印象的でした。

あと、オケのメンバーはキャストさん含め比較的年齢が近かったので、お仕事なんだけどちょっと「部活」みたいな感覚もあっていつもキャッキャしていました。
ロケの時はお弁当を一緒に食べたり、待ち時間も一緒に遊んだり。
ほんとに、「第二の青春」という感じでした。

そういえばこういったテレビなどに出るとよく「親戚や昔の友達からの連絡が増える」と言いますが、元々親戚が少ない上にあんまり会ってなかったので後日「よく分かんなかったー!」と言われましたし、地元の友達にもほとんど言ってなかったので連絡はほぼありませんでした。
(数で言ったらその数年後、別TV局の深夜バラエティ番組に都合1年参加させていただいた時のが来ましたね…笑)

■撮影後
まず、ドラマの見方が変わりました。
何となく見てるだけだとあまり気になりませんが、1つのシーンを大体3~4方向から撮影するんですね(簡単に言うと前後左右)。
で、毎回同じ動きをしなくちゃいけなくて、これが結構頭使うポイントだな、と。
それからというもの、ドラマを見ていると「あーこのシーン、カット割り多いなあ、撮影大変だったろうなあ」と思うように。
ちなみにキャストさんたちはどの方向から撮っても毎回同じお芝居をされていて、さすがだなあ…と思っていました。
(私たちも同じことをしなければいけないので、「さっき自分はどういう風に動いたっけ」を覚えておく、という思考が生まれました)

あと、音楽繋がりのお友達が増えました。
私はその数年後にお仕事としての音楽活動からは離れてしまったけれど、今でも続けている人たちも多いですし、みんなそれぞれの道を歩んでいるのが面白いです。
(Facebookなどで様子を見させてもらってますw)

周囲の方たちの理解や協力、応援もあり、できる限り撮影に参加させてもらって走り抜けた約4か月。
今でもすごくいい思い出として、自分の中に残っています。

というわけで、思い出話おしまい。

長文失礼いたしました。

次は阿久根さんです。